雑文

「新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression」

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 さて、なにかと話題のエヴァです。まだあまりプレイしていませんが、ここはひとつ前作からどのように変わったかを中心に書いてみたいと思います。ストーリー及びおまけ要素についてはまだそれほど語るまでには至ってないので・・・マユミについても見てないシーンがまだまだあるし。あえていうなら、あいかわらず強引だぜゲンドウ(笑)。初号機が暴走してんのに「今回の使徒は存在しなかった。実戦演習だ。」で片付けちゃうし。それですむのか?
 お話しとしては第拾四話前後(「ゼーレ、魂の座」)のあたりですかね。一番平和(?)だったころです。でもアスカが「ムテキのシンジ様」なんて言うからもしかしたら第拾六話の中盤くらい?考えすぎか・・・


 前作で気になったところはだいぶ改善されてますね。まぁ綾波が「シンジ君」なんていうのは論外として(笑)。でも今回はアスカの「バカシンジ」連呼はどうかと思いますね。アスカってここぞというとき以外は名前を言わずにいきなりどなるか「あんた」ですましていたような気がしてたんですけどね。あと綾波の「あなたは死なないわ、私が守るもの」と「私が死んでも、かわりはいるもの」は、本編でも印象的なセリフなだけに使わないほうがよかったのでは?しかもすぐとなりにアスカもいるのに・・・


 前作で一番気になっていたのは、絵のレベルが極端に低かったことです。動いているときはまだいいのですが、止め絵でアップになるシーンなどでは、なんか雑誌からスキャンして強引に口だけ動かした(たぶんDirectorかなんかで作ったんじゃないかな?)、的なシーンが多数みうけられたので、同じ止め絵でも今回はかなり良くなっています。ただオリジナル部分でない(TVシリーズからひっぱってきた)シーンは各カット当然作画監督が違うのでコロコロ顔がかわります(笑)。まぁこれはすべてオリジナルにしない限りしょうがないといえばしょうがないんですけどね。
 使徒についても前作よりはいいかと思います。どうも前作の使徒は人型を意識しすぎたのか、なんかあかぬけない、プラス作画(というより見せ方)もあまりよろしくなかったので首をひねったものですが、今回はあんまり動いてないけどそんなに気になりません。ただ、あんまり使徒って感じはしませんけどね。あ、でもコイツ使徒じゃない(ゲンドウ談)のか(笑)。


 ポリゴンのエヴァもそんなに違和感はないですね。解像度犠牲にしてグーローシェーディングかけてるのもまぁ正解でしょう。腹の関節が動かないのとアンビリカルケーブルがないのはご愛敬ってやつですか(笑)。「アンビリカルケーブル切断!」なんて言われても、おいおい元から見えてないじゃん^_^;。個人的にはマユミを避難させるために「よっこらしょ」とやる初号機がなさけなくてイカス、と思ってますが(笑)。
 ポリゴンで表現することは別にいいのですが(でもそれなら同じシーンでも違うアングルで見せるとかやってほしかった)、それによって犠牲(?)にされてしまったと思うのが、やはり初号機の暴走シーンでしょう。きちんとアップになって、顎部拘束具がはずれるのですが。「パカァッ! グアァァァ!」・・・なんかスキっ歯(笑)。それに大胆なカメラワークがなく引きの絵をワンカットで撮っているので、ちょっとおマヌケな感じがします。やっぱタメの演技ってモーションキャプチャーでもムズかしいんですかね。


 さて、戦闘シーンですが前作のような親切設計ではない(敵が攻撃してくる方向を具体的に示してくれない)ので、ちょっとムズかしくなってます(回避するのが)。それと前作はスピード重視でしたが今回はタイミング重視なので結構戦闘に時間がかかります。オープニングからエンディングまでだいたい4、50分くらいでしょうか。


 しかし、ここまでエヴァを知らない人をつきはなした作りだと逆に好感がもてますね。知らない人は「ナニこれ!」と思うかもしれませんが。どうせ雑誌とかにそういう意見とかが掲載されるんだろうけど、なら買うなよって感じ。変に解説とかしようとすると内容が散漫になっちゃいますしね。冬月以外はほとんどみんな出てくるし(どうした冬月教授!?普通だったらゲンドウがいなくて冬月はお留守番なのに・・・。この時点ですでにゼーレに拉致されたか!?)、学校の先生がセカンドインパクト以外のことも話すし・・・。


 最後にこれを言ってしまうとミもフタもないかもしれませんが、良くも悪くも庵野秀明がかかわってない時点でこれはエヴァではないのかもしれません。TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」からサルベージされたもうひとつの健全な(?)「新世紀エヴァンゲリオン」とみるべきではないでしょうか。少なくともゲームの中の監督であるあなたは分裂症じゃないだろうしね(うわー、アブねぇ・・・)。

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