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2008年


1/12 所用の合間に愛書会古書展を20分ほど覗く。注文した森山大道『にっぽん劇場写真帖』(新潮社フォトミュッゼ)2000円はハズレ。なかなか黒っぽいものが並んでおりもう少しじっくりと見たかった。小田仁二郎『触手』(真善美社)初版800円、飯島正『映画の見方に関する十二章』(中央公論社)重カバ帯150円、雑誌「風俗科学」(54.10)200円を購入。『触手』は見返しに、帯の表裏平の部分を切り取り貼付。その後K堂へ赴く。某氏より、矢牧一宏遺稿・追悼集『脱毛の秋』(社会評論社)を頂戴する、感謝。
1/15 仕事の帰りに柏に出てT書林を覗く。シンポジウム英米文学『ノヴェルとロマンス』(学生社)600円と、江戸川乱歩『陰獣』(春陽堂日本小説文庫200円、有島武郎『一房の葡萄』(叢文閣)初裸本800円を購入。『陰獣』は、英太郎挿絵の入った戦前の版。痛みが酷いのでおまけとして、木々高太郎『折蘆』(河出市民文庫)、甲賀三郎『池水荘綺譚』(旧新潮文庫)を頂く。
1/19 五反田遊古会展。結局会場には行けず。注文品のみ電話確認、池田得太郎『家畜小屋』(中央公論社)初カバ帯1000円、ハズレ。
1/20 所用で都内に出るので、そういえば昨日からの我楽多展にまさかとは思うけれど一応ということで注文した本の当落を電話で確認すると、当たっているという返事があり、神保町へ。まさかとは思ったが、谷崎潤一郎『お艶殺し』(千章館)初版凾付・凾背欠5250円は当たり。これには驚いた、まさか初版とは。しかも目録には凾無しとあったのだが、背欠のためにそういう表記をしていたのか、と。良心的な表記をするお店である。どのくらい応募があったのですかと抽選の札見せて貰ったら、誰も無し、つまり、注文者は私のみ。本体は、ちょっとだけ背の継ぎ目にダメージあるものの、山村耕花の木版表紙もまあまあで、悪くない。いきなり今年の運を使ってしまったのではないかと苦笑。ついでに会場も一回り、原田康子『挽歌』(東都書房)重版凾帯300円も拾う。
1/24 先日お勉強用にネット古書店に注文した榎並重行・三橋俊明『細民窟と博覧会』(JICC出版)カバ帯1000円が届いた。
1/25 本日は趣味展。閉場30分前に到着、注文品はなし。サーッと棚を見る。雑誌「地下演劇」6号、「奇譚クラブ」(53.10)各500円のみ拾う。帰りにモールに寄って、牧村健一郎『新聞記者夏目漱石』(平凡新書)300円を購入。
1/26 先日お勉強用にネット古書店へ注文していた細江光『谷崎潤一郎―深層のレトリック』(和泉書院)凾帯8000円が届いた。ケチりにケチって古書で探していたら1年以上もかかってしまう。
1/31 柏に出たのでT書林に立ち寄り、寺山修司『時代の射手』(芳賀書店)初版カバ2000円を購入。
2/1 以前ネット古書店に注文した『幻想文学、近代の魔界へ』(青弓社)1700円が届いた。それから都内に出て、国会図書館の帰りに和洋会へ。といっても会場に着いたのは閉場1分前で、ちょっとだけ覗かせてくださいと頼んで入場、ホントにサッとしか見られなかったが、国木田独歩『運命』(新潮社縮刷傑作文庫)重裸本300円と菊池寛『恩を返す話』(春陽堂新興文芸叢書)重裸本800円、を購入。お会計待ちの時に、うっかりと『神西清全集』(文治堂書店)初凾月報付1〜3巻まとめて2000円などという重いものを購入してしまう。後で後悔。
2/5 柏にでたのでT書林に立ち寄り、石黒敬章『明治期のポルノグラフィ』(新潮社フォトミュッゼ)カバ帯800円を購入。
2/6 先日ネットオークションで落札した古屋健三『青春という亡霊―近代文学の中の青年』(NHKブックス)カバ355円が届いた、お勉強用。
2/8 ネット古書店に注文した本が届いた。亀井秀雄『「小説」論』(岩波書店)2500円、同『明治文学史』(岩波書店)1915円の2点、お勉強用。それから国会図書館に行き、その返りに神保町のまど展へ。といっても、閉場2分前くらいに入場、注文品もなく、駆け足で特定の店の棚を見るのみ。独歩叢書『涛声』(大鐙閣)重版500円のみ拾う。その後東京堂へ立ち寄り、山田俊治『大衆新聞がつくる明治の〈日本〉』(NHKブックス)を定価で購入。
2/11 新宿展。注文した矢頭保『裸祭り』(美術出版社)初凾1800円と寺山修司『新宿版千一夜物語』(天声出版)初1000円、雑誌『地下演劇』創刊号1500円は『地下演劇』のみ当たり。本当は阿佐ヶ谷に岡本喜八特集を見に行くはずが、時間が遅くなってしまったので神保町に出た。で、その他会場で拾ったものは、光文社文庫の乱歩全集5巻『押絵と旅する男』初カバ帯500円、22巻『ぺてん師と空気男』600円、大塚英子『「暗室」のなかで』(河出文庫)157円、三島由紀夫『文章読本』(婦人公論付録)200円、柏木博『日用品の文化誌』(岩波新書)200円、小森陽一『〈ゆらぎ〉の日本文学』(NHKブックス)400円、雑誌『国文学』(75.3臨増)ミステリーとSFの世界300円である。新宿展なので、お勉強用の本を安く拾いたいなというのはあったが、欲しいのは無かった。会計の時、3857円というので、4002円出したら、「5円玉ねーよ」とかいわれ1円玉ジャラジャラ来たけどさ…。
2/12 阿佐ヶ谷に映画を見に行ったついでに、久々に阿佐ヶ谷・高円寺の古書店を見て歩き、古書ZQにて関川夏央・谷川ジロー『「坊ちゃん」の時代』第2部と5部(双葉文庫)と、山田花子『神の悪フザケ』(講談社)各350円を購入。帰宅すると、先日ネットオークションで落札した永嶺重敏『モダン都市の読書空間』(日本エディタースクール出版部)3000円が届いていた。
2/14 仕事で仙川に出たので、商店街のはじっこにある古書店に立ち寄り、多木浩二『天皇の肖像』(岩波現代文庫)300円を購入。それから池袋に出る。まずは、先日お勉強用に本をネット注文したサンシャイン裏のK書店へ、本を引き取りに。若林幹夫『漱石のリアル』(紀伊國屋書店)カバ帯1300円。ついでに、中村光夫『日本の現代小説』(岩波新書)190円、石原千秋『漱石と三人の読者』(講談社現代新書)290円を購入。それから池袋リブロ古本まつり会場へ。注文した『ジャパン・アヴァンギャルド』(パルコ出版)カバ帯3675円はあたり。定価以下で探していた。それから会場を一回りし、週刊誌研究会編『週刊誌』(三一新書)210円、それと藤子不二雄『魔太郎がくる!』(秋田書店)4,9,12の各420円を購入。これで元版コンプ。でも一番の拾いものだと思えたのは新書の『週刊誌』か。資料として探していたもの。
2/19 柏に出たのでT書林を覗き、サンドラール『黄金』(白水社)初版カバ帯700円と、高橋哲雄『ミステリーの社会学』(中公新書)250円を購入。
2/22 柏に出たので新刊書店に立ち寄り、関川夏央『白樺たちの大正』(文春文庫)を定価で購入。
3/3 先日ネット古書店に注文したアラン・ヴィアラ『作家の誕生』(藤原書店)カバ帯2700円が届いた。
3/6 先日お勉強用にネット古書店に注文したオング『声の文化と文字の文化』(藤原書店)カバ帯2800円が届いた。夜、帰宅すると、これもまた先日目録注文した田村泰次郎『大学の門』(イヴニングスター社)初版カバ帯2000円が届いていた。光クラブ関連がちょろっと出てくるため、前々から欲しかったもの。
3/8 新刊書店にて荒木惟経『写真への旅』(光文社文庫)を定価で購入。
3/9 柏に出たのでT書林に立ち寄り、高峰秀子『私のインタビュー』(中央公論社)初版カバ700円を購入。
3/10 ちょっと必要あってネット古書店に注文した本が届いた。戌井市郎『芝居の道』(芸団協出版部)カバ帯2100円、桜井哲夫『「近代」の意味』(NHKブックス)400円。
3/12 高橋信行編『足穂拾遺物語』(青土社)を献呈していただく。感謝である。内容もスゴイのにもかかわらず装幀もとてもキレイな仕上がり。それから、ちょっと資料を見に日本近代文学館へ行き、帰りがけに駅前のK書店に立ち寄り、ルース・ハリス『殺人と狂気』(みすず書房)カバ帯500円を購入。前々から読みたいと思っていたものだが定価は約十倍でチラッとだけ書き込みがあるだけでこの値段はお得。
3/13 以前お勉強用にネット古書店に注文した藤森清『語りの近代』(有精堂)1500円が届いた。
3/14 国会図書館の帰りに愛書会を覗く。何も無し。湘南フジサワ古書まつりにて注文した本の抽選を電話で問い合わせる。注文した、今和次郎・吉田謙吉『考現学[モデルノロジオ]』(春陽堂)初版カバ美15000円、『中川幸夫の花』(美術出版社)初凾署名5000円、本間久『小説 枯木』(良朋堂書店)3150円はすべてハズレ。それぞれお買い得だったろうなあ。東京堂に立ち寄り、小谷野敦『リアリズムの擁護』(新曜社)を購入。
3/17 銀座のSAGにて丸尾末広『パノラマ島綺談』(エンターブレイン)署名を購入。
3/18 柏に出たのでT書林に立ち寄り、佐伯順子『泉鏡花』(ちくま新書)250円と石井好子『女ひとりの巴里ぐらし』(鱒書房コバルト新書)初版カバ200円を購入。
3/21 本日は五反田遊古会と下町展とそれぞれ初日である。下町展の方には注文を入れていた。で、電話確認。注文した杉山茂丸『百魔』(大日本雄弁会)凾2000円、シュオッブ『古希臘風俗鑑』(第一書房)2000円、雑誌『ADONIS』1〜10号揃20000円は全てハズレ。特にアドニスは、ちょっとガックリだがちょっとホッとした(懐具合)。ということで、国会図書館でちょっと調べモノをしてから五反田へ向かう。といってもいつもの如くギリギリで、閉場5分前に到着し汗タラタラで急いで会場を見て回る…しかし何も拾うものなく。3/26 近所の新刊書店にて桐野夏生『I'm sorry, mama.』(集英社文庫)を購入。3/29 趣味展初日。注文した小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉』(新曜社)重カバ帯3000円は当たり。無論お勉強用だが、前々からケチって安く古書で探していた。会場で拾ったものは、といっても5分しか見られなかったが、田山花袋『緑』(新潮社縮刷傑作叢書)重300円、「愛のコリーダ」起訴に講義する会編『猥褻の研究』(三一新書)初カバ300円。ゲテモノとして。
4/1 国会図書館の帰りに神保町に出て、モールで本田康雄『新聞小説の誕生』(平凡社)1600円と秋山駿『私小説という人生』(新潮社)800円を購入。
4/3 地元繁華街へ出て新刊書店にて三遊亭円朝『怪談牡丹灯籠』(岩波文庫)を購入後、いつも立ち寄るT書林を覗き、水原明人『江戸語・東京語・標準語』(講談社現代新書)200円を購入。
4/4 和洋会初日。国会図書館の帰りに立ち寄るが、今日こそは少し早めにと、閉場30分前に到着。注文品は無し。会場で拾ったのは、相変わらずの安物ばかり。国木田独歩『渚』(大鐙閣)重200円、ローレンス・バーキン『性科学の誕生』(十月社)カバ400円、嵯峨のや主人『姉と弟』(博文館)重版600円、櫻川忠七『たいこもち』(朱雀社)凾400円、柳亭種彦『にせ紫田舎源氏』(鶴屋喜右衛門)第五編下冊1000円。最後のは草双紙の端本だが、天保4年のもの。ちょっと参考資料として。『姉と弟』は、関東に永洗の木版口絵付き。その後、金欠のために、K堂へ行き、幾つか本を売却。そして東京堂にて、黒岩比佐子『編集者国木田独歩の時代』(角川選書)と今村仁司『近代性の構造』(講談社選書メチエ)を購入。お勉強用。
4/5 南青山のビリケンギャラリーでやっている山田勇男ポスタァ展に行き、山田勇男『戯れ』(北冬書房)限定380部記番署名入りを定価で購入。その場にいらした山田氏にキネマ書体で宛名を入れて頂いた。
4/7 柏に出たのでいつものT書林を覗き、川西政明『小説の終焉』(岩波新書)250円と安藤健二『封印作品の闇』(だいわ文庫)400円を購入。
4/8 ネットオークションで落札した三遊亭円朝演述『怪談牡丹灯籠』(文事堂)重版痛3800円が届いた。
4/9 注文した杉山欣也『「三島由紀夫」の誕生』(翰林書房)入手。
4/11 久々に所用で江古田に出たのでK書房を覗く。ここでアートシアターパンフ『「葵上」「熊野』半券付1500円とアンダーグラウンド蠍座パンフ『「三原色」「声」』半券付2000円、それに加えて、東横劇場の『黒蜥蜴/若きハイデルベルヒ』パンフ1500円と、同じく東横劇場の『椿姫』パンフ1000円を購入。あとで見てみると『椿姫』のパンフには丸山明宏サインが入っていた。その後、神保町に出る。本日はぐろりや会。注文品は無し。閉場30分前に到着したが、ゆっくり見ていたら会場の半分くらいしかまわれず。購入したのは、ワイニンゲル『男女と天才』(大日本図書)重版600円、と歌舞伎座と演舞場の筋書き各100円を4冊。どれも三島由紀夫作品のもので、「地獄変」初演、「熊野」再演、「朝の躑躅」初演と山田美妙「胡蝶」を舟橋聖一と一緒に演出した時のもの。100円だがどれも状態よく嬉しい。しかし、金欠の今、本当に懐が痛い。
4/17 新刊書店にて、三島由紀夫『恋の都』(ちくま文庫)、ちくま日本文学『三島由紀夫』(筑摩書房)、三島原作・池田理代子『春の雪』(中公文庫コミック版)、十川信介『近代日本文学案内』(岩波書店)、花輪和一『刑務所の前3』(小学館)を定価で購入。
4/18 お勉強用のためにネット古書店に注文していた木股知史『〈イメージ〉の近代日本文学誌』(双文社出版)1400円が届いた。
4/19 先日お勉強用にネット古書店に注文した坪井秀人『感覚の近代』(名古屋大学出版会)3500円が届いた。国会図書館へ調べモノに出たが、五反田には時間的に間に合わず神保町へ向かう。M書店外台の文芸文庫とか平凡社ライブラリが列んでいる棚から、天野郁夫『試験の社会史』(平凡社ライブラリ)1000円を購入し、新刊書店へ赴いて、志賀重昂『日本風景論』(岩波文庫)、加藤典洋『日本風景論』(講談社文芸文庫)、小谷野敦『恋愛の昭和史』(文春文庫)を購入。それからモールで、竹内洋『立身出世主義』(NHKライブラリー)300円、坪内逍遙『小説神髄』(東京堂明治文学名著全集)再裸500円を購入。
4/20 ネット古書店に注文した『ユゴー文学館10 クロムウェル序文・エルナニ』(潮出版社)カバ帯3000円が届いた。「リュイ・ブラス」と「ルクレツィア・ボルジア」が入っているため前々から探していたもの。
4/21 帰宅すると、先日お勉強用にネット古書店に注文した、紅野謙介『投機としての文学』(新曜社)2100円が届いた。
4/23 仕事の帰りに仙川のT書店に立ち寄り、安部公房『緑色のストッキング・未必の故意』初版300円、『友達・棒になった男』(新潮文庫)重250円、藤井淑禎『純愛の精神誌』(新潮選書)350円、魚喃キリコ『南瓜とマヨネーズ』(宝島社)300円を購入。その後渋谷に出て、新刊書店で内田樹『街場の現代思想』(文春文庫)を購入。帰宅すると、未知の人から手紙付きで著書の献呈を受ける。岩下尚史『見出された恋』(雄山閣)。三島と交際していた某女性の回想を元に小説仕立てにしたもの。ありがたく頂戴する、感謝。
4/24 仕事帰りに明大前で途中下車し、古本Dを覗いてみて、雑誌「キネマ旬報」(68.8下)300円で購入。映画「黒蜥蜴」シナリオ掲載号。知人のご厚意で、探していた永嶺重敏『雑誌と読者の近代』(日本エディタースクール出版部)初版カバ帯を頂戴した、感謝。
4/25 本日は窓展。注文品は無し。閉場一時間前に来て、久々にゆっくりと会場をまわる。で、拾ったのは、国木田独歩『武蔵野』(大鐙閣)重版500円。これ、縮刷ではないし、元版と同じ判型なのに表紙が違うので元版の重版本かなあと思う。どうも再版から表紙が変わったようだ。それと、参考のために生田長江抄訳『ファウスト第一部』(青年学芸社エッセンスシリーズ)再版200円、谷崎潤一郎『近代情痴集』(新潮社)初版背痛400円。後版のオレンジ色っぽい紙表紙のやつ。その後、モールへ行き、小田切秀雄『二葉亭四迷』(岩波新書)100円、小林秀雄『Xへの手紙・私小説論』(新潮文庫)200円、正岡子規『病状六尺』(岩波文庫)250円、成瀬正勝『森鴎外覚書』(中公文庫)315円、山口昌男『「敗者」の精神史』(岩波書店)初カバ1500円。山口昌男のは、岩波現代文庫で出ていてこちらで欲しいが、定価が高い。
4/26 ちょっと地元繁華街へ出たので、いつものT書林へ。ここで、新潮文庫の江藤淳『決定版夏目漱石』300円、森まゆみ『鴎外の坂』300円を購入。そして、ふと見ると、ここのところちょっと探していた若林幹夫『地図の想像力』(講談社選書メチエ)600円があったのでこれも購入。
4/28 仕事の帰りに池袋に出、古書Oを覗く。小林信彦『〈超〉読書法』(文春文庫)260円、幸田露伴『五重塔』(岩波文庫)150円、奥野健男『日本文学史』(中公新書)200円を購入。
5/2 本日は下町展。久々に古書展だけのために都内に出た。目録には、雑誌「ADONIS」の後期の方のがバラで2冊出ていたが、いらない。で、開場で拾って購入したものはといえば、復刻の末広鉄腸『雪中梅』(ほるぷ)2冊函300円、松岡正剛『知の編集工学』(朝日文庫)、谷徹『これが現象学だ』(講談社現代新書)、熊野純彦『レヴィナス入門』(ちくま新書)、清水純一『ルネサンスの偉大と頽廃』(岩波新書)、各200円。会場を出て、幾つか見て回った後に、モールへ。ここで住本利夫『占領秘録』(中公文庫)1000円を購入、だが、モールの200円金券を持っていたので800円で購入。
5/3 神奈川県立近代文学館の澁澤龍彦回顧展に行く。やはり神近は違う、列んでいる資料の質が違う。講演も良く、図録に講演者と対談者のサインを頂く、感謝。で、帰宅途中渋谷で下車し、新刊書店に立ち寄り、宮下規久朗『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)と花輪和一『刑務所の前1』(小学館)を購入。
5/5 柏に出、新刊書店にて、参考のために角川書店編『鴎外の「舞姫」』(角川ソフィア文庫)を購入。その後T書林に立ち寄り、加藤秀俊『文芸の社会学』(PHP研究所)200円を購入。5/10 T書林に立ち寄り、グラック『シルトの岸辺』(ちくま文庫)700円を購入。F書房目録が届いたが、金欠でちょっと…。
5/12 所用で池袋に出たのでJ堂に立ち寄り、小谷野敦編『恋愛論アンソロジー』(中公文庫)を購入。
5/16 近所の中古コミックやゲームソフトを売っている店にいく。ちょろっとだが本が売っているのである。今日はここで、小坂国継『西田幾多郎の思想』(講談社学術文庫)200円、寺山修司『あゝ、荒野』(河出文庫)200円、杉山隆男『兵士に聞け』(新潮文庫)200円、小谷野敦『すばらしき愚民社会』(新潮文庫)カバ150円、高峰秀子『人情話 松太郎』(文春文庫)カバ150円、曾野綾子『わが恋の墓標』新潮文庫)カバ150円、『旧約聖書 創世記』(岩波文庫)カバ100円、木田元「ハイデガー『存在と時間』の構築』(岩波現代文庫)カバ帯50円、森茉莉『恋人たちの森』(新潮文庫)重カバ30円。
5/17 本当は昨日都内に出るつもりでいたのだが、結局時間的に無理になり、今日こそは愛書会と五反田とまわるぞと思っていたにもかかわらず、寝坊し、どうせなら五反田か、ということで向かう。しかしギリギリで、17時閉場なのに五反田駅に着いたのが16時42分。ダッシュで会場へ向かう。で、ザーッとみてまわり。うっかり子規と虚子を取り違え虚子『俳句はかく解しかく味う』(岩波文庫)200円を拾う。まだ閉場まで10分あったのだが、追い出し対策か閉場閉場かまびすしく焦った結果。その他、ちょっとお勉強用にと、講談社選書メチエの三浦雅士『身体の零度』840円と川崎賢子『宝塚』600円、加藤周一『文学とは何か』(角川選書)300円を購入。それと、昭和28年の小牧バレエ団ノラ・ケイ、ポール・シラード来日公演「ジゼル/双曲線」プログラム500円を購入。これは後でよく中身を見てみたら、シラードの直筆サインが入っていた。ノラ・ケイだと嬉しかったが。で、17時過ぎに会場を出て、駅前の茶店で一服し、神保町へ。無論愛書会は終わっているが、今度ちくま学芸文庫で復刊した新刊を買いに東京堂へ。ここで、ルカーチ『小説の理論』1000円、ウィルソン『アクセルの城』1400円、ついでに橋爪紳也『増補 明治の迷宮都市』1200円、坂部恵『かたり』950円、鹿島茂『SとM』(幻冬社新書)署名720円、桑島秀樹『崇高の美学』(講談社選書メチエ)1600円と、かなりのお買い物をしてしまった。こんなに買ってしまって今月大丈夫なのか、心配だが、ちくま学芸は品切れると後がツライし、まあお勉強用なので。で、その後古書モールへ。ここで、大岡昇平『小説家夏目漱石』(ちくま学芸文庫)800円、長尾剛『漱石ゴシップ』(文春文庫)300円、清水哲男『現代雑誌論』(三一新書)250円を購入。さらにまた、閉店ギリギリだった三省堂に行って、ちょっと読みたかった吉田守男『日本の古都はなぜ空襲を免れたか』(朝日文庫)640円を購入。
5/19 ネット古書店に注文した下川耿史『日本エロ写真史』(青弓社)600円が届いた。
5/20 ネット古書店に注文した柏木博『肖像のなかの権力』(平凡社イメージリーディング叢書)900円が届いた。
5/22 お勉強用にネット古書店に注文したヤウス『挑発としての文学史』(岩波現代文庫)420円と、以前ネットオークションで落札した麻生良方『恋と詩を求めて』(根っこ文庫太陽社)初カバ1520円が届いた。仕事に帰りに新刊書店に立ち寄り、お勉強用にと、ちくま学芸文庫の松浦寿輝『エッフェル塔試論』とケネス・クラーク『風景画論』、中公新書の中村良夫『風景学入門』、佐々木健一『美学への招待』、村沢博人『顔の文化誌』(講談社学術文庫)を定価で購入。定価で買うとこれだけの文庫新書だけで5千円を超える。嗚呼。
5/23 本日は趣味展初日。国会図書館で調べモノした帰りに立ち寄る。とはいえ、いつもの如く会場に着いたのは閉場5分前という慌ただしさで、ろくろく会場は見られなかった。それでも会場で拾ったのは、雑誌『犯罪科学』創刊号500円、酒井潔の個人誌『談奇』4号800円、『私小説研究』5号200円。で、注文したものは、今回全部当たった。森鴎外『ちりひぢ』(千章館)初版凾付8000円谷崎潤一郎『近代情痴集 附り異国綺談』(新潮社)四版3000円三島由紀夫『沈める滝』(中央公論社)新装普及版初版カバ帯付1000円。まさか全部当たるとは思っていなかった。実はこの中で一番嬉しいのは『沈める滝』の帯だったりする。これだけは幾ら金を積んでも出てこない。『近代情痴集』はそれなりに表紙はスレてるが、背中が綺麗で背文字も消えずに残っていた。その後、靖国通り沿いの古書店にてスマイルズ『西国立志編』(講談社学術文庫)650円を購入、モールに向かい、そこで、ちょっと必要あって『ワーズワース詩集』(岩波書店)150円を購入。
5/24 本日は某近代文学系の学会にちょっと顔を出した後、高円寺に向かい、西部古書展へ。実は注文品が当たっているので引き取りに来たのだ。で、その前に会場では、『文楽床本集』(国立劇場)157円。これは三島の文楽版「椿説弓張月」収録のもの。それから三島解説の舟橋聖一『若いセールスマンの恋』(新潮文庫)初帯200円、扇谷正造『現代ジャーナリズム入門』(角川文庫)200円、十返肇『五十人の作家』(講談社ミリオンブックス)210円、それにちょっと映画の原作だしということで安本末子『にあんちゃん』(光文社カッパブックス)カバ200円。それと、六世中村歌右衛門襲名時の歌舞伎座筋書き300円。三島寄稿。それと週刊誌の『週刊コウロン』(59.11.24、60.3.8、60.3.22)の各315円。で、注文した長田幹彦『舞妓姿』(新潮社情話新集)重版美6300円。いやはやこの値段なので、もしかしたら背などボロボロの状態のよくはない本ではないかと心配していたのだが、大変コンディションのよい綺麗な本だったので嬉しい。前の所有者の付けたものだろうパラが既に古色を帯びていたが、それを向いてみるとあらまあという状態なのであった。その後、近所の古書店など覗き、漱石『坊っちゃん』(岩波文庫)100円など買い(最近漱石は岩波文庫で改めて揃えている)、ガード下のT書店では石川文康『カント入門』(ちくま新書)200円を購入。それからガード下を阿佐ヶ谷まで歩いていき、駅前の古本屋にて本田和子『女学生の系譜』(青土社)1000円、小谷野敦『もてない男』(ちくま新書)300円を購入して、お開き。荷物も重いが、懐にもかなり厳しい。何だか発作みたいにここ数日買っているが、まずい。
5/26 所用で新宿に出、新刊書店を覗くとコリン・ウィルソン『性のアウトサイダー』(中公文庫)があったので、つい「サド侯爵から三島由紀夫まで」という帯文にとられて購入。
5/30 お勉強用にネット古書店で注文したアイザイア・バーリン『バーリン ロマン主義講義』(岩波書店)2300円が届いた。神保町に出た時に三省堂に立ち寄り小谷野敦『夏目漱石を江戸から読む』(中公新書)購入。もう絶版だと思っていたがあった。
5/31 本日は中央線古書展初日。だが、注文したものがハズレていたら高円寺まで出向くことはなかったと思う。が、昼過ぎに電話確認してみると、当たっていた、ということで、雨の中、高円寺へ。高円寺駅には17時7分着、会場には12分くらいには到着したと思う。ということで45分間みっちり会場を漁る。とはいえ、まあ拾ったのはいつものように文庫本と新書中心。まずは、保田与重郎『エルテルは何故死んだか』(新学社保田与重郎文庫)カバ50円。ジャン・デ・カール『狂王ルートヴィッヒ』(中公文庫)100円、倉前盛通『悪の論理 地政学とは何か』(角川文庫)100円、杉本つとむ『東京語の歴史』(中公新書)200円、『戦後短篇小説再発見2』(講談社文芸文庫)300円、篠田鑛造『銀座百話』(角川選書)300円、それから、ちょっと調べモノ用に『人間探求』(53.8)300円と『風俗科学』(54.7)500円。この雑誌、二冊とも付箋貼りまくりだったが、目次見るとちょっと調べている事柄などに使えそうだった。が、「風俗科学」の方、よく見ると裏表紙が違う。どうも取れたのを古雑誌の裏表紙切って代わりにあてがい背中をテープでとめてある。ムムムと思ったが、この雑誌けっこう珍しく安ければ買うようにしていたのでまあよいかと購入。で、注文した、春日井建『未青年』(作品社)初版袋欠9000円を購入し、18時、会場を後にする。それから高円寺界隈をブラブラし、高架下のT書店に入って草柳大蔵『内務省対占領軍』(朝日文庫)、古川隆久『皇紀・万博・オリンピック』(中公新書)各200円を購入。その後いつものように高架下を阿佐ヶ谷まで歩き、どうせ駅近くの古書店は先週も見たしということで、久々に、以前何度か行ったことのある南阿佐ヶ谷駅近くの古書店を覗くか、といってみる。が、どうもとっくに店閉めたようで、跡形もなかった。帰宅してみると、先日お勉強用にネット古書店に注文した岩本憲児『サイレントからトーキーへ』(森話社)3000円が届いていた。
6/6 柏に出たのでいつものT書林に立ち寄り、ベンヤミン『写真小史』(ちくま学芸文庫)550円と郡司正勝『荷風別れ』(コーベブックス)限定記番函少痛800円を購入。
6/7 城南古書展。注文品はなし。閉場30分前に到着し会場を一回り。で、拾ったものは、谷川義雄『ドキュメンタリー映画の原点(改訂版)』(日本保育新聞社)カバ700円、ボードリヤール『象徴交換と死』(ちくま学芸文庫)850円、阿刀田高『夢の宴―私の蕗谷虹児伝』(中公文庫)315円、大日方純夫『警察の社会史』(岩波新書)200円、『福沢諭吉教育論集』(岩波文庫)200円、山本健吉編『嘉村礒多集』(新潮文庫)200円。その後、幾つか外台を見て回り、T書店外台にて、キルケゴール『誘惑者の日記』(ちくま学芸文庫)400円、天野正子・桜井厚『「モノと女」の戦後史』(平凡社ライブラリ)400円、国木田独歩『号外・少年の悲哀』(岩波文庫)100円を購入。中では雑誌「L'EVOCATION」特集ルネ・ヴィヴィアンを定価で購入。その後、三省堂へ行き、フォション『かたちの生命』(ちくま学芸文庫)を購入。
6/13 先日お勉強用にネット古書店に注文した渡辺二郎『ニヒリズム』(東大出版会UP選書)800円が届いた。で、それから都内に出て、国会図書館の帰りに神保町へ出る。新興展はとうに終わっている時間なのでモールへ直行。ここで、大曲駒村『東京灰燼記』(中公文庫)200円、内田魯庵『新編 思い出す人々』(岩波文庫)400円、松本清張『文豪』(文春文庫)300円、井出孫六『明治民衆史』(徳間文庫)400円、酒井健『ゴシックとは何か』(ちくま学芸文庫)500円、高橋英夫『友情の文学誌』(岩波新書)300円を購入。その後、新刊書店へ赴き、南條竹則『悲恋の詩人 ダウスン』(集英社新書)、ジッド『背徳の人』(ちくま文庫)を買って、いまやってる書物復権フェアで復刊されたミッチェル『イコノロジー:イメージ・テクスト・イデオロギー』(勁草書房)をとうとう購入。結構なお値段。で、帰途途中、地元駅からバスを待っている間に駅前の新刊書店を覗き、ここでも、植村鞆音『直木三十五伝』(文春文庫)と舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる』(講談社文庫)を購入。
6/16 新刊書店にて竹内洋『社会学の名著30』(ちくま新書)と今橋映子『フォト・リテラシー』(中公新書)を定価で購入。帰宅すると、ネットオークションで落札した、雑誌「weekly平凡パンチ」(66.8.1)500円が届いていた。6/20 国会図書館の帰りに五反田に出る。本日は五反田古書展の初日。閉場15分前に到着。注文していた三島由紀夫『英霊の声』(河出書房新社)初版函帯2500円、新進傑作小説全集『十一谷義三郎集』(改造社)初カバ函1000円は当たり、その他、会場で拾ったのは、ガルブレイス『ゆたかな社会』(岩波同時代ライブラリー)200円、『独歩手記』(東盛堂)初版500円のみ。その後、恵比寿の写真美術館で開催中の森山大道展を見に行き、なかの物販で、細江英公『おとこと女』(NADiffの復刻版)を定価で購入。
6/21 先日ネット古書店にお勉強用に注文した古書が届いた、ゾルガー『美学講義』(玉川大学出版部)3500円。で、今日は本当はぐろりや会に行こうと思っていたのだが、家を出るのが遅れたためにやめにして、柏に出て、実は十年ぶりくらいに覗くH堂に立ち寄る。ここで、橋爪紳也『化物屋敷』(中公新書)315円、本田靖春『疵―花形敬とその時代』(文春文庫)105円、三島由紀夫『不道徳教育講座』(角川文庫)改版初版カバ帯315円を購入。ようよう改版初版を入手。その後T書林を覗く。ここでは、怪奇探偵小説名作選『蘭郁二郎集』(ちくま文庫)650円を購入。これもそのうちと思っていたら買い逃し今は見ない。欲しい巻が入手出来てよかった。
6/24 ネットオークションで落札したフランスの雑誌「PHOTO」(71,fev)2000円が届いた。三島関連文献、写真が珍しい。
6/26 新刊書店にて、トーマス・ド・クインシー『阿片常用者の告白』『深き淵からの嘆息』(岩波文庫)と、水上勉・千葉俊二『増補改訂谷崎先生からの書簡』(中央公論新社)を購入。
6/27 昨日目録注文した本がA書房から届いた。佐藤春夫『病める薔薇』(天佑社)重版凾付3670円である。初版函欠しか持っていなかったので、重版でも凾付きが嬉しい。それと、雑誌「初版本」3号の注文分と著者献呈分が届いていた。本日はまど展初日。注文品もなく、会場に着いたのは閉場15分前。ザーッと見て、拾ったのは、『谷崎潤一郎全集』(改造社)の月報バラ5部500円、『スタンダール全集5アルマンス中短篇集』(人文書院)凾400円、雑誌「あまとりあ」4冊各100円。その後、書誌Hを覗き、三島参加座談会掲載「劇作」(50.1)200円を購入後、新刊書店にて川合道雄『戦時下の博文館と「新青年」編集部』(近代文芸社新書)を定価で購入。それからモールにてちょっと探していた高橋克彦『新聞錦絵の世界』(角川文庫ソフィア)200円を購入(でもモール金券200円分があったのでそれで精算)。
6/30 ちょっと必要あってネット古書店に注文した井上ひさし『ベストセラーの戦後史1』(文藝春秋)350円を、ちょうど池袋だったのでその店まで取りに行く。で、ついでにその店の棚を見てみると「人間探求」がズラリとある、ちょっとチェックすると、今まで気づかなかった痛恨の記事を発見、その号を315円で購入。
7/2 仕事の帰りに最寄り駅前の新刊書店に立ち寄り、小谷野敦『退屈論』(河出文庫)を購入。
7/4 過日注文していた特装版『松井冬子画集』(エディシオン・トレヴィル)16800円が届いた。小生宛献呈署名入り。しかしこの本、何部あるのだろう。特装といいつつも限定何部なのかさっぱりわからない。午後は神保町に行って、明治古典会七夕大古書入札市を覗く。
7/5 高円寺にて西部古書展。注文した三島由紀夫原作、ポニー・カセット文庫『春の雪』(ポニー)2100円は当たり。安く買えて良かった。閉場一時間前に会場に着き、ザーッとみてまわって拾ったのは、「映画芸術」(69.7)210円、リリアーナ・カヴァーニのインタビューが載っていたので「キネマ旬報」(75.9下)200円、ユリイカ臨時増刊「BLスタディーズ」525円、「薔薇刑」グラビア掲載の「芸術生活」(63.7)525円、中島梓『美少年学入門増補新版』(ちくま文庫)250円、金益見『ラブホテル進化論』(文春新書)315円を購入。
7/8 池袋に出たのでO座に立ち寄り、外台から芥川龍之介『羅生門・鼻』(新潮文庫)、寺久保友哉『恋人たちの時刻』(角川文庫)各100円を拾い、店内では桜井哲夫『不良少年』(ちくま新書)300円、関口安義『芥川龍之介』(岩波新書)470円を購入。
7/8 日本近代文学館の帰りに駅前のK書店に立ち寄り、漱石『倫敦塔・幻影の盾』(岩波文庫)250円、中島京子『FUTON』(講談社文庫)300円、笙野頼子『母の発達』(河出文庫)300円を購入。
7/9 先日ネットオークションで落札した東海散士『佳人之奇遇』(博文堂)初〜三編痛1500円が届いた。ちょっと参考資料として。それと、F書房目録で注文した品も届く。室生犀星『性に眼覚める頃』(新潮社)初版7000円、『柳浪傑作集』(実業之日本社)初函欠3000円。犀星の方は上製本の方と勘違いした…後版の並製であった。
7/10 お勉強用にネット古書店に注文していた鈴木登美『語られた自己』(岩波書店)2600円が届いた。今でも新刊で入手出来るが、ケチってずっと古書で探していたもの。
7/11 本日は愛書会展。注文品は一つ、本田一郎『仕立屋銀次』(塩川書房)函欠2500円。ハズレ。で、会場をサーッとまわって拾ったのは、雑誌「悲劇喜劇」(68.4)150円。NLT上演台本「デリケイト・バランス」掲載号。それから三島歌舞伎の筋書き、「地獄変」315円、「朝の躑躅」210円、「鰯売恋曳網」210円、「むすめごのみ帯取池」315円、三島監修「桜姫東文章」315円。その後、「シュオブ全集」などがゾッキに出たというので見に行き、そのついでに、N書店にてモル『キッチュの心理学』(法大出版局)初カバ900円を購入。ゾッキとして、シュオブ、パニッツァ、ヴァレリー・ラルボーが出ていたが、全て昔買ったものだ。で、その後新刊書店に行き、小谷野敦『評論家入門』(平凡社新書)とハイデッガー『芸術作品の根源』(平凡社ライブラリ)を購入。
7/12 柏に出たのでT書林に立ち寄り、岡本綺堂怪談集『影を踏まれた女』(旺文社文庫)250円、清永孝『裁かれる大正の女たち』(中公新書)250円、谷崎潤一郎『鍵』(中公文庫)160円を購入。
7/14 出先の池袋の新刊書店にてロルフ・デーゲン『フロイト先生のウソ』(文春文庫)と、河原和枝『子ども観の近代』(中公新書)を購入。
7/15 お勉強用にネット古書店に注文していた、山下重一『スペンサーと日本近代』(御茶の水書房)2000円が届いた。
7/18 松屋浅草古本まつり目録で注文した石塚純一『金尾文淵堂をめぐる人びと』(新宿書房)1500円はハズレ。国会図書館の帰りに神保町に出るが、趣味展は間に合わず。モールに立ち寄り、張建明『漱石のユーモア』(講談社選書メチエ)300円、高田里恵子『グロテスクな教養』(ちくま新書)400円、タイモン・スクリーチ『春画』(講談社選書メチエ)600円、濡木痴夢男『「奇譚クラブ」の絵師たち』(河出文庫)300円を購入。
7/19 本当は趣味展へ行くはずがダラダラしていて間に合わなくなり、浅草松屋の古本まつりへ。佐藤重臣『祭よ、甦れ!』(ワイズ出版)2100円、エドガール・モラン『スター』(法政大学出版局)525円、小田切進編『三島由紀夫 金閣寺』(ほるぷ出版)凾315円、あとは文庫本で、三好徹『まむしの周六』(中公文庫)315円、安部公房『飢餓同盟』(新潮文庫)初カバ200円、安部公房『内なる辺境』(中公文庫)105円、三島由紀夫『私の遍歴時代』(ちくま文庫)初カバ帯200円、竹田青嗣『現代思想の冒険』(ちくま学芸文庫)200円、古賀新一『魔女地獄』(角川ホラー文庫)300円。
7/24 ネットオークションで落札した小谷野敦『日本売春史』(新潮選書)250円が届いた。
7/25 ネットオークションで落札した雑誌『風俗科学』( 54.6)600円が届いた。国会図書館の帰りに五反田展に立ち寄る。注文した谷崎潤一郎『少将滋幹の母』(中央公論社)初凾署名10000円は当たり、泉鏡花『柳筥』(春陽堂)初版口絵ありの外装欠綴穴8400円はハズレ。谷崎は特製かと思っていたら違っていたのでガックリ。その後神保町に向かうも和洋会は終了後。新刊書店でちょっと必要あって探していた『ダーウィニズム論集』(岩波文庫)がちょうど復刊されていたので購入。その後モールにて、テア・フォン・ハルボウ『メトロポリス』(創元推理文庫)500円、平岡敏夫『「坊つちやん」の世界』(塙新書)400円を購入。
7/26 ネットオークションで落札した雑誌『論争ジャーナル』(69,2)1000円が届いた。
7/27 ネットオークションで落札した下河部行輝『三島由紀夫の語彙研究序説』(岡山大学文学部)1000円、同『続三島由紀夫の語彙研究序説』(西日本法規出版)1000円が届いた。その後繁華街へ出て、T書林にて保阪正康『三島由紀夫と楯の会事件』(角川文庫)350円、今村仁司『ベンヤミンの〈問い〉』(講談社選書メチエ)600円を購入。その後新刊書店に立ち寄り、高田里恵子『学歴・階級・軍隊』(中公新書)および伊藤桂一『兵隊たちの陸軍史』(新潮文庫)を購入。
7/28 出版社に注文していた本が届いた。伊藤人誉『続人誉幻談 水の底』(亀鳴屋)限定500部記番、2980円である。
7/30 先日ウチに届いた古書目録で注文した本が届いた。夏目漱石『三四郎』(春陽堂)三版凾欠少痛印3200円。無論元版である。
7/31 先日ネット古書店に注文したものが届いた。岡庭昇『性的身体―破調と歪みの文学史をめぐって』(毎日新聞社)1300円、小出龍太郎編著『小出楢重と谷崎潤一郎』(春風社)1700円。
8/1 我楽多展初日。会場をザーッとまわり、梶山季之『夜のGHQ』(桃源社)初カバ300円、陣内秀信『東京の空間人類学』(ちくま学芸文庫)472円、山崎正和『不機嫌の時代』(講談社学術文庫)210円、ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫)改訳版310円を拾う。注文した、吉井勇『祇園歌集』(新潮社)3000円はハズレ、イーザー『行為としての読書』(岩波現代選書)2000円およびアルフォンス・イノウエ銅版画集『ベル・フィーユ』(奢霸都館)3150円は当たり。後者は限定版を手放してしまったので安く探していた。この他、三島由紀夫『美徳のよろめき』(講談社)限定500部署名入・凾18000円というのが出ていたのだが売れたのだろう。それから新刊書店にて小谷野敦『バカのための読書術』(ちくま新書)を定価で購入、モールへ行き、パノフスキー『パンドラの匣』(法政大学出版局)2000円のところを半額セールで1000円で購入。ついでに中村真一郎『小説入門』(光文社文庫)200円も購入。帰宅したら、京都国立博物館より、注文していた展覧会図録『絵画の冒険者 暁斎』3500円が届いていた。
8/2 本日は映画を見に行く前にちろっと新宿に立ち寄り、新宿京王大古書市へ。注文品は無し。会場をザーッとまわって拾ったものは、たつみ都志『谷崎潤一郎・「関西」の衝撃』(和泉書院)1500円、本田和子『異文化としての子ども』(紀伊國屋書店)400円、加藤典洋『日本という身体』(講談社選書メチエ)500円、田中彰『「脱亜」の明治維新』(NHKブックス)262円、藤田富士男『伊藤道郎世界を舞う』(新風舎文庫)367円。で、帰宅したら、先日ネット古書店に注文した松本俊夫『映像の探求』(三一書房)1000円が届いていた。ゾッキで出たやつ。これで松本俊夫の本はコンプ。
8/8 城北展。注文品は無し。閉場5分前に到着で半分も会場を見られなかったが、守屋毅『京の芸能』(中公新書)、服部幸雄『歌舞伎のキーワード』、川村湊『異端の昭和文学』(岩波新書)、各250円を購入。その後書肆Hにて福沢諭吉『学問のすゝめ』(岩波文庫)100円、雑誌「古酒」3号、100円を購入。それから新刊書店にて車谷長吉『女塚』(文春文庫)署名落款入を購入。その後池袋に出、新刊書店にてお勉強用に小谷野敦『〈男の恋〉の文学史』(朝日選書)を購入。ネットオークションで落札した松岡心平『能』(角川叢書700円が届いた。
8/11 柏のT書林にて、夏目漱石『明暗』(岩波文庫)330円を購入。
8/12 駅前の新刊書店にて文豪怪談傑作選『小川未明集』(ちくま文庫)を購入。
8/14 リブロ池袋夏の古本まつりへ赴く。注文品である鈴木三重三『朝寝髪』(春陽堂)初凾8000円は当たり。その他会場で拾ったものは、本木至『雑誌で読む戦後史』(新潮選書)315円、ルース・エヴァンズ『世界の前衛演劇』(荒竹出版)500円、萩原朔美『演劇実験室天井桟敷の人々』(フレーベル館)1000円、渡辺保『女形の運命』(岩波現代文庫)420円、川端康成『小説の研究』(講談社学術文庫)157円、芥川文『追想 芥川龍之介』(中公文庫)210円、犬養道子『花々と星々と』(中公文庫)210円、マン『ドイツとドイツ人』(岩波文庫)157円。
8/15 国会図書館の帰りに、東急東横渋谷大古本市に。注文した小津安二郎・野田高梧『お茶漬けの味 他』(青山書院)初版カバ帯署名2625円はハズレ。ザーッと会場を二時間まわって拾ったのは、結局文庫ばかりで、井上章一『つくられた桂離宮神話』(講談社学術文庫)500円、フロイト『エロス論集』(ちくま学芸文庫)620円、小栗風葉『青春』(岩波文庫)上中下1500円、キャサリン・サンソム『東京に暮す』(岩波文庫)200円、泉鏡花『薄紅梅』(中公文庫)300円、三田村鳶魚『大衆文芸評判記』(中公文庫)300円、森銑三『明治人物閑話』(中公文庫)300円、大岡昇平『花影』(集英社文庫)200円。で、お勉強用にネット古書店に注文した、吉美顕『谷崎における女性美の変遷』(花書院)1800円が届く。また、昨日届いたF書房目録から注文した、佐藤春夫『都会の憂鬱』(新潮社)重版カバ3000円、龍膽寺雄『街のナンセンス』(新潮社)重版3500円が届いた。しかし早い。
8/20 先日ネットオークションで落札したものが届いた、牛田あや美『阿tで胃が+新宿』(D文学研究)1000円、NLTパンフ「サド侯爵夫人」(初演)2650円。それから外出して繁華街に出て、T書林にて小田部雄次『華族』(中公新書)350円を購入。
8/22 ぐろりや会、初日。注文した、三島由紀夫『夜の向日葵』(講談社)初版カバ帯8000円は、その後コンディションに不備がある由、現場に行くので実見させてもらいたいと申し出た。会場には閉場一時間前に到着。ザーッと見て拾ったものは、マリアンヌ・ベッケル大岡昇平訳『クラクラの日記』(人文書院)重カバ500円、それと内容見本類、『名著復刻全集近代文学館』(日本近代文学館)、『トーマス・マン全集』(新潮社)、『現代日本文学全集』(筑摩書房)、『現代の文学』(河出書房)、各200円。それぞれ三島由紀夫の文章収録。で、帳場にて『夜の向日葵』を見せて貰い購入。その後新刊書店にて、岩波文庫の『江戸川乱歩短篇集』とオウィディウス『恋愛指南』を定価で購入。
8/23 再度ぐろりや展会場を覗いた後に、T書店などまわり、その後新刊書店にて、文豪怪談傑作選特別篇『百物語怪談会』(ちくま文庫)、筒井功『サンカの真実 三角寛の虚構』(文春新書)を購入。それから通りを歩いていると、I書店で服部宏『トーマス栗原 日本映画の革命児』(夢工房)1200円を発見、購入。それから渋谷に映画を見に行き、劇場に行く前に新刊書店を覗き、海野弘『ホモセクシャルの世界史』(文春文庫)、吾妻ひでお『うつうつひでお日記』(角川文庫)を購入。
8/26 柏に出たのでT書林を覗き、安部公房の新潮文庫『石の眼』110円、『終わりし道の標べに』100円、『夢の逃亡』120円、それと団鬼六自伝『蛇のみちは』(幻冬社アウトロー文庫)260円を購入。
8/28 池袋に出、新刊書店にて雑誌「大衆文化」創刊準備号500円、穂村弘『世界音痴』(小学館)、金森修『ベルクソン』(NHK出版)を購入。
8/29 まど展初日。注文した矢野目源一『美貌処方書』2500円はハズレ。閉場五分前に到着したのでよくみられなかったが、谷崎潤一郎『無明と愛染』(プラトン社)重凾1000円と中村光夫『志賀直哉論』(筑摩叢書)300円、安部公房『裁かれる記録』(潮出版社)500円を購入。会場に、菊池幽芳『己が罪』(春陽堂)初版美の木版口絵ありの中巻のみ2000円というのがあっておおいに逡巡するが、結局やめて戻してしまった。それから新刊書店に行き、保阪正康他『戦争と天皇と三島由紀夫』(朝日文庫)を定価で購入。
8/30 ネット古書店にお勉強用に注文した富山太佳夫『シャーロック・ホームズの世紀末』(青土社)カバ帯1500円が届く。
9/1 柏に出たのでT書林に立ち寄り、森村誠一『人間の証明』(角川書店)総革天金署名入非売本700円と、好村冨士彦『遊歩者の視線』(NHKブックス)350円を購入。前者は森村フェアで応募して当選した本のようだ。
9/2 柏に出たのでT書林に立ち寄り、篠田正浩『心中天網島』(仮面社)凾900円を購入。
9/3 国会図書館の帰りに渋谷に立ち寄り、BO渋谷店を覗き、佐野真一『東電OL殺人事件』(新潮文庫)105円、酒井あゆみ『眠らない女』(幻冬舎アウトロー文庫)105円、行方昭夫『英文快読術』(岩波同時代ライブラリー)500円を購入。
9/5 本日は愛書会展。注文品はなし。閉場50分前に開場に到着。ザーッと会場を見て拾ったものは、大江健三郎『孤独な青年の休暇』(新潮社)重凾200円、界外五郎『恐喝』(季節風社)カバ300円、橋川文三編『超国家主義』(筑摩書房現代日本思想体系)凾525円の三つ。大江はちょっとこの頃の元版を安く探していたので。『恐喝』というのは終戦後銀座のチンピラ列伝。その後モールなどをまわり、三省堂を覗くと古書を売っていたのでよく見ていると、ウォーカー『ルネサンスの魔術思想』(ちくま学芸文庫)1280円というのがあったので購入。
9/8 池袋の新刊書店に立ち寄り、中島義道『カントの読み方』(ちくま新書)を定価で購入。
9/10  以前ネットオークションで落札した本が届いた、佐藤忠男編『ATG映画を読む』(フィルムアート社)800円、シネレッスン『アート系映画徹底後略』(フィルムアート社)390円が届く。
9/12 趣味展初日。注文品はなし。『文章倶楽部』(大11・1)1000円のみ拾う。その後新刊書店に立ち寄り、文豪怪談傑作選『室生犀星集』(ちくま文庫)を購入。
9/13 ネット注文していた山本タカト画集『ヘルマフロディットの肋骨』(エディション・パラボリカ)特装限定500部署名入3990円が届いた。
9/16 ネットオークションで落札した大室幹雄『志賀重昂「日本風景論」精読』(岩波現代文庫)500円が届いた。出先でちょっと必要あって志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』(新潮文庫)を新刊書店で購入。
9/17 ネットオークションで落札した熊野純彦『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書)180円が届く。
9/18 古書目録で注文した市田ヤエ詩集『京をんな』(六月社)カバ限定記番1600円が届く。「鴨東綺譚」のモデルの人の詩集。
9/19 新刊書店にてフーコー・コレクション2『文学・侵犯』(ちくま学芸文庫)と猪瀬直樹『マガジン青春譜』(文春文庫)を定価で購入。帰宅するとネットオークションで落札した図録『美術史探索学入門』(目黒区美術館)800円が届いていた。
9/20 ネットオークションで落札した近代劇協会公演パンフ「ファウスト」1200円が届いた。大正二年に上山草人がファウストをやった時の。それから神保町に赴き、和洋会。注文した「六世中村歌右衛門展」図録2000円は当たり、その他、演劇パンフばかり、つまり、小牧バレエ団ノラ・ケイ他「火の鳥」パンフ、文学座20年記念公演「肥前風土記」、新派「金閣寺」他をそれぞれ100円にて拾う。新派のは三島原作「金閣寺」の時のでちょっと探していたから嬉しい。
9/22 新刊書店にて、ちょっと必要あって『日本近代文学評論選昭和篇』(岩波文庫)を購入。
9/23 必要あって探していた本をネットオークションで落札したのが届いた、山口勝弘『ロボット・アヴァンギャルド』(パルコ出版)2200円。ネット古書店に注文した本が届いた、松浦寿輝『平面論』(岩波書店)1500円と関根進『大逆事件異聞 大正霊戦記 沖野岩三郎伝』(書斎屋)1200円である。前者はここのところ探していたもので、後者はたまたまその存在を知り安く出ていたので。
9/25 仕事の帰りに新刊書店に立ち寄り、小林信彦編『横溝正史読本』(角川文庫)、葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』(角川文庫)、穂村弘『本当はちがうんだ日記』(文春文庫)、塩見鮮一郎『貧民の帝都』(文春新書)、太田尚樹『伝説の日中文化サロン 上海・内山書店』(平凡社新書)、三橋順子『女装と日本人』(講談社現代新書)を購入。衝動買いか。
9/27 五反田遊古会の二日目。注文品である寺山修司『犬神家の人々』(読売新聞社)2000円はハズレ、谷崎潤一郎『磯田多佳女のこと』(全国書房)初版凾磯田家献呈本2500円というのはあたった。というか他に注文者なし。磯田家の献呈本というのでちょっと注文してみたもの。閉場15分前くらいに到着して、まずは階下の外台で、市川浩『〈身〉の構造』(講談社学術文庫)200円、マッキントッシュ『薔薇十字団』(ちくま学芸文庫)840円を購入。というかさ、後で見たら前者は中身マーカーで線引きまくりでガックリ。どうりで安い。階下の外台なのに、何故か800円とかそういう値段の文庫本がズラリと出ていたが、こういうところにそんなもの置かれても・・・外ってのは安さを期待しているのに。二階へ上がる階段のとことに明治大正文学全集がズラリとあったので、そこから『菊池幽芳集』(春陽堂)凾月報付200円を拾う。二階では、ザーッと見て回るが、もう残り時間も10分なく、ホント駆け足で見る。で、河村錠一郎『世紀末の美学』(研究社出版)1050円、吉見俊哉『「声」の資本主義』(講談社選書メチエ)735円を拾う。でもこんなの特に今というわけでもないし、拾わなくてもよかったかも。その後、今からなら急げば間に合うということで、高円寺へ向かう。こちらも閉場10分前に到着。ザーッと見て、エチエンヌ・スーリヨ『美学入門』(法政大学出版局)300円、鈴木三重吉『小鳥の巣』(岩波文庫)100円、ATGパンフ「アートシアター」の「ウィークエンド」と「去年マリエンバートで」各500円を購入。ATGパンフは、いつだったかも、ドサリと出ていて、全部千円均一だったのでこれだけはというのを買ったが、今回はあれこれと抜かれて、残ったやつが全て500円均一になっていた。「田園に死す」とか残っていたら…と思ったが無論なく。こんなのを拾う。
9/28 駅前の書店で小池滋『「坊ちゃん」はなぜ市電の技術者になったか』(新潮文庫)を購入。
9/29 相川宏『奇行と聖狂』(おうふう)を献呈して頂く。感謝。
10/1 仕事の帰りに立ち寄った新刊書店にて、芥川龍之介『羅生門・鼻』(新潮文庫)と斎藤充功『陸軍中野学校の真実』(角川文庫)を購入。
10/3 国会図書館の帰りに五反田の南部古書会館へ。今日は今度新しく始まった五反田アートブックバザール初日。ザーッと見たが、どうも会場は何とも。別に美術関係以外に文学関係とかも出して欲しい感じでどうも…しかし19時までやっているというのがありがたい。結局、井上章一『アート・キッチュ・ジャパネスク』(青土社)1500円を買ったのみ。帰宅すると、先日ちょっと必要あってネット古書店に注文した辻村明『戦後日本の大衆心理』(東京大学出版会)カバ1000円が届いていた。
10/4 ちょっと必要あってネット古書店に注文した井上ひさし『ベストセラーの戦後史』(文藝春秋)初版カバ1,2揃1000円、「国文学」特集明治世紀末350円が届いた。その後所用で神保町に出る。モールを覗き、畠山清行『陸軍中野学校終戦秘史』(新潮文庫)450円、高月靖『南極1号伝説』(バジリコ)1000円で購入。
10/7 柏に出たのでいつものT書林を覗く。堀江謙一『太平洋ひとりぼっち』(ポケット文春)初版カバ200円、畠山清行『秘録 陸軍中野学校』(新潮文庫)410円、梶井基次郎『城のある町にて』(角川文庫)90円を購入。
10/8 ネット古書店に注文した井上章一『戦時下日本の建築家』(朝日選書)カバ帯1000円が届いた。仕事の帰りに、仕事場の町にある古書店にて、酒井健『ゴシックとは何か』(ちくま学芸文庫)367円、『江戸川乱歩全集1 屋根裏の散歩者』(光文社文庫)初カバ帯420円、小林多喜二『蟹工船/党生活者』(新潮文庫)210円を購入。
10/9 仕事の帰りに渋谷のブックオフに立ち寄り、福田恆存『私の幸福論』(ちくま文庫)350円、梶井基次郎『檸檬』(新潮文庫)250円を購入。
10/11 所用で神保町に赴いたついでに城南古書展を覗く。注文品はない。ザーッとまわって拾ったのは、倉橋由美子『人間のない神』(角川書店)初版カバ800円、松永伍一『川上音二郎』(朝日選書)525円、石井良助『江戸の刑罰』(中公新書)210円。
10/13 柏に出たのでT書林を覗き、小池壮彦『心霊写真』(宝島社新書)250円を購入。
10/14 ネット古書店に注文していた有吉佐和子『閉店時間』(講談社)初版凾700円が届く。
10/16 仕事の帰りに新刊書店に立ち寄り、内堀弘『ボン書店の幻』(ちくま文庫)、勝新太郎『俺 勝新太郎』(廣済堂文庫)、熊野純彦『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書)そして『夜想#ヴィクトリアン』(ストュディオパラボリカ)を購入。
10/17 国会図書館の帰りに神保町に出て、新刊書店にて、福田恆存『人間・この劇的なるもの』(新潮文庫)と車谷長吉『四国八十八ヶ所感情巡礼』(文藝春秋社)署名落款入を定価で購入。昨日買った『ボン書店の幻』が署名落款入りであった。まあ買い直しなどしないが。その後モールに立ち寄り、ちょっと必要で探していた佐藤忠男『定本 小津安二郎の芸術』(朝日文庫)650円、ドナルド・リチー『黒澤明の映画』(教養文庫)1000円、そしてついでに濡木痴夢男『「奇譚クラブ」とその周辺』(河出文庫)450円を購入。モール金券100円分を出して合計2000円。
10/18 所用で神保町に出たのでぐろりや会古書展を覗き、三島由紀夫『反貞女大学』(新潮社)カバ帯三刷400円と、ニコス・スタンゴス編『20世紀美術』(パルコ出版)1260円を購入。その後新刊書店にて、佐藤忠男『溝口健二の世界』(平凡社ライブラリ)を定価で購入。
10/20 ネット古書店に注文していた丹治愛『神を殺した男』(講談社選書メチエ)950円、依田義賢『溝口健二の人と芸術』(現代教養文庫)1300円が届いた。
10/21 仕事帰りに新刊書店に立ち寄り、吉田健一『文学概論』(講談社文芸文庫)を購入。
10/24 五反田散歩展初日。注文品はなし。閉場5分前に開場に到着。大急ぎでザーッと見る。谷崎潤一郎『春琴抄』(創元社)初版帙欠背痛1000円、鈴木杜幾子『フランス絵画の「近代」』(講談社選書メチエ)300円、夏目房之介『漱石の孫』(新潮文庫)200円。まあ『春琴抄』1000円が救いか。帰り際、Gケースを覗くと、目録に出ていなかった高橋睦郎『薔薇の木・にせの恋人たち』が21000円で出ていた。書き込みありでこの値段。欲しいが今は無理だ。
10/28 ネット古書店に注文していたジョージ・スタイナー『悲劇の死』(筑摩叢書)840円が届いた。
10/31 以前ネットオークションで落札した佐藤忠男『黒澤明の世界』(朝日文庫)300円が届いた。そして今日は神保町の青展である。いつもは朝一番に列んで、二十番以内には入ってるのだが、今年は諸事情にて不可能になり、結局午後四時頃に会場へ。注文品もなく、ザーッとまわる。いつもの古書展感覚だ。で、拾ったものは、谷川俊太郎『二十億光年の孤独』(創元社)初版カバ帯欠印500円太宰治『信天翁』(昭南書房)初版カバ欠背少欠300円、十一谷義三郎『通百丁目』(改造社)初版カバ欠1800円、谷崎潤一郎原作『仏訳詳註 無明と愛染』(白水社)600円、矢田挿雲『地から出る月』(東光閣)重版凾欠900円、永井荷風『墨東綺譚』(八木書店)復刻版限定500部記番裸本500円、劉建輝『魔都上海』(講談社選書メチエ)400円、加藤康司『辞書の話』(中公新書)200円。その後、仕事関係であまり時間がなく、屋外の古書ワゴンはザーッと見ただけだが、瀧田夏樹『川端康成と三島由紀夫をめぐる21章』(風間書房)500円を購入。
11/2 さて、昨日は仕事で一日埋まっていたので、今日こそはということで、参戦。特にすずらん通りのブックフェスを目当てにしていた。で、まあ最初は古書会館に立ち寄り、補充チェック。ここで『男女交合得失問答』なるボール本500円を拾ったのみ。大泉黒石『人生見物』(紅玉堂)初版背痛900円てのがあったが、迷って結局やめた。それからすずらん通りへ向かい、各出版社のワゴンを見て回る。まずは筑摩書房。ちくま学芸文庫の松崎天民『銀座』500円、松山巖『うわさの遠近法』700円と赤木昭夫『ハリウッドはなぜ強いか』(ちくま新書)100円を購入。それから人に勧められて、ヴィンケルマンが出てくるということでドミニク・フェルナンデス『シニョール・ジョヴァンニ』(創元推理文庫)200円を創元社ブースで、その他各出版社ワゴンで、久野豊彦傑作選『ブロッケン山の妖魔』(工作舎)カバ帯1200円、伏見憲明『ゲイという[経験]』(ポット出版)カバ帯1000円、光田由里『写真、「芸術」との界面に』(青弓社)カバ800円、今泉文子『ロマン主義の誕生』(平凡社選書)カバ500円、星川清司『小村雪岱』函帯1000円を購入。結構買ってしまった。しかしもうちょっと早く行けばちくま学芸文庫ももっと種類があったろうに。
11/3 柏に出たのでT書林に立ち寄り、矢野誠一『大正百話』(文春文庫)240円を購入。
11/4 しずおか古本市に注文した、図録『没後200年若冲』(京都国立博物館)5000円、『COMME des GARCONS 1975-1986』(筑摩書房)2000円はハズレ、塚本邦雄『悦楽園園丁辞典』(薔薇十字社)初函帯署名歌入3600円のみ当たって届いた。
11/9 論文集『村上春樹と一九八〇年代』(おうふう)を献呈していただいた。感謝。
11/11 新刊書店にてジャン・リュック・ナンシー他『作者の図像学』(ちくま学芸文庫)を購入。
11/14 五反田遊古展初日。といっても、注文品はない。閉場20分前に会場に到着。まずは外から。中河与一『探美の夜』『続・探美の夜』(講談社)カバ、福田正一郎『回想 初等科とともに』(学習院教養新書)、塩澤美代子他『ひとり暮しの戦後史』(岩波新書)、各200円。文庫などを丹念に見ていたらうっかり時間が過ぎ、もう5分しかないというのに二階へ。会場では、もう大急ぎでザーっとまわり、結局、谷崎潤一郎『肉塊』(春陽堂)重凾欠500円、アウエルバッハ『ミメーシス』(筑摩叢書)上下500円、国民講座・日本人の再建1『討論 現代日本人の思想』(原書房)初カバ1000円を購入。『ミメーシス』は、今までケチりにケチって500円以下じゃないきゃ買わないと思っていたが、とうとう綺麗なのを500円で見つけた。ホントは文庫で欲しいが。で、『討論 現代日本人の思想』は、三島らによる討論が収録。これも安く探していた。その後地元に帰ってきてから、駅前の新刊書店にて、山城新吾『おこりんぼさびしんぼ』(廣済堂文庫)、大久保喬樹『洋行の時代』(中公新書)を購入。
11/18 芸術メディア研究会編『メディア・リテラシー』(静岡学術出版)を著者のお一人から頂戴する。感謝。
11/19 仕事の帰りにBO渋谷店に立ち寄り、一ノ瀬俊也『明治・大正・昭和軍隊マニュアル』(光文社新書)400円と松居竜五他編『南方熊楠を知る事典』(講談社現代新書)800円を購入。
11/20 新刊書店にて、兵本達吉『日本共産党の戦後秘史』(新潮文庫)と浜野保樹『偽りの民主主義―GHQ・映画・歌舞伎の戦後秘史』(角川書店)を定価で購入。
11/21 柏に出たのでT書林に立ち寄り、陸井三郎『ハリウッドとマッカーシズム』(教養文庫)カバ帯50円、宮永孝『海を渡った幕末の曲芸団』(中公新書)250円、小林弘忠『新聞報道と顔写真』(中公新書)250円、三上隆三『円の社会史』(中公新書)250円、小野俊太郎『ピグマリオン・コンプレックス』(ありな書房)カ帯1200円。『ハリウッドとマッカーシズム』はホントは100円だったのだが、ご主人がオマケしてくれたもの。
11/22 国会図書館の帰りに神保町へ。今日は趣味展の二日目。注文品は無し。で、閉場15分前に到着、会場ザーッと見る。まずは棚に残っていた、佐藤春夫『病める薔薇』(天佑社)再版凾欠1800円と尾崎紅葉『伽羅枕』(春陽堂)重版裸、口絵欠、400円。というか『伽羅枕』、紅葉で一応名の知れた作で元本で状態もよくて口絵がないってだけで、この値段でやっぱり最終日売れ残っているものなのか……しかしまあ、硯友社だからってことでもないでしょうに。硯友社では鏡花だけか。嗚呼、明治は遠くになりにけり。福沢諭吉『福翁自伝』(時事新報社)重版200円。まあ、ちょっと明治立身出世関係への興味で。そのほかには、藤原てい『流れる星は生きている』(中公文庫)200円、テレンス・ゴードン他『マクルーハン』(ちくま学芸文庫)300円、アンジェロス『ドイツ・ロマン主義』(文庫クセジュ)200円、「映画批評」1970年12月号、200円なんてものを拾う。それから会計を済ませ、T書店へ。外台にて、福永武彦『草の花』(新潮社)初版カバ1200円。これはちょっと元版が欲しかったのだ。それから東京堂に立ち寄り新刊チェックしてから、今度はモールへ。川添裕『江戸の見世物』(岩波新書)250円、藤竹暁『事件の社会学』(中公新書)100円、これらをモールサービス券を出して200円引きの150円で購入。
11/23 ちょっと出先のB・Oに立ち寄り行方昭夫『実践 英文快読術』(岩波現代文庫)550円、村上春樹『東京奇譚集』(新潮文庫)250円を購入。
11/24 DVDを買いに秋葉原へ出たついでにB・O秋葉原店に立ち寄り、オギュスタン・ベルク『日本の風景・西欧の景観』(講談社現代新書)400円を購入。
11/28 和洋会初日。注文品はない。会場をザーッとまわる。入口はいってすぐの所の棚、赤鉛筆ひきまくりの本大放出のような感じで列んでおり、小酒井不木全集の殺人論とか凾入りにて500円などであったが、サスガに赤・青鉛筆での線引きが激しく、やめる。そこは黒っぽい文庫なんかもズラリだったが、丸木砂土『秘密の文学』(住吉書店)初版カバ、十一谷義三郎『時の敗者唐人お吉』(改造文庫)初版、『毛主席語録』(北京外文出版社)、賀川豊彦『死線を越えて 中巻 太陽を射るもの』(改造社)初版凾欠、これらは各200円。しかし『死線を越えて』は上巻が欲しかった。その他には、フィリップ・アリエス『死と歴史』(みすず書房)カバ500円、荒木経惟写真全集13『ゼロックス写真帖』(平凡社)カバ600円を購入。
11/30 以前ネット古書店に注文していた別冊宝島『進化論を愉しむ本』(JICC出版局)300円が届いた。12/3 ネットオークションで落札した岡田温司『肖像のエニグマ』(岩波書店)2000円が届いた。
12/4 仕事帰りに調布で途中下車し、Mという古書店を覗いてみる。ここで、中村雄二郎『魔女ランダ考』(岩波同時代ライブラリ)400円、小沼丹『黒いハンカチ』(創元推理文庫)300円、『三島由紀夫レター教室』(ちくま文庫)初カバ帯200円を購入。「レター教室」の帯は初めて見た。
12/5 ちょろりと柏に出たのでT書林を覗き、三島由紀夫『永すぎた春』(新潮文庫)旧カバー重版50円と、高橋克彦『浮世絵鑑賞事典』(講談社文庫)280円を購入。
12/6 西部古書展。久々である。会場には閉場一時間前に到着。まずは注文したゴンブリッチ『芸術と幻影』(岩崎美術社)重カバ5000円、パノフスキー『視覚芸術の意味』(岩崎美術社)重カバ2800円は当たり。というか他に注文者無し。で、ザーッと会場をまわって拾ったものは、まずお勉強用にクルターマン『芸術論の歴史』(勁草書房)カバ帯2500円、アンダーソン『増補 想像の共同体』(NTT出版)420円、デカルト『方法序説』(岩波文庫)210円は新訳のため。それから前から読みたかった劇画、平田弘史『血だるま剣法・おのれらに告ぐ』(青林工藝社)重カバ帯630円、欲しい記事があったので「あまとりあ」(55.7)300円に、ATGパンフの「ビリディアナ」「初恋・地獄篇」「ポリー・マグーお前は誰だ」各300円。いやー買いも買ったりだ。それから幾つか古書店をまわり、高架下のT書店にて遠藤淳『テレビ!テレビ!!テレビ!!!』(三一新書)カバ欠500円を購入。そうして阿佐ヶ谷まで歩きあれこれと見て終了。
12/12 仕事の帰りに調布で途中下車、古書Mに立ち寄る。ここで、フランセス・イエイツ『魔術的ルネサンス』(晶文社)重カバ1300円と「イメージフォーラム」(81.1)200円を購入。帰宅すると、ネットオークションで落札した武智鉄二劇画大冊『愛の輪舞』(現代新社)凾欠1000円が届いていた。12/13 神保町に出たので新刊書店に立ち寄り、池部良『心残りは…』(文春文庫)を定価で購入後、帰宅。帰宅してみると、以前専門書店に注文していた張栄順『谷崎潤一郎と大正期の大衆表象』(語文学士)3780円が届いた。新本。12/14 神保町に出て、M書店外台にてピンチョン『スロー・ラーナー』(ちくま文庫)600円、および中にてケイム『写真と人間』(ありな書房)650円を購入。それからT書店外台から、川本静子『ガヴァネス』(中公新書)および筒井康隆『文学部唯野教授』(岩波同時代ライブラリ)各100円を拾う。
12/14 ネットオークションで落札した大江健三郎『われらの時代』(中央公論社)重凾300円が届いた。12/15 仕事の帰りに新宿展に立ち寄る。閉場30分前に到着し、会場をザーッと一周。キルシュネライト『私小説』(平凡社)1800円など見つけるも、既に持ってるし、やめた。で、須永朝彦『泰西少年愛読本』(新書館)カバ帯500円と、注文品である『ルイス・ブニュエル著作集成』(思潮社)初凾カバ帯2000円を購入。
12/19 ぐろりや会古書展。本当は五反田に行こうと思っていたが、時間的に間に合わなそうだったので神保町へ。ぐろりやは注文品無し。ザーッと会場を回る。何も拾うものすらなかった。で、会場を出て今度は東京堂へ行き、新刊書である北田暁大『広告の誕生』(岩波現代文庫)を定価で購入。それからモールへ行き、「美術手帖」(70.11)350円、諸岡寛司『赤坂ナイトクラブの光と影』(講談社)400円を購入。
12/20 五反田遊古会へ。注文した北原白秋『わすれなぐさ』(ARS)重凾3000円は当たり。会場到着が閉場10分前だったが、ザーッとまわって、菊池寛『貞操問答』(文春文庫)200円、原武史『大正天皇』(朝日選書)300円、飛鳥井雅道『明治大帝』(ちくまライブラリー)300円、松本品子『挿絵画家英朋』(スカイドア)1000円を拾う。そして、注文していた第一書房の『前田寛治画集』『古賀春江画集』『阿部金剛画集』『東郷青児画集』各1000円はすべてハズレた。まあねえ。
12/22 ネット古書店に注文していた、ハンナ・アーレント『カント政治哲学の講義』(法政大学出版局)カバ2100円が届く。
12/23 本日は第二回扶桑書房一人展。正午開場。無論早めに列ぶために、本部古書会館へは九時半頃に到着。四番目であった。十時より整理券が配布。これで寒い中待たずに済む、ということで茶店へ移動。開場十五分前に列んでくれとのことで、その時間に行くと、ズラリと人が。で、ゾロゾロと列んで階下の会場前まで。そして開場。最初にどの棚に向かったか、が、運命の分かれ道である。一部かなりの人だかりを縫うように棚を見ていく。とはいえ、青展時のA書店棚前のような押し合いへし合いはない。あっという間に一時間。ゴソリと抱えて、あれこれ選び直す。このくらいの時間になると、皆同じように選び直して、いらないものは棚に戻るので、このリバース商品を目当てに再々度棚を見ていくのである。でまあ、最終的には、ガラスケースの商品には全く縁がなく、棚から拾い上げ購入にいたった本は、以下のようなものであった。尾崎紅葉遺稿『病骨録』(文禄堂書店)初版少痛1000円。村井弦斎『日之出島 白鬚之巻』(春陽堂)初版カバ欠痛木版口絵あり1200円、木下杢太郎『南蛮寺門前』(春陽堂)初版凾欠2000円、江見水蔭『硯友社と紅葉』(改造社)初版凾欠1000円、武林無想庵『文明病患者』(改造社)凾欠背焼2000円、永井荷風『麻布襍記』(春陽堂)重版凾1200円、芥川龍之介『文芸的な、余りに文芸的な』(岩波書店)初版カバ欠1000円、安部公房『第四間氷期』(講談社)初版凾1200円、岡本綺堂『修善寺物語』(新潮社)重版凾美1500円、長田幹彦『続金色夜叉』(春陽堂)初版凾欠夢二木版装2500円佐藤春夫『霧社』(昭森社)初版凾3500円、三村清三郎『佳気春天』(書物展望社)初版凾欠2000円。買いも買ったりだ。何だか紅葉の『病骨録』は三冊あったし、辻潤は『ですぺら』や翻訳ものが結構あった。『螺旋道』があったら買うのになあ、と。この他、『花袋叢書』(博文館)凾欠3000円、花袋『椿』裸1000円、村山知義『スカートをはいたネロ』凾欠2000円等々一度は抱えたものの、戻してしまった。それから『柳浪叢書』(博文館)上下揃凾欠20000円は手がでなかったが欲しかった。ということで予算めいいっぱい。この状況で年を越せるのか……。