back



2009年


1/1 年末にネットオークションで落札した中康弘通『切腹〈歴史と文芸〉』『切腹〈夜話篇〉』『女人哀詩〈昭和篇〉』(三人会)三冊まとめて1000円が届いた。全て私家版。
1/3 正月にネット古書店に注文した石井洋二郎『文学の思考』(東京大学出版会)初カバ1400円が届いていた。松屋銀座の古書の市に赴く。閉場30分前だからか、客も少なく。ザーッとまわって、千葉文夫『ファントマ幻想』(青土社)初カバ帯1890円と「国文学解釈と鑑賞」別冊『[生命]で読む20世紀日本文芸』500円を購入。
1/7 今日の仕事場のある商店街のすみっこにある古書店に久々に立ち寄り、中谷孝雄『梶井基次郎』(筑摩叢書)ビニカバ帯420円、宇野浩二『芥川龍之介』(筑摩叢書)ビニカバ315円、シェイクスピア『冬の物語』(旺文社文庫)カバ262円を購入。
1/8 仕事の帰りに、ちょっと足を伸ばして、先日チラシを貰っていた、立川フロム中武古書市というのに行ってきた。催事場が会場ということだったが、まああんなものか。サンシャインの古書市の三分の一程度。結局、沢木耕太郎『テロルの決算』(文春文庫)210円、藤枝静男『空気頭・欣求穢土』(講談社文庫)210円を購入。
1/9 本日は愛書会の初日。大物を注文していたので抽選が気になっていた。それは、ピエール・モリオン/生田耕作訳『閉ざされた城の中で語る英吉利人』(奢霸都館)特装限定100部総革本凾付30000円である。だが、案の定ハズレ。で、あとで会場に赴き、ザーッと会場みてまわる。結局拾ったのは、鏑木清方『こしかたの記』(中公文庫)200円、牧野武夫『雲か山か』(中公文庫)525円、雑誌「批評」(66.8)200円のみ。帰宅すると、以前ネット古書店に注文していた永嶺重敏『〈読書国民〉の誕生』(日本エディタースクール出版部)カバ1800円とネットオークションで落札した北原白秋『思ひ出』(東雲堂出版部)重版カバ2000円、そしてこれは著者からの献呈である尾高修也『現代・西遊日乗II』(美巧社)が届いていた。献呈に感謝。
1/10 高円寺古書展初日。まずは出かける前に注文品の確認、二点注文、両方とも当たり。ということで高円寺に向かったが、会場に到着したのは17時半、急いで中を見て回る。入ってすぐのところに、和本に混じって明治期の本、ボール表紙本が結構あったので、それをみてゆく。十返舎一九『増補改訂 東海道中膝栗毛』(文事堂)再版背剥落書き300円を拾う。本体と背が剥離しそうだが簡単に修理出来そうだし。それと、日露戦争時の参考資料として、『日露戦争実記』(1905.8)300円。まああとはかなり急いでザーッとまわり、結局、現代日本文学全集の『谷崎潤一郎集』(改造社)凾300円を拾ったのみ。というのもまあ、注文品が高額だったからである。で、注文した、中村正直訳『西国立志編』(銀花堂)初版2000円と、川田喜久治写真集『聖なる世界』(写真評論社)限定凾、凾背少傷28000円を購入。『聖なる世界』は凾背に一部切れが入ってるが、かといって背褪色もないし、この値段は嬉しい。といっても今の経済事情からいうとかなりキツイのだが。で、帰宅してみると、いつぞやネット古書店に注文した小谷野敦『里見トン伝』(中央公論新社)2000円が届いていた。こないだ出た新刊書、まずは古書で探すのが基本。それと、ネットオークションで先日落札した、三島由紀夫『自筆原稿完全復元版 蘭陵王』(講談社)限定凾外凾5250円が届いた。段ボール外凾にちょっと痛みがあるが、このくらいの値段で欲しかった。
1/13 ネットオークションで落札した森山大道『記録1〜5号完全復刻版』(Akio Nagasawa Publishing)凾サイン入7250円が届いた。まあサイン入って定価よりも安かったからよかろうが、今の時期はキツイ。
1/14 仕事の帰りに渋谷のパルコブックセンターにて森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)を定価で購入。
1/15 仕事の帰りに渋谷のパルコブックセンターにて本庄慧一郎『幻のB級!大都映画がゆく』(集英社新書)を定価で購入。
1/16 五反田遊古会初日。注文品はなし。いつものように閉場15分前に開場に到着。まずは外。雑誌「映画評論」(69.10)、(70.3)、(70.4)、(71.3)各200円を拾ってから、二階へ。もう時間も少なく、ザーッとまわっただけだが、ここで、菊池寛『恩讐の彼方に 他三篇』(春陽堂ヴェストポケット傑作叢書)初版200円、山室軍平『社会廓清論』(中公文庫)300円、雑誌「写真新報」(1916.7)500円を購入。五反田は品揃えも勿論良いが、閉場五分前くらいから威嚇的に出てけとお客を追い返さないのがよい。その後一服してから、駅の向こう側にあるBO五反田展へ。文庫二冊500円セールというのをやっており、猪瀬直樹『ミカドの肖像』(小学館文庫)『こころの王国』『ピカレスク』(文春文庫)、海野十三『海野十三敗戦日記』(中公文庫)を購入。
1/22 江古田に久々に出たので、K書房に立ち寄る。ここで高木市之助述『尋常小学国語読本』(中公新書)200円、奥野健男『北杜夫の文学世界』(中公文庫)150円、水村美苗『続 明暗』(新潮文庫)100円を購入。それから池袋へ。用事を済ませた後、こちらも久々のK書店に。ここで、手塚治虫『やけっぱちのマリア』(秋田書店)重版カバ揃420円というのを購入。
1/23 本日は趣味展初日。注文品はない。徹夜をして仕事をしていたが、どうも気になるので気晴らしに神保町へ出て、久々に昼過ぎという時間帯に会場へ。なかなかよい出物があったようだ。で、会場で拾ったものは、『文学座アトリエの会40年史』(文学座)100円、新演劇人グループテアトロ〈海〉パンフ『ザ・スマッシュ』100円、両方とも演劇資料として。新演劇人グループテアトロ〈海〉は松浦竹夫の劇団。それから、安かったらいつも拾っている『映画評論』(71.9)300円、三島原作映画「永すぎた春」シナリオ掲載の『キネマ旬報臨時増刊 春の名作シナリオ集』300円。またカバ欠だが大下正男編『アンフォルメル以後』(美術出版社)200円。日本のアンフォルメル以後の流れを写真や座談や記事などで紹介。それと、小山内薫『足拍子』(プラトン社苦楽叢書)初凾欠500円。これはちょっと読んでみたかったのでよかった。それと、ワイルド/本間久雄訳『獄中記』(新潮社)再版カバ800円。これは実は裸本を持っているが、今回初めてカバーを見た。それから文庫本、和辻哲郎『自叙伝の試み』(中公文庫)400円、河盛好蔵『藤村のパリ』(新潮文庫)200円、楳図かずお作品集『赤んぼう少女』(角川ホラー文庫)200円などを拾う。それから、以前お勉強用にネット注文していた本を注文した古書店店舗に取りに行き、西村智弘『日本芸術写真史』(美学出版)2100円を購入。
1/26 柏に出たのでT書林に立ち寄り、木佐木勝『木佐木日記』(図書新聞社)初版凾傷1500円と福島次郎『淫月』(宝島社)500円を購入。
1/28 表参道に出て、N書店にてバフチン『小説の言葉』(平凡社ライブラリ)650円と森茉莉『靴の音』(筑摩書房)初函帯800円を購入。その後、渋谷まで移動し、かつて予約しておいた復刻版・細江英公写真集『薔薇刑』(ニューアートディフュージョン)日本版限定500部記番細江署名入を、発売所のnadiffのサポーターカードというので割引になり、税込み49875円で購入。とうとう購入の復刻版。復刻版は、段ボールの外凾がついており、無論それにも題簽が貼付されている。嬉しいが、かなりキツイ出費で、当分身動きすらとれないのではないか。
1/30 本日は和洋会初日。注文品はない。いつもよりは早めに会場に到着、ザーッと見ていく。まずは谷崎潤一郎『麒麟』(三星社)三版凾欠500円。よく転がっているやつだが、平のクロスの色がオリーブ色。これは異装であろうか。それから、ちょと安く探していた小栗風葉『終篇 金色夜叉』(新潮社)重版凾欠400円は嬉しい。そして、先日2000円も出して注文してしまったが、今回安く重版を見つけてしまったのでつい買ってしまったのが、中村正直訳『西国立志編』(求光閣)重版背痛800円。その他、戸板康二『ちょっといい話』『新ちょっといい話』『新々ちょっといい話』(文春文庫)各100円。ここで、ちょっと予算オーバーということで『麒麟』は戻してしまう。その後、新刊書店に立ち寄り、西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』(講談社文庫)、矢川澄子『兎とよばれた女』(ちくま文庫)を購入。
1/31 ネットオークションで落札したものが届いた。生田耕作訳『マダム・エドワルダ』(奢霸都館)初凾美2000円、それから『芸術生活』(71.1)1000円である。前者は新品そのもの。後者は、細江英公の「色彩版 薔薇刑」掲載号。
2/1 柏に出て、T書林を覗く。篠山紀信『オレレ・オララ』(集英社)署名入3000円とデッラ・ポルタ『自然魔術』(青土社)初カバ帯1200円を購入。前者は購入するかどうするか躊躇したが、買ってしまった。
2/3 ネットオークションで落札した長谷川伸『母親人形』(新小説社)初凾痛墨筆署名2050円が届いた。雪岱木版装幀で署名も入ってこの値段はラッキーである。
2/6 まど展初日。注文品はない。閉場一時間前に会場に到着し、みてまわる。全体的に、昨年よりも安くなったような気がする。不況の影響か、買い控えが多いのだろうか。で、水上瀧太郎『大阪の宿』(友善堂)初版凾1800円、中村正直訳『西国立志編』(偉業館)再版痛300円、里見とん『潮風』(新潮社中編小説叢書)重版美300円、村松梢風『魔術の女王』(新潮社)初版カバ400円を購入。他に泉鏡花『愛府』初版凾欠1500円とか潤一郎『小さな王国』元版重版凾欠1500円とか少し迷ったのだが、金欠時のことゆえ棚に戻す。その後モールなど見て回る。
2/11 池袋リブロ春の古本まつり初日。昼過ぎに会場到着。祝日だからだろうか、混んでいる。注文品は二点。長谷川伸『瞼の母』(新小説社)初版凾10500円、岡本綺堂『江戸子の死』(改造社)初版凾少痛3150円で後者のみ当たり。ほか、ゆっくり見ている時間がなかったが、会場では、渡辺保『忠臣蔵』(中公文庫)200円、三浦雅士『主体の変容』(中公文庫)200円、内田芳明『風景の発見』(朝日選書)300円、「夜想」18特集フィルムオブセッション500円を購入。その後用事を済ませてから神保町。ネットオークションで落札したものを、出品者である古書店へ取りに行き、『奇術に賭けた人生―阿部徳蔵の横顔』(東京アマチュアマジシアンズクラブ)525円を購入。それから新刊書店で、ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション4』(ちくま学芸文庫)を定価で購入。
2/12 昨日に引き続き池袋リブロ古本まつりに立ち寄る。それで、福田恆存『文化とはなにか』(東京創元社)再版カバ300円、柴田勝二『〈作者〉をめぐる冒険』(新曜社)1300円を購入。帰宅すると、先日ネットオークションで落札した坂本龍一『音楽図鑑』(本本堂)1000円が届いていた。
2/14 神保町に出る。まずはS書房にて伊藤秀雄『黒岩涙香』(三一書房)初函帯1100円。ゾッキだが印がなく、しかも今まで見た中で最安値だったので思わず購入。それからT書店を覗いたら、欲しかった高橋睦郎『薔薇の木・にせの恋人たち』42000円なんてのがあったが無論買えず。その後S陽堂にて小西廉陽『ぼくは散歩と雑学が好きだった』(朝日新聞出版)再帯1100円を購入。そして新刊書店東京堂にて日比嘉高『〈自己表象〉の文学史』(翰林書房)二版を定価で購入。地元駅に戻ってきてから、駅前の書店にて、パノフスキー『〈象徴形式〉としての遠近法』(ちくま学芸文庫)、若林幹夫『増補 地図の想像力』(河出文庫)を購入。
2/16 数日前にネット古書店に注文したウンベルト・エーコ『物語における読者』(青土社)1200円が届いた。その後、柏に出たのでT書林に立ち寄り、佐藤卓己『言論統制』(中公新書)350円、中山茂『帝国大学の誕生』(中公新書)250円、鈴木博之『日本の〈地霊〉』(講談社現代新書)250円、亀井俊介『新版 ナショナリズムの文学』(講談社学術文庫)350円、そして別冊太陽『見世物はおもしろい』(平凡社)1000円を購入。
2/18 過日ネット古書店に注文した石井洋二郎『差異と欲望』(藤原書店)2000円、武藤康史『文学鶴亀』(国書刊行会)1200円、そしてネットオークションで落札した松浦寿輝他編『表象のディスクール3 身体』(東京大学出版会)500円が届いた。
2/20 本日はぐろりや会初日、注文品は無し。閉場15分前に開場到着、ザーッと流してみる。それで拾ったのは、大江健三郎『厳粛な綱渡り』(文藝春秋)重カバ300円、中島重『スペンサー』(三省堂社会科学の建設者人と学説叢書)初裸本1050円のみ。その後、会場を出てから古書店を軽く流して、高田里恵子『文学部をめぐる病い』(ちくま文庫)500円を購入。
2/21 所用で高円寺近辺に出たので、荻窪へ。かなりの久々である。S書店にて、インガルデン『文学としての芸術作品』(けいそう書房) 1050円、雑誌『ユリイカ』特集人形愛を735円、『幻想文学』25号1050円で購入。
2/24 柏に出たのでT書林に立ち寄り、小原直『小原直回顧録』(中公文庫)200円、速水融他『大正デモグラフィ』(文春新書)250円を購入。
2/25 ネット古書店に注文していた石田美紀『密やかな教育』(洛北出版)1600円が届く。
2/26 恵比寿映像祭の帰りに、新刊書店にて、楠見朋彦『塚本邦雄の青春』(ウェッジ文庫)、三島由紀夫『純白の夜』(角川文庫)改版初版、マルセル・モース『贈与論』(ちくま学芸文庫)を購入。
2/27 紙魚展初日。注文した大手拓次『藍色の蟇』3150円はハズレ。会場を回って特に拾うものもなく、「映画評論」(72/5,6,8,9,12)各300円と『文楽床本集』(国立劇場)157円のみ。後者は三島の文楽版「椿説弓張月」所収。その後新刊書店にて、車谷長吉『阿呆者』(新書館)署名落款本と菅野昭正『憂鬱の文学史』(新潮社)を購入。
2/28 ネット古書店に注文していた『谷崎潤一郎=渡辺千萬子往復書簡』(中公文庫)渡辺千萬子署名入1050円が届いた。
3/6 ネット古書店に注文していた平川祐弘『西欧の衝撃と日本』(講談社学術文庫)650円と、ネットオークションで落札した鈴木貞美『日本の「文学」を考える』(角川選書)250円が届いた。今日は城南展初日、雨の中会場へ。といっても注文品はない。ザーッとまわって拾ったのは、中村古峡『変態心理の研究』(大同館書店)重版裸500円、岩阪恵子『画家小出楢重の肖像』(新潮社)初カバ帯315円、刀祢館正久『円の百年』(朝日選書)400円、長谷川卓也『猥褻出版の歴史』(三一新書)500円、松本清張『形影』(文春文庫)200円、大宅壮一『青春日記』(中公文庫)上下400円。その後、G堂にてちょっと欲しい本を見つけたが、逡巡してやめ、カラー『文学理論』(岩波書店)800円などというものを買ってしまう。
3/7 西部展に行く。注文品は無し。一時間かけてザーッと会場をみてまわったが、結局拾ったのは、白洲正子『世阿弥』(講談社文芸文庫)420円、井出孫六『秩父困民党』(講談社現代新書)100円、色川大吉『自由民権』(岩波新書)180円、『古老がつづる台東区の明治・大正・昭和1』(台東区教育委員会)300円、池上遼一『近代日本文学傑作選』(小学館)315円、宮西計三『頭上に花をいただく物語』(フロッグ)525円。それから高架下を阿佐ヶ谷まで歩き、S堂にてモナコ『映画の教科書』(フィルムアート社)1200円を購入。
3/10 ネットオークションで落札した『タマラ・ド・レンピッカ―情熱のデッサン』(リブロポート)初カバ帯1000円が届いた。その後柏に出てT書林に立ち寄り、岩田準一編著『男色文献書誌』(私刊)凾2000円を購入。
3/11 柏に出たのでT書林に立ち寄り、唐十郎『唐十郎血風録』(文藝春秋)500円とブラッケイジ他『フィルム・ワークショップ』(ダゲレオ出版)500円を購入。帰宅してみると、ネットオークションで落札した田中光子詩集『わが手に消えし霰』(牧羊社)凾限定記番毛筆署名入1700円が届いていた。
3/13 本日は愛書会古書展。注文品はなし。ザーッと会場を回ってひろったのは、住本利男『占領秘録』(中公文庫)300円、福田清人『名作モデル物語』(朝日文化手帖)300円のみ。帰宅すると、先日ネット古書店に注文していた外山滋比古『近代読者論』(みすず書房)630円が届いていた。
3/14 サンシャインシティ大古本まつりに赴く。注文したLP『水谷八重子』(非売品)1000円は当たり。「鹿鳴館」の舞台録音(抜粋)収録。でまあ、会場で拾ったのは、文豪怪談傑作選『文芸怪談実話』(ちくま文庫)初帯500円、江藤淳『文学と私・戦後と私』(新潮文庫)100円、沢地久枝『妻たちの二・二六事件』(中公文庫)150円、和達清夫『地震』(中公文庫)150円、出口京太郎『巨人 出口王仁三郎』(講談社文庫)100円、粟津則雄『自画像の魅力と謎』(NHKライブラリ)250円、中村光夫『近代文学をどう読むか』(新潮選書)315円、戸板康二『演芸画報・人物誌』(青蛙房)初凾1575円。『文芸怪談実話』、新品を買おうと思っていたところなので、よかった。戸板のも1500円以下で探していたものだったが、まあいいかと購入。
3/17 先日ネット古書店に注文していた田中純『政治の美学』(東京大学出版会)2940円と、ネットオークションで落札した李孝徳『表象空間の近代』(新曜社)1160円が届いた。お勉強用。
3/18 ネットオークションで落札した雑誌「風俗科学」(53.12)500円が届いた。駅前の新刊書店にて鈴木貞美『日本人の生命観』(中公新書)を定価で購入。
3/19 ネット古書店に注文していた福田和也編『江藤淳コレクション4』(ちくま学芸文庫)1000円が届いた。ちょっと読みたい収録作があったため。
3/20 本日は五反田遊古会、初日。まずは外台にて村松梢風『女経』(中公文庫)100円と小森陽一『漱石を読みなおす』(ちくま新書)200円を拾ってから、階上の会場へ。時間がなかったのでザーッとみてまわっただけだが、ヒュアコ『映画芸術の社会学』(有斐閣選書R)200円と、『紅葉書翰集』(博文館)重版少痛500円、『最新 米英略語解1947年版』(日米通信社)200円を拾ったのみ。注文した、三島由紀夫『黒蜥蜴』(牧羊社)初版函帯2000円はハズレたが、もうひとつ注文した三輪武久『スラングと進駐軍略語集』(実用英語会話学院出版部)1200円は当たり。その後、某氏に雑誌『ドノゴトンカ』創刊準備号を一部頂く、感謝。
3/23 出先の新刊書店にて、北杜夫『どくとるマンボウ青春記』(新潮文庫)、千田稔『明治・大正・昭和 華族事件簿』(新潮文庫)、佐谷真木人『日清戦争』(講談社現代新書)を定価で購入。帰宅してみると、以前ネット古書店に注文していたギルマン『「性」の表象』(青土社)1800円が届いていた。
3/24 駅前の新刊書店にて、三島由紀夫『夏子の冒険』(角川文庫)を購入。
3/27 趣味展初日。国会図書館の帰りに立ち寄るも、閉場ギリギリで10分前に開場到着。ザーッと見て、本田靖春『誘拐』(ちくま文庫)200円、羽田鋭治『近代文豪の肉体的研究』(新潮社)凾欠500円を拾う。
3/28 近代文学館での尾崎翠シンポジウムの帰りに高円寺へ向かい、西部展初日を覗く。注文品は無し。40分くらいかけてザーッとめぐった結果、三島由紀夫「熊野」再演歌舞伎座筋書100円、江戸川乱歩全集26『幻影城』(光文社文庫)500円、東京日日新聞社会部編『戊辰物語』(岩波文庫)200円、芳賀徹他編『外国人による日本論の名著』(中公新書)100円、雑誌「国文学」の特集映画文学(08.12)と芥川特集(96.4)の各200円を拾う。これというものは何もない。他、新刊書店にて松井今朝子『極付歌舞伎謎解』(NHK知る楽)を定価で購入。帰宅するとネットオークションで落札した横田順弥『明治不可思議堂』(ちくま文庫)500円が届いていた。
3/30 宮西忠正『安部公房・荒野の人』(柿堂)の著者献呈分が届いた、感謝である。
3/31 ネット古書店に注文していた『尾崎翠集成(上)』(ちくま文庫)初カバ帯500円が届いた。が、帯とカバーを本体にセロテープで滅茶苦茶貼っており、マーカーやペンでの書き込みが……よく見ると、書き込みには気づかなかったので送料無料とし、おまかせ価格にしますとのこと。良心的だ。神保町に出た。特価書籍にてゾッキの小杉英了『三島由紀夫論』(三一書房)750円を購入後、東京堂へ行き、千葉俊二他編『谷崎潤一郎 境界を越えて』(笠間書院)を定価で購入、その後古書モールへ行き、文豪怪談傑作集『吉屋信子集 生霊』(ちくま文庫)650円にて購入。
4/2 神保町に古書売却に出て、済ませた後、T書店外台にて高橋亀吉『昭和金融恐慌史』(講談社学術文庫)200円と桜井哲夫『増補 可能性としての「戦後」』(平凡社ライブラリ)400円を購入。帰宅後見てみたら、マーカー、ボールペンによる線引きかなりあり。ガックリ。
4/6 以前ネット古書店に注文していた村上紀史郎『「バロン・サツマ」と呼ばれた男』(藤原書店)2000円が届いた。その後、柏に出たのでT書林に立ち寄り、ベルサーニ『フロイト的身体』(青土社)900円、二葉亭四迷『其面影』(新潮文庫)150円を購入。
4/11 以前ネットオークションで落札したNLTパンフ『鹿鳴館』『朱雀家の滅亡』2100円が届いていた。その後国会図書館に赴き、帰りにぐろりや会に行こうと思っていたが、調べモノが長引き間に合わず。神保町に出て、M書店にて木村敏『自分ということ』(ちくま学芸文庫)650円と岡田温司『ミメーシスを超えて』(勁草書房)2300円を購入。それから古書モールに立ち寄り、ずっと探していた山折哲雄『教えること、裏切られること』(講談社現代新書)200円を発見、購入。帰りがけに新刊書店にて、石井妙子『おそめ』(新潮文庫)を購入。
4/12 所用で江古田に出たので古書店をまわり、K書房にて松本哉『幸田露伴と明治の東京』(PHP新書)300円と、何故かあれほど探したものが今日も出てきたので山折哲雄『教えること、裏切られること』(講談社現代新書)300円を購入してしまう。その後、神保町に出て、ぐろりや会古書展二日目。会場はけっこう閑散としており。注文品もなく。取り敢えず、中村光夫『近代の文学と文学者』(朝日選書)上下揃600円と伊藤勝彦『三島由紀夫の沈黙』(東信堂)1300円を購入。古書会館二階での永井荷風展を見物してから、T書店にて、ローデンバック『樹』(森開社)を定価購入。380部限定本。
4/14 先日ネット古書店に注文していた岩佐壮四郎『日本近代文学の断面』(彩流社)2100円が届いた。その後、新刊書店にて、小谷野敦『「こころ」は本当に名作か』(新潮新書)、東郷雄二『新版 文科系必修研究生活術』(ちくま文庫)を購入。
4/15 新刊書店にて谷川渥『肉体の迷宮』(東京書籍)を購入後、B・O渋谷店に立ち寄り、小島慶三『戊辰戦争から西南戦争へ』(中公新書)450円を購入。
4/16 仕事の帰りに新刊書店にて、加藤耕一『「幽霊屋敷」の文化史』(講談社現代新書)、ポール=ロラン・アスン『フェティシズム』(文庫クセジュ)を購入。その後、調布の古書Mに立ち寄り、笠原英彦『明治天皇』(中公新書)400円、山口玲子『女優貞奴』(朝日文庫)200円、佐野真一『誰も書けなかった石原慎太郎』(講談社文庫)400円を購入。
4/17 先日ネットオークションで落札した、阿部良雄『群衆の中の芸術家』(ちくま学芸文庫)960円が届いた。
4/18 五反田散歩展へ。注文していた朝倉稔『朱の喪章』(アグレマン社)初版カバ3500円は当たり。まず一階を見る。萩原朔美監修『ビックリハウス驚愕大全』(NTT出版)カバ帯500円、『映画評論』(72.10)200円、三島由紀夫『潮騒』(新潮社)初版凾300円を購入。『潮騒』はトンネル凾の新装版のあれ。その後二階へ。ザーッとまわって、鴎外訳『ファウスト』(冨山房)第一部と二部揃、重版凾欠各200円を拾う。それから神保町へ向かうも既に荷風展は終わっており。K堂に立ち寄り、石塚純一『金尾文淵堂をめぐる人びと』(新宿書房)2000円を購入。
4/21 昨日F書房目録を見て注文を入れた本、泉鏡花『粧蝶集』(春陽堂)再版凾欠スレ4800円が届いた。仕事の帰りに、お勉強用にネット注文していた三橋修『明治のセクシュアリティ』(日本エディタースクール出版部)1000円を送料を惜しんで直に店に取りに行く。
4/25 ネット古書店に注文していた、中川成美『モダニティの想像力』(新曜社)2200円と、ネットオークションで落札したグールド『人間の測りまちがい』(河出文庫)上巻890円が届いた。神保町に出るも、古書展は間に合わず、新刊書店にて、ちょっと入り用だったアリストテレス/ホラティウス『詩学/詩論』(岩波文庫)と、グールド『人間の測りまちがい』(河出文庫)下巻を購入してから、そしてモールにて中公新書、村岡実『日本のホテル小史』200円と東秀紀『漱石の倫敦、ハワードのロンドン』250円を購入。
4/28 ネット古書店に注文していた中村光夫『明治文学史』(筑摩叢書)740円が届いた。仕事の帰りに池袋西口公園古本まつりに立ち寄り、小堀桂一郎『宰相鈴木貫太郎』(文春文庫)100円、小此木啓吾『日本人の阿闍世コンプレックス』(中公文庫)150円、浅見雅男『華族誕生』(中公文庫)157円を購入。帰り際地元新刊書店にて坪内祐三『ストリートワイズ』(講談社文庫)を定価で購入。
4/29 以前ネットオークションで落札した、森田誠吾『明治人ものがたり』(岩波新書)、奥武則『スキャンダルの明治』(ちくま新書)合わせて550円が届いた。
4/30 以前ネットオークションで落札したマンディアルグ『ビアズレーの墓』(奢霸都館)凾限定950部8010円が届いた。仕事の帰りに新刊書店にて中島義道『後悔と自責の哲学』(河出文庫)を購入。その後B・O渋谷店に立ち寄り瀧波ユカリ『臨死!!江古田ちゃん』(講談社)1,2巻各350円を購入。
5/1 下町古書展初日。注文した唐十郎『腰巻お仙』(現代思潮社)初版函帯1000円は当たり。閉場一時間位前に会場到着、ザッとみてまわる。会場で拾ったのは、石井寛治『日本の産業革命』(朝日選書)300円、芥川龍之介『傀儡師』(新潮社)重版美525円、佐藤春夫『幻灯』(新潮社)初版外装欠1050円。で、会計の時に注文品を出してきて貰ったが、これがまあ予想していたとはいえ背焼け。しかも帰宅後でよくよく奥付見たら、重版であった。何が初版だ。といいつつも、自分も会計の時奥付確認したのに気づかなかったのが情けなく、ゲンナリ。その後、某所にて人から片山宏行『菊池寛の航跡』(和泉書院)を頂戴した、感謝。
5/2 高円寺古書展の初日。閉場50分前に会場到着。注文した三島由紀夫『美徳のよろめき』(講談社)限定署名凾付10000円はハズレ。会場では、新著百種の紅葉『二人比丘尼色懺悔』や露伴『風流仏』が2000円であったが逡巡の末やめ、結局、ピンピンにキレイだった福沢諭吉『修業立志編』(時事新報社)重300円と、木村徳三『文芸編集者の戦中戦後』(大空社)田中澄江宛署名700円を拾う。その後、高円寺、阿佐ヶ谷の古書店をまわるも結局パールセンター商店街のB・Oにて、安藤宏『太宰治 弱さを演じるということ』(ちくま新書)350円、森岡正博『感じない男』(ちくま新書)350円、佐野真一『阿片王』(新潮文庫)450円を購入。
5/11 先日ネットオークションで落札した、紅野謙介『書物の近代』(ちくま学芸文庫)カバ130円と、慶應義塾大学文学部開設百年記念『三田の文人』(丸善)カバ300円が届いた。
5/15  柏に出てT書林に立ち寄り、夏目漱石『坊ちやん』(春陽堂)重版200円、伊藤整『小説の認識』(河出新書)初カバ200円、服部龍二『広田弘毅』(中公新書)350円を購入。
5/16 愛書会古書展最終日。注文したジィップ・森茉莉訳『マドゥモァゼル・ルゥルゥ』(薔薇十字社)初版凾付2000円は当たり。その他会場では、澁澤龍彦『三島由紀夫おぼえがき』(中公文庫)初カバ帯200円、福田恆存『人間・この劇的なるもの』(中公文庫)初カバ100円、雑誌『TH』(特集・ドール)630円を購入。それから急いで五反田古書展の会場に向かったのだが、なんと人身事故にて山手線完全不通、結局間に合わず。間に合わなそうだったので、電話して、当たった本を会場撤収作業の中引き取らせて貰った。印南清『馬術読本』(中央公論社)初版函帯5000円。序文と装本が三島由紀夫。自著以外での三島の装本担当は珍しい。他に、ハルオ・シラネ他編『創造された古典』(新曜社)カバ1500円、別冊太陽『探偵・怪奇のモダニズム』(平凡社)1300円はハズレた。
5/19 ちょっと必要あってネット古書店に注文していたイーフー・トゥアン『個人空間の誕生』(せりか書房)2500円が届いた。
5/20 ネット古書店に注文していた岡田晋『映像学・序説』(九州大学出版会)1100円と、ロレンス(福田恆存訳)『黙示録論』(ちくま学芸文庫)840円が届いた。
5/22 神保町に出るも趣味展の初日には時間的に間に合わず。新刊書店にて四方田犬彦『歳月の鉛』(工作舎)を定価で購入。その後モールに立ち寄り、橋川文三『黄禍物語』(岩波現代文庫)600円を購入。
5/23 趣味展二日目に赴く。ザーッとまわって、明治文学全集43『島村抱月・長谷川天渓・片上天弦・相馬御風集』(筑摩書房)凾月報500円と亀山郁夫『ロシア・アヴァンギャルド』(岩波新書)300円を購入。その後、T書店に立ち寄り、栗原裕一郎『〈盗作〉の文学史』(新曜社)カバ帯2300円を購入。
5/24 ネットオークションで落札した『まんがグリム童話江戸川乱歩編』(ぶんか社)200円が届いた。散髪のついでに、地元繁華街のT書林に立ち寄り、取り置きしておいたエリファス・レヴィ『魔術の歴史』(人文書院)初カバ帯4500円と、ダーウィン『チャールズ・ダーウィン自叙伝宗教観及び其追憶』(岩波文庫)300円、本城靖久『トーマス・クックの旅』(講談社現代新書)200円を購入。
5/26 ネット古書店に注文していた『日米日常会話』(西日本新聞社)500円が届いた。進駐軍対応用の冊子。
5/27 井上隆史『豊饒なる仮面 三島由紀夫』(新典社)を献呈していただいた。感謝。それと、ネット古書店に注文していたものが届いた。エイベル『メタシアター』(朝日出版社エピステーメー叢書)初カバ900円、雑誌『幻影城』(78.6-7)1000円である。後者は決定版全集未収録の三島逸文掲載のため。
5/30 柏に出たのでT書林に立ち寄り、岩佐壮四郎『抱月のベルエポック』(大修館書店)1300円と今村仁司『群衆――モンスターの登場』(ちくま新書)250円を購入。
6/2 ネットオークションで落札した三島由紀夫『葉隠入門』(光文社名著愛蔵)初カバ帯360円が届いた。
6/5 ネット古書店を検索していて見つけてしまった『簡易日米会話』(朝日新聞社)525円が届いた。終戦直後の出版。
6/6 ネット古書店にちょっと注文していた杉山康彦『ことばの芸術』(大修館書店)カバ帯500円が届いた。その後、もうひとつ入り用でネット古書店に注文していた本があったのだが、店が最寄り駅の数駅先だったので、取りに行き、唐木順三『新版 現代史への試み』(筑摩叢書)700円、そしてついでに今井幸彦『通信社』(中公新書)200円を購入。それから一路高円寺へ。本日は杉並古書展の初日。注文したワイニンゲル『男女ト天才』(大日本図書)重版カバー付2000円は当たり。閉場40分前に会場についてザーッとめぐり、拾ったのは、ブランデス『新訂 独逸浪曼派』(冨山房百科文庫)カバ300円と、清水袈裟雄編『さゝやき』(寶文館)凾欠重版背欠300円。清水澄子の遺稿集。
6/10 仕事帰りに渋谷に立ち寄り、新刊書店にて桜井よしこ『GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く』(小学館文庫)を定価で購入。
6/12 ネット古書店に注文していたジョン・ハーヴェイ『心霊写真』(青土社)初カバ帯1600円が届いた。それから早稲田へ調べモノに赴き、古書店街は早々に閉まってしまうので駅前のB・Oに立ち寄って、井上泰至『恋愛小説の誕生』(笠間書院)1000円と川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮文庫)250円を購入。新刊ものが安く買えて良かった。
6/15 新刊書店にて、松浦寿輝『官能の哲学』(ちくま学芸文庫)と岡田温史『キリストの身体』(中公新書)を購入。
6/16 ネットオークションで落札した『尾崎翠集成』(ちくま文庫)上下980円が届いた。仕事の帰りに駅前の新刊書店にて、メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』(ちくま学芸文庫)を定価で購入。
6/19 五反田遊古会。今日は神保町のぐろりや会もまわるつもりで早めに来た。まずは外で、松原一枝『大連ダンスホールの夜』(中公文庫)200円、三浦雅士『メランコリーの水脈』(福武文庫)300円、「イメージフォーラム」(82.7)100円を購入。二階では、ザーッとまわるつもりが結構じっくり見てしまい、福田恆存『幸福への手帖』(新潮社)再版カバ帯200円、吉田健一『酒に呑まれた頭』(新潮社)再版カバ300円、雑誌「シネマ71」(第7号)200円を拾う。それと、ヨシダヨシエ『解体劇の幕降りて』(造形社)カバ帯ビニカバ少カバ痛2000円を見つける。これは嬉しい、ここ数年の探求書で、この位の値段で探していたのである。で、注文した徳田秋声『あらくれ』(新潮社)元版初版凾欠3000円は当たり。その後、急いで神保町に向かうも結局間に合わず、無理をお願いして注文して当たった本のみ引き取らせてもらった。それは、高橋睦郎『眠りと犯しと落下と』(草月アートセンター)帯欠10000円。この価格は今はキツイが、相場的にはお得である。
6/20 柏に出たのでT書林に立ち寄り、弥永信美『幻想の東洋』(ちくま学芸文庫)上下1200円、橋爪信也『日本の遊園地』(講談社現代新書)350円、高階秀爾『日本近代の美意識』(青土社)初版函帯600円を購入。
6/21 近所の新刊書店にて中川右介『団十郎と歌右衛門』(幻冬社新書)を購入。
6/22 仕事帰りに池袋に出てS書籍にて、戸矢理衣奈『下着の誕生』(講談社選書メチエ)840円を購入。帰宅すると、一昨日F書房に目録注文した村井弦斎『酒道楽・女道楽』(博文館)重凾欠2500円が届いていた。
6/25 ネットオークションで落札した、都築響一『現代美術場外乱闘』(洋泉社)1700円と、劇団浪曼劇場公演『クレオパトラ』パンフ1000円が届いた。
6/28 ネット古書店に注文していた雑誌「現代公論」(21.7)1500円が届いた。本日はイベント参加のために西荻窪に赴くのだが、せっかくそちら方面まで行くのだしということで、荻窪で途中下車、S書房を覗き、菅野覚明『神道の逆襲』(講談社現代新書)315円、レナート・ポッジョーリ『アヴァンギャルドの理論』(晶文社)カバ1050円、菅野聡美『消費される恋愛論 大正知識人と性』(青弓社ライブラリー)カバ525円を購入。それから西荻に向かい、古書O館にて、矢内賢二『明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎』(白水社)1500円、紀田順一郎『東京の下層社会』(ちくま学芸文庫)350円、平川祐弘『和魂洋才の系譜』(平凡社ライブラリ)下巻カバ帯300円を購入。イベント開場では、萩原茂『風狂の人・山王書房店主関口良雄』(吉祥女子中学高等学校研究誌抜刷)を入手。
6/29 所用で池袋に出、新刊書店に立ち寄り、谷崎潤一郎『春琴抄』(新潮文庫)と小谷野敦『童貞放浪記』(幻冬社文庫)を購入。
6/30 ネット古書店に注文していた、飯村隆彦『芸術と非芸術の間』(三一書房)初ビニカ1680円が届いた。
7/2 ネット古書店に注文していた小田部胤久『芸術の条件』(東京大学出版会)2800円が届いた。お勉強用。
7/5 ネットオークションで落札した松沢弘陽『近代日本の形成と西洋経験』(岩波書店)凾1000円が届いた。その後、泪橋古書展に赴き、イーザー『行為としての読書』(岩波書店)重カバ300円を購入。それから神保町へ出て七夕の下見会場へ行き、三島由紀夫の聖セバスチァン扮装新出写真やら、春日井建『未青年』(作品社)献呈署名資料付きというのの資料とは何ぞと観てみると出版記念会の案内とかだったり、等々。
7/6 ネットオークションで落札した『三十周年記念日露戦役回顧写真帖』(軍人会館事業部)1160円が届いた。三島の「春の雪」に出てくる例の写真掲載の本である。それから夕方新刊書店にて三島由紀夫『潮騒』(新潮文庫)を購入。限定カバー装。
7/7 柏に出たのでT書林に立ち寄り、笠原英彦『歴代天皇総覧』(中公新書)350円を購入。ネット古書店に注文していた本が届いた。港千尋『映像論』(NHKブックス)500円。
7/9 ネット古書店に注文していた本が届いた、谷崎潤一郎『幼少時代』(中央公論文庫)初カバ840円。文春版の単行本に新たに装幀した清方の文章が入っている。中公文庫ではなく新書の廉価版の方。
7/10 愛書会古書展。国会図書館に立ち寄った帰りに赴く。注文品はなし。ザーッと会場をまわって、歌舞伎座筋書、三島の「熊野」再演の時のを315円、関連で雑誌『演劇界』(57.4/58.12)各210円を拾う。それと、Oscar Wilde:De Profundis(Methuen&Co.)重版カバ付100円も。
7/11 高円寺の愛好会展。注文品は当たり。荒木精之『初霜の記 三島由紀夫と神風連』(日本談義社)初版献呈署名入2500円。ようやく手に入った探求書。それと会場を回って拾ったのは、マイケル・ギャラガーの『爆弾と銀杏』(講談社)初版カバ帯1000円、鷲巣力『自動販売機の文化史』(集英社新書)100円。嗚呼、まさに金欠である。
7/14 ネット古書店に注文していた小島政二郎『場末風流』(青蛙房)再凾1500円が届いた。
7/17 趣味展初日。注文した三島由紀夫『盗賊』(真光社)初版帯欠10000円は当たり。まあまあのコンディション。ほか、会場で拾ったのは、ドナルド・リチイ『映画芸術の革命』(昭森社)初版カバ500円、唐木順三『無常』(筑摩叢書)重カバ600円、小苅米〓『葡萄と稲』(白水叢書)初カバ450円、『文章世界』(創刊号)口絵欠400円。
7/20 松屋浅草の古書市に赴く。注文した、ジュリアン・グラック『陰欝な美青年』(筑摩書房)初帯ビニカバ2500円はハズレ、もう一点注文した、蝎座プロデュースアンダーグラウンド演劇公演『一時間の恋』パンフ1525円だけ当たり。衣裳担当が川久保玲。あとサーッと会場をまわり、『潤一郎ラビリンスV 少年の王国』(中公文庫)カバ帯300円を拾う。
7/21 ネット古書店に注文していた小田部胤久『芸術の逆説』(東京大学出版会)2500円が届いた。駅前の新刊書店にて、岩下尚史『芸者論』(文春文庫)と小谷野敦『私小説のすすめ』(平凡社新書)を定価で購入。
7/23 柏に出たのでT書林に立ち寄り、吉武輝子『女人 吉屋信子』(文春文庫)200円、三島由紀夫『黒蜥蜴』(学研M文庫)420円、佐藤卓己『メディア社会』(岩波新書)250円、蘆原英了『私の半自叙伝』(新宿書房)カバ帯200円を購入。
7/24 五反田遊古会、初日。注文品はない。まずは一階で、雑誌「映画評論」の昭和47年2月号と5月号各200円。その他、猪尾健治『やくざと日本人』(ちくま文庫)315円、出久根達郎『読売新聞で読む明治』(中公文庫)420円。二階に上がり、中村真一郎『この百年の小説』(新潮選書)200円、橋本一夫『幻の東京オリンピック』(NHKブックス)500円、西沢爽『雑学明治珍聞録』(文春文庫)200円、シュマッカー『進化の意義』(大日本文明協会)500円を拾う。帰りに新刊書店に立ち寄り、吉村千穎『終りよりはじまるごとし』(めるくまーる)と文豪怪談傑作選特別篇『鏡花百物語集』(ちくま文庫)を購入。前者は三島担当編集者の回想記。
7/25 西荻窪である尾崎翠のイベントに向かう途中に高円寺で途中下車し、中央線古書展に。注文品はない。時間がないのでザーッと見ただけだが、久米正雄『微苦笑芸術』(新潮社感想小品叢書)初版300円、町田健『コトバの謎解き ソシュール』(光文社新書)、上野俊也他『カルチュラル・スタディーズ入門』(ちくま新書)各100円を購入。帰宅すると、先日ネットオークションで落札した、小山内薫『大川端』(春陽堂)初版凾欠500円が届いていた。無論口絵はついている。
7/27 必要あってネット古書店に注文していた川崎弘二『日本の電子音楽』(愛育社)1860円が届いた。
7/28 大分市美術館に注文していた美術展図録『ネオ・ダダJAPAN1953-1998』1470円が届いた。在庫分を半額で売っていたもの。法外なプレミア付けている図録は、まず在庫がまだあるか美術館に問い合わせないといけない。
7/29 仕事の帰りに神保町に出て、古書モールにて、阪本博志『「平凡」の時代』(昭和堂)1600円と竹村民郎『廃娼運動』(中公新書)カバ200円を購入。
7/30 図書館の帰りに、新宿へ出て、新宿京王大古書市へ。注文品はない。閉場近くでザーッとしか見られなかったが、イアン・ブルマ『近代日本の誕生』(ランダムハウス講談社)カバ800円、北川東子『ハイデガー』(NHK出版)500円、瀬良真理夫『禁苑』(銀座書院)初版凾500円を拾う。瀬良の本は、以前この本の重版を拾っていたがようよう初版。ちょっと中身が違う。
7/31 ネット古書店に注文していた京都造形芸術大学編『映像表現の創造特性と可能性』(角川書店)カバ帯2100円と西嶋憲生編『映像表現のオルタナティヴ』(森話社)カバ帯2300円が届いた。
8/1 ネット古書店に注文していた嶋田厚他『大正感情史』(日本書籍)初カバ1020円が届いた。
8/3 ネット古書店に注文していたサイデンステッカー『立ちあがる東京』(早川書房)初カバ1600円が届いた。柏に出たついでに、いつものT書林に立ち寄り、戸板康二『久保田万太郎』(文春文庫)と、岩波新書の福岡隆『日本速記事始』、中村歌右衛門・山川静夫『歌右衛門の六十年』各200円を購入。
8/7 先日ネットオークションで落札した『浅草六区興行史』(台東区立下町風俗資料館)新装改訂版800円が届いていた。そして今日は城北古書展初日。注文品は無し。国会図書館の帰りに立ち寄り、例によって閉場20分前。会場をザーッと見回って、『中央公論』合本(大正9年1〜5月+大正7年9月)+(大正9年6〜12月+8年9月)を各1000円、『中央公論』(大7・7)500円。これは幸先良いなあと思ったのだが、後でよくよく見ると、500円の方は創作欄が途中で落丁しているし、合本の方はすべて創作欄が欠。あとほかに大岡昇平『花影』(中央公論社)初凾美315円を拾う。古書会館を出るとどしゃ降り。知人の傘に入れて貰い、東京堂を見てから、古書モールへ。ここでは、雑誌「文学」(1994夏)400円、吉川元忠『マネー敗戦』(文春新書)150円、小酒井不木『犯罪文学研究』(春陽堂)初版凾欠1000円を購入。
8/9 神奈川県立美術館にネット注文していた展覧会図録『誌上のユートピア 近代日本の絵画と美術雑誌1889-1915』2400円と『「生活」を「芸術」として 西村伊作の世界』1050円が届いた。
8/12 ネットオークションで落札したものが届いた。佐々木陽太郎『パスカルとサド』(教文館)初カバ帯510円、荒木経惟『男と女の間には写真機がある』(太田出版)初カバ帯500円、中村古峡『迷信に陥るまで』(大東出版社)重版カバ1000円、夏目漱石『虞美人草』(春陽堂)重版帙痛1000円。それに加えて、お勉強用にネット古書店に注文していたコンパニョン『文学をめぐる理論と常識』(岩波書店)初カバ帯2000円が一緒に届いた。さて本日は池袋リブロ夏の古本まつり初日である。注文した大蔵貢『わが芸と金と恋』カバ痛1575円はハズレ。会場をまわって拾ったものは、福田利子『吉原は、こんな所でございました』(教養文庫)300円、山口昌男『知の遠近法』(岩波同時代ライブラリ)315円、桜井忠温『肉弾』(丁未出版社)重版凾300円。獅子文六『べつの鍵』(中央公論社)初凾300円、ベッケル『クラクラの日記』(人文書院)重版カバ105円、雑誌「文学」(00夏、01夏)各315円。その他芝居関係で、上演資料集『椿説弓張月』(国立劇場芸能調査室)210円、NLT公演『デリケィト・バランス』(半券チラシ付 200円。歌舞伎座筋書き(三島演目)五冊各300円、鴨下薫『バージニア・ウルフなんて恐くない』プログラム半券付200円を購入。
8/14 本日は渋谷東急大古書市の書sに知。注文品は無し。三時間くらいかけて会場を全部まわって、最終的に購入したのは、深作光貞『新宿考現学』(角川書店)初カバ500円、松浦寿輝『表象と倒錯』(筑摩書房)初カバ帯2100円、円地文子『女形一代』(講談社)初版凾1000円、デューレン『サド侯爵とその時代』(国文社)初凾1500円、石井隆『赤い教室』(立風書房)初版カバ500円、荒木経惟『男と女の間には写真機がある』(白夜書房)初版カバ帯800円、ケストラー『機械の中の幽霊』(ぺりかん社)新装版重版カバ1000円、江戸川乱歩全集『大暗室』『目羅博士の不思議な犯罪』(光文社文庫)初カバ帯各400円、石川達三『心に残る人々』(文春文庫)105円、『里見とん随筆集』(岩波文庫)2000円、雑誌「映画評論」(70.11、71.8)各200円、雑誌「玄想」(49.2)少痛500円、それから同人誌?「MAN」(56.2?)500円。
8/18 ネット注文したエイブラムス『自然と超自然』(平凡社)初凾カバ帯6500円が届いた。
8/21 本日はぐろりや会古書展初日。注文した帰山教正『活動写真劇の創作と撮影法』(正光社)三版3800円はハズレ。一時間会場を回って拾った収穫は、太田映子編『書誌研究の会叢刊4 三島由紀夫』(書誌研究の会)1500円、吉井勇『午後三時』(東雲堂書店)初版凾欠背焼1000円、遅塚麗水他『離れ鴦 ばアや 朝顔 碧流』(吉岡書店新著百種)奥付欠300円、田山花袋『生』(新潮社傑作縮刷文庫)再版凾欠500円、ロンブロオゾオ/辻潤訳『天才論』(植竹書院)再版凾欠1500円、苦楽四月特別号附録『近代情話選集』(プラトン社)500円、『新青年』(22.3)背痛300円。全部ひとつの店の棚であった。で、その後靖国通り沿いのM書店を覗き、稲田奈緒美『土方巽 絶後の身体』(NHK出版)カバ帯2100円を購入。
8/23 ネット古書店に注文した江藤淳『リアリズムの源流』(河出書房新社)カバ1470円が届いた。
8/24 柏に出たのでT書林に立ち寄り、ちょっと入り用だった『列子』(岩波文庫)上下カバ730円と、丸尾末広・花輪和一『無惨絵』(リブロポート)1400円を購入。後者は持っているが、頁が取れてしまったので買い直し。
8/28
 一昨日F書房目録で注文した品が届いた。西村伊作『生活を芸術として』(民文社)重版凾欠2000円、他に胡蝶本、谷崎潤一郎『悪魔』初版凾欠背痛12000円、岡田八千代『絵の具箱』初版凾12000円、小山内薫『大川端』初版凾8000円、水上瀧太郎『処女作』初版凾欠3500円。目録は正に胡蝶本祭の様相を呈していた。しかし支払いが厳しい。そして夕方になってから、窓展初日に向かう。注文品はないのだが、菊池幽芳『乳姉妹』(春陽堂)重版カバ欠後編口絵欠の前後編揃3800円、和田ゆたか『般若苑マダム物語』(太陽出版社)200円、連合国最高司令部民間情報教育局編『真相箱』(コズモ出版社)初版背痛200円、芥川龍之介『戯作三昧他六篇』(春陽堂ヴェストポケット傑作叢書)重版300円、黒島伝治『氷河』(日本評論社日本プロレタリア傑作選集)重版美500円、塩谷栄訳『英訳不如帰』(誠文堂書店)重版凾欠300円を購入してしまう。鏡花の痛み本なんかで安いのがもっとあったのだが、お金がないときに限ってこういうのに遭遇する。嗚呼。
9/1 ネットオークションで落札した岡田八千代『白蘭』(大元社)初版300円が届いた。
9/4 国会図書館の帰りに神保町へ出て、愛書会古書展へ。注文品はなし。会場をザーッとまわって、拾ったの結局一冊のみ。田山花袋・小栗風葉編『二十八人集』(新潮社)重版裸本870円。その後東京堂に立ち寄り、新刊の田中栞『書肆ユリイカの本』(青土社)署名落款銅版蔵書票付というのを定価で購入。
9/6 高円寺古書展。注文していた村井弦齋『日の出島 住之江の巻』(春陽堂)初版裸貸本印1500円は当たり。後に所用があったので会場には30分くらいしかいられなかったが、ザーッとまわって、三島由紀夫『黒蜥蜴』(牧羊社)二刷函帯2000円、サーバー(福田恆存訳)『SEXは必要か』(新潮社)再版カバ200円、現代日本文学全集24『谷崎潤一郎集』(改造社)カバ150円、ほかに雑誌、「文芸」(56.7)200円、「美術手帖」(85.10)200円、「映画評論」(69.2,71.2,73.1)各150円を購入。谷崎の円本は、今まで布装とオレンジ色の上製本しか見たことがなかったのだが、改造社のこの版で紙装のがあるとは知らなかった。
9/9 阿佐ヶ谷に芝居を見に行ったついでに、荻窪まで行きS書店に立ち寄る。ここで、渡辺保『歌右衛門伝説』(新潮社)初カバ帯525円、服部幸雄『大いなる小屋』(平凡社)初カバ840円、小沢昭一『珍奇絶倫小沢大写真館』(話の特集)重凾1050円、ノースロップ・フライ『批評の解剖』(法政大学出版局)カバ1575円を購入。
9/10 柏に出たのでT書林に立ち寄り、岩田準一『本朝男色考・男色文献書誌』(原書房)カバ2300円、三宅周太郎『文楽の研究』(岩波文庫)400円、大松博文『おれについてこい!』(講談社)重版カバ帯200円を購入。岩田準一の方は限定版の元版を持っているが、これでそちらは売却だ。
9/11 過日、目録注文した本が届いた。島崎藤村『若菜集』(春陽堂)重版少痛+同『落梅集』(筑摩選書)初の合わせて2500円である。無論前者目的で。これは元版の重版。それとお勉強用にネット古書店に注文していた酒井泰斗他編『概念分析の社会学』(ナカニシヤ出版)カバ帯2000円。加えて、ネットオークションで落札した「平凡パンチ」(68.11.11)1400円。これは男の軍服ということで、楯の会のカラーグラビアがズラリと出て、別に、楯の会制服の紹介などがあるやつで、探していたもの。
9/18 ネット古書店に注文していた『丸尾末広ONLY YOU』(東京おとなクラブ別冊)1800円が届いた。これに掲載されている「ガラチア」という戯曲が読みたい。本日は五反田遊古展。注文品はない。閉場40分前くらいに着くも、とくに拾うものもなく。結局、島崎藤村『海へ』(新潮社)重版凾欠200円、若月彰『乳房よ永遠なれ』(第二書房)重版カバ帯300円、山本武利『近代日本の新聞読者層』(法政大学出版局)重カバ1800円を拾うのみ。だが『乳房よ永遠なれ』なれは安く探していたのでまあよしとする。これの映画が観たいのだ。
9/21 柏に出てT書林に立ち寄り、江馬修『一作家の歩み』(理論社)初版カバ500円を購入。9/24 ネット古書店に注文していた、ハルオ・シラネ他『創造された古典』(新曜社)カバ帯2800円、NLT公演パンフ「リュイ・ブラス」2000円が届いた。
9/25 ネットオークションで落札したピエール・ダルモン『医者と殺人者』(新評論)カバ3850円が届いた。ここ数年の探求書、ようよう入手。
10/1 お勉強用にネット古書店に注文していた本が届いた。ジョージ・L・モッセ『ナショナリズムとセクシュアリティ』(柏書房パルマケイア叢書)カバ帯2100円。仕事の帰りに調布の古書Mに立ち寄り、増田弘『マッカーサー』(中公新書)600円、草森紳一『不許可写真』(文春新書)400円、菅聡子『時代と女と樋口一葉』(NHKライブラリー)400円を購入。
10/2 早稲田の演博の帰りに、一軒だけ店を開けていたRという店に立ち寄り、千谷道雄『幸四郎三国志』(文藝春秋)カバ帯800円と権田萬治他編『日本ミステリー事典』(新潮選書)カバ帯1000円を購入。
10/8 ちょっと必要でネット古書店に注文していた「演劇界」臨時増刊『歌舞伎の20世紀』700円が届いた。
10/9 仕事の帰りに立ち寄ったB・O渋谷店にて、本田和子『異文化としての子ども』(ちくま学芸文庫)400円、石原藤夫他『SF キイ・パーソン&キイ・ブック』(講談社現代新書)105円を購入。
10/12 所用で神保町に出たので東京堂に立ち寄り、佐伯順子『「女装と男装」の文化史』(講談社選書メチエ)を購入。
10/16 本日はぐろりや会初日。国会図書館の帰りに本部会館へ。到着したのはいつもながらの閉展10分前。前回のぐろりやがけっこう拾いものあったので期待していたのだが。結局拾ったものは、三島由紀夫『黒蜥蜴』(牧羊社)二版凾少痛1200円、「中央公論」明治45年の2月号と5月号の各900円。それからザーッと古書店をながして、Y堂外台にてマクロイ『幽霊の2/3』(創元推理文庫)300円を拾う。無論この間出た新訳版。その後東京堂に立ち寄り、兵頭裕己『〈声〉の国民国家』(講談社学術文庫)を定価で購入。
10/17 調べモノで早稲田の演博に行き、帰りに久々に早稲田古書街を歩く。結局拾ったのは、寺山修司『あゝ、荒野』(現代評論社)初版カバ800円。帯も付録の新宿マップも欠。それから、市川浩『〈身〉の構造』(講談社学術文庫)350円、西尾幹二『三島由紀夫の死と私』(PHP研究所)550円。
10/19 ネット古書店に注文していたツェルガー『ベックリーン〈死の島〉』(三元社)1200円が届いた。
10/20 駅前の新刊書店にて、椎根和『平凡パンチの三島由紀夫』(新潮文庫)を購入。帰宅したた、ネットオークションで落札した三島由紀夫『潮騒』(新潮文庫)映画スチールカバー50円が届いていた。堀ちえみ主演で映画化した時のカバー。
10/21
 新刊書店にて、速水豊『シュルレアリスム絵画と日本』(NHKブックス)と石原千秋『読者はどこにいるのか』(河出ブックス)を定価で購入。
10/24 ネットオークションで落札した森山大道『KAGERO & COLORS』(POWER SHOVEL BOOKS)署名入6760円が届いた。
10/28 ネットオークションで落札した、林月光画集『月光秘宝館』(タコシェ)+『石原豪人』(河出書房新社)合わせて2000円が届いた。
10/30 本日は青展の特選即売展の初日。10時開場だが、9時過ぎには会場到着。それでも8番目であった。で、開場時間にギャーッとなだれ込み、一目散にお目当ての棚を漁り、あれこれと。正直、期待していなかっただけに、あれこれ拾え、結果的には大満足であった。会場で購入したのは、四迷訳『浮草』(金尾文淵堂)初版帙欠背傷1800円、木村艸太『魔の宴』(朝日新聞社)初版カバ900円、林芙美子『晩菊』(市民文庫)初帯200円、小林秀雄『私小説論』(作品文庫)初版裸本印800円、西脇順三郎『あんどろめだ』(トリトン社)初版カバ限定500部700円、高木彬光『死神博士』(偕成社)初版カバ欠900円、台湾語訳三島由紀夫『金閣寺』(大地出版社)増訂版400円、国立劇場芸能室編『椿説弓張月 上演資料集』200円、永井荷風『夢の女』(籾山書店)縮刷初版凾欠400円、永井荷風『散柳窓夕栄』(籾山書店)初版凾欠1500円、四迷訳『カルコ集』(春陽堂)初版カバ欠500円、泉鏡花『草迷宮』(春陽堂)初版カバ欠痛900円、泉鏡花『日本橋』(千章館)再版凾欠背焼痛2880円、それから雑誌、『太陽』(明32・2・5)300円、『実業之日本』(大1・10・1)300円、『中学文壇』(明36・8・15)400円、谷崎訳「芸術の一種として見たる殺人に就いて」掲載『犯罪科学』(昭6・4、5)各500円、谷崎の「細雪」本人朗読収録の『朝日ソノラマ』(61.6)200円、『文芸倶楽部』(明29・2青年小説)口絵欠500円、『文芸倶楽部』(明29・9)口絵欠500円、江見水蔭『短篇小説 明治文庫』口絵欠900円、石橋思案『短篇小説 明治文庫』口絵欠900円。『日本橋』は、友人に請われ譲る。その後、昼食を挟んで、靖国通り沿いの出店をザーッと流し、権田萬治監修『海外ミステリー事典』(新潮選書)初版カバ帯1000円、尾崎一雄『すみっこ』(講談社)初版カバ帯900円を購入。帰宅してみると、ネットオークションで落札した小山内薫『四谷怪談』(メディアファクトリー)カバ帯660円、三島「地獄変」大阪公演の「大阪歌舞伎座」筋書き100円が届いていた。
10/31 青展に赴く。というか、今日よりのすずらん通りを期待してである。出版社ブースから出される本を目当てに。で、ザーッと流して購入したのは、『美術手帖』(02.9)100円、バハオーフェン『母権制序説』(ちくま学芸文庫)600円、中山昭彦他編『機械=身体のポリティーク』(青弓社ライブラリ)+川村邦光編著『憑依の近代とポリティクス』(青弓社)の合わせて2000円、エニック『ゴッホはなぜゴッホになったか』(藤原書店)1000円、岩本憲児『幻灯の世紀』(森話社)1800円。その後、以前から予約していた限定本、川島幸希『初版本伝説』(人魚書房)限定50部の内、清方本25部の一冊を5000円で購入。
11/3
 柏に出たのでT書林に立ち寄り、吉村昭『私の文学放浪』(新潮文庫)240円を購入。
11/14 新刊書店にて、三島由紀夫『夜会服』(角川文庫)と片山慶隆『日露戦争と新聞』(講談社選書メチエ)を定価で購入。
11/17 ネット古書店に注文していた和田敦彦『メディアの中の読者』(ひつじ書房)1100円が届いた。
11/18 仕事の帰りに、仕事場近所の古書店に立ち寄り、ポーリーヌ・レアージュ(高遠弘美訳)『Oの物語』(学研)カバ735円、小谷野敦『悲望』(幻冬舎)カバ帯525円、雑誌「夜想」特集・屍体735円、「美術手帖」(72.12)105円を購入。その後、乗換駅の渋谷で途中下車、新刊書店にて「美術手帖」(09.12)を購入。帰宅してみると、先日ネット古書店に注文していたエリカ・フィッシャー=リヒテ『パフォーマンスの美学』(論創社)カバ帯2300円が届いていた。こないだ出たばかりの新刊。
11/19 仕事の帰りに新刊書店に立ち寄り、福田恆存『私の恋愛教室』(ちくま文庫)と「夜想」特集・モンスター&フリークスを定価で購入。帰宅してみると、ネットオークションで落札したロザリンド・クラウス『ピカソ論』(青土社)カバ帯1000円が届いていた。
11/20 趣味展初日。今回の目録には泉鏡花『高野聖』初版カバ欠少汚27000円などというような出物もあったが、注文せず。注文したのは久保田万太郎『浅草』(籾山書店)初版凾欠印4000円だが、これは当たった。で会場では、小山内薫『東京の消印』(創元社百花文庫)初版300円、荒俣宏『理科系の文学誌』(工作舎)カバ帯1200円、沢豊彦『近松秋江私論』(紙鳶社)カバ500円、臼田捷治『装幀列伝』(平凡社新書)400円、そして雑誌「三田文学」(明治44年10月秋期特別号)背痛1800円を購入。この雑誌、谷崎潤一郎「飆風」掲載号で、本号はこの作品のために発売禁止となったもの。これはなかなかの拾いものだった。その後、新刊書店へ赴き、雑誌「spin」特集宇崎純一の優しき世界、執筆者全員署名入を定価で購入。
11/22 柏に出たのでT書林に立ち寄り、怪奇探偵小説名作選1『小酒井不木集』(ちくま文庫)カバ帯650円、橋本与志夫『おお! ストリップ』(スポーツニッポン新聞社出版局)カバ600円を購入。
11/23 仕事の帰りに銀座へ出てスパンアートギャラリーに立ち寄り、丸尾末広『芋虫』(エンターブレイン)署名入りを定価で購入。
11/24 駅前の新刊書店にて、保阪正康『真説 光クラブ事件』(角川文庫)と福満しげゆき『僕の小規模な生活3』(講談社)を定価で購入。
11/25 仕事の帰りに新刊書店にて、松山巖『群衆』(中公文庫)、三島由紀夫『複雑な彼』(角川文庫)を定価で購入。
11/27 本日は五反田古書展、初日である。今回はけっこうな注文をしてしまっていた。全部当たるとかなりな散財になるなあという感じであったのである。会場には閉場45分前に到着。まずは外を10分くらい見てから、階上へ。まずは外。唐木順三『中世の文学』(筑摩叢書)帯ビニカバ200円、季刊雑誌「表象」創刊号・限定特製500部記番、背痛200円。唐木は、この他にも筑摩叢書の本がすべて200円であったが、もしかしたら今回の本、持っていたような。「表象」は2号の方はもう数年前に入手していたのだが、これでようよう揃った。しかし200円は背痛とはいえ安い。日夏耿之介なんかの一派がやっていた文学美術雑誌だが、結局2号で終刊。創刊号は特製500部とうたっているが、普及版もある。だが普及版と特製の違いがよくわからない。まあ手書きで限定番号入っている雑誌というのも少なかろう。当時としてはかなり気合いを入れたものだったのだろうなあ、と。2号の巻末には創刊号の贈呈リストが出ており、三島由紀夫ほかに送られていることがわかるのだが、それがちょっと面白い。で、二階の会場ではお勉強用のものを。ハッチオン『パロディの理論』(未来社)カバ630円、ジュネット『物語のディスクール』(水声社)カバ2000円。今更なにを的なジュネットとか。これはまあ安いからという以外の理由はない。パロディの理論はちょうど安く探していたし理想的価格だ。この他にも幾つか抱えていたのだが、なんとも恥ずかしいことに、帳場で計算して貰ったら財布にある以上の額になってしまい戻してしまった。そして注文品。劇作オペラ「くさびら・班女」パンフレット1500円、井上忠雄他編『さそり座詩集』(スコルピオン社)昭和31年5月20日限定200部記番カバ3000円。前者は牧野由多可による創作オペラ。昭和38年10月31日に砂防会館でやった公演のパンフレット。後者は、珍らかな詩集。これはと思って注文したのだが、運良く当たった。門司周辺の詩同人誌作品を集めたアンソロジー詩集なのだが、これに高橋睦郎の作品が収録されている。前に『眠りと犯しと落下と』を入手してから少しく興味を持っていたのである。昭和34年、詩人21歳の時に出した自費出版の処女詩集は『ミノ・あたしの雄牛』だが(実は写真ですら見たことがない)、今回のアンソロジー詩集は、その二年前に遡る出版であり、共著ながら高橋睦郎の単行本としては最初のものであろう(きっちり確認したわけではないが)。そういうことでは、今回の3000円という価格は安かったのかもしれない。そして残る注文品、小山内薫『北欧旅日記』(春陽堂)大正6年9月28日3版凾3500円、柳川春葉『家庭小説 母の心』(春陽堂)明治38年8月20日初版裸口絵欠1000円。まずは小山内。以前凾欠でこのくらいの値段で見かけていたが、今回凾の背が少し痛んでいたとはいえこの価格帯で凾付きでよかった。で、お次の『母の心』。これ、目録には「田の心」と誤植されていた。元々は清方の木版口絵がある本。これは抽選確認の時にハズレといわれた。が、会場で出品店のご主人に聞いてみると、口絵が欠だったので引っ込めて安くして棚に出しときました、だからもう売れていると思いますよとの由。えーっと、棚に行ってみると未だ残っているではないか。口絵が欠けてるという欠陥が判明したので、注文が幾つかあったそうだが潔く引っ込めたというのが、どういうアレでこんな目録表記になるんだという古書店が少なくない中でまことに誠実な見識をお持ちの店である。それがこういう形で入手に到るとはラッキーだった。
12/1 西武筑波店古本市目録で注文していた和田信義『香具師奥義書』(文芸市場社)2000円が届いた。注文したことすら忘れていた。
12/2 いつだかネット古書店に注文した、アントワーヌ・コンパニョン『近代芸術の五つのパラドックス』(水声社)2200円が届いた。
12/3 ネット古書店に注文していた鈴木貞美『「日本文学」の成立』(作品社)1890円が届いた。出たばかりの本が半額知覚の値段で入手出来てよかった。
12/7 新刊書店にて雑誌「大衆文化」創刊号を購入。
12/14 池袋のリブロにて石原千秋『あの作家の隠れた名作』(PHP新書)を定価で購入。
12/17 ネット古書店に注文していた平井章一編著『「具体」って何だ?』(美術出版社)カバー1050円が届いた。
12/18 扶桑書房一人展目録の注文品が届いた。名越国三郎『初夏の夢』(洛陽堂)カバ欠背少痛10000円、森茉莉『父の帽子』(筑摩書房)初版函帯小堀杏奴宛献呈署名4500円、谷崎潤一郎『自筆本 蘆刈』(創元社)限定500部記番木製帙外凾15000円。この内『初夏の夢』がハズレた。で、今日は五反田展初日。後に予定がありザーッと見ただけだが、まずは一階で平野嘉彦『ホフマンと乱歩』(みすず書房)カバ帯400円を拾ってから、二階へ。二階では、アニタ・ルース『殿方は金髪がお好き』(奢霸都館)カバ500円、コリン・ウィルスン『SFと神秘主義』(サンリオSF文庫)初カバ315円、『新選 里見トン集』(改造社)200円、島崎藤村『破戒』(緑陰叢書)4版背裏表紙改装本文二枚欠200円。『破戒』は、まあ元版だし資料用。
12/21 出先の新刊書店にて、熊野純彦『日本哲学小史』(中公新書)と福島正実『未踏の時代 日本SFを築いた男の回想録』(ハヤカワ文庫)を定価で購入。
12/22 地元の古書店Tにて、永田雅一『映画道まっしぐら』(駿河台書房)初版カバ焼350円、高村光太郎『芸術論集 緑色の太陽』(岩波文庫)350円、明治文学全集79『明治芸術・文学論集』(筑摩書房)凾月報700円を購入。
12/23 扶桑書房一人展初日。会場には8時半過ぎに到着。9時過ぎに整理券が配布され、一服しに。正午開場。今年は壁四面に棚があるので、まずどこにいくかが勝負の分かれ目となった。結局、会場で拾って購入したものは、斎藤緑雨『あられ酒』(博文館)再版カバ欠1000円、『菊池寛戯曲全集』(春陽堂)三巻揃重凾美1500円、田中純『文壇恋愛史』(新潮社)初版カバ正続揃1000円、帰山教正『活動写真劇の創作と撮影法』(飛行社)初版凾欠5800円。昼食で外に出た後に、Tやらモールやら回る。Tの外台にて堤清二『叙情と闘争』(中央公論新社)カバ帯600円を購入。今回は、色々と考えて結局棚に戻したものも少なくなかった。
12/25 ぐろりや会初日。注文品はない。閉場20分前に到着しザーッとまわるのみ。購入したのは、エルンスト・クリス他『芸術家伝説』(ぺりかん社)カバ1000円。
12/26 京王新宿歳末古書市の初日。注文品である、世界大都会尖端ジャズ文学叢書の『大東京インターナショナル』(春陽堂)初版カバ欠4000円、浅原六朗『ビルディングと小便』(赤爐閣書房)初版3500円、小川未明『不幸な恋人』(春陽堂)初版凾付少痛5250円。『大東京インターナショナル』はハズレた。会場では、江藤淳『漱石とアーサー王伝説』(講談社学術文庫)600円、長門裕之『洋子へ』(データハウス)初版カバ500円のほか、演劇パンフ、演劇実験室◎天井桟敷公演『レミング』半券付800円、水谷八重子追悼春の新派祭500円、春の新派特別公演半券付400円を購入。特に未明が嬉しい。
12/28 柏に出たついでにT書林に立ち寄り、奥武則『文明開化と民衆』(新評論)カバ帯800円を購入。