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2005年

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1/1  正月早々、年末にネット古書店に注文していた本が届く。高宮太平『夏川嘉久次と紡績事業』(ダイヤモンド社)初カバ2000円である。これ、三島の「絹と明察」のネタ本のひとつ。
1/13  最寄り駅の駅前にある新刊書店で井上章一・関西性欲研究会『性の用語集』(講談社現代新書)を定価で購入。
1/14  本日は愛書会と五反田遊古会の初日。用事を済ませてから五反田に。注文品があるのだ。到着は閉場30分前、まずは外をだーっと見る。ウム、何もないが、前からちょっと読みたかった舟橋聖一『木石・鵞毛』(筑摩書房)初帯200円と、ハプニング論考が載った『映画評論』(68.6)200円。で、2階へ。といっても時間は15分しかない。ここもざーっとみて、まあどうかということで、矢野目源一『幻庵清談』(日本出版協同)初帯美500円、三島由紀夫編『文芸読本川端康成』(河出書房)初帯500円。ともに既所持だが、後者はビニルカバー付。このビニルカバーをずっと捜していたのだ。この河出ペーパーバックスというシリーズのオリジナルビニルカバーで、なんとビニール紐の栞が付いている、これで完本だ。で、注文した、NLT台本『鹿鳴館』3000円と三島の「火宅」初演の『俳優座創作劇研究会5』パンフ3500円を購入。疲れた。
1/15  図書館の帰りに地元駅で下車、散髪をしてから久々にK書林に立ちよる。で、拾ったのが森類『鴎外の子供たち』(三一書房)初カバ450円、『夜想9』特集暗黒舞踏900円、それからお勉強用に茂田真理子『タルホ/未来派』(河出書房新社)700円。
1/19  所用で駒場の近代文学館へ。帰りに渋谷へ出て、古書センターを除いてみる。明里千章『谷崎潤一郎―自己劇化の文学』(和泉署員)カ帯1000円を購入。この値段なら買っておこう、と。後で見ると署名箋が入っていた。その後神保町へ。
1/22   本日は中央線古書展初日。国会図書館が土曜日で早く閉まるので、それでも少し早く切り上げて高円寺へ。まあ始めから期待していなかったが、注文した、山田一夫『夢を孕む女』『配偶』(岡倉書房)各初版凾付2800円と谷崎潤一郎『麒麟』(三星堂)3版凾1800円はハズレ。で、会場には閉場30分前に到着、そそくさと見て回るが何も無し、拾ったのは、雑誌『月光』4号300円、それと紙くずの山の中から青猫座パンフ200円。これ、上演履歴が書いてあって、そこにいままで知られていなかった三島の「聖女」上演がちゃんと記してあるのである。ま、それで閉場後、高架下の古書店へ。覗いてみたが何も無し。で、友人と待ち合わせている荻窪へ。久々にS書店。ここいいんだけれど、値段がちょっとというところがある。文庫本の三島由紀夫『金閣寺』(新潮文庫)改版初版カバ210円と『新恋愛講座』(ちくま文庫)初版カバ帯315円をまず拾う。前者は改版初版、後者は発売時に新刊書店で買ったのに、こんな帯があったとは、ということで。。相変わらずアホらしい買い物。それからあれこれみるが、ちょっと手が出ない。で、新刊発売時に買おうかと思ってそのままになっていた足立正生『映画/革命』(河出書房新社)初カバ帯1000円を購入。それからI書店をチラと覗いた後、南口商店街の中のT書店に入る。ウム、ここも何もない、が、これも読みたくて新刊発売時買おうかなと思ってい、そのままになっていた柳下毅一郎『興行師たちの映画史』(青土社)カバ帯1000円を購入。
1/26   ネットオークションで落札したものが届いた。ボブ・カルロス・クラーク写真集『OBSESSION』(トレヴィル)カバ欠600円、それと太田蛍一『アムネジア』(けいせい出版)初カバ5000円である。
1/28   趣味展初日、またもや閉場30分前に到着。さーっと見て回って、自分用に買ったのは、薄田泣菫『泣菫文集』(大阪毎日新聞社)カバ欠1500円と三島掲載の雑誌『文学会議』(5号)、『文芸往来』(49.2)各500円のみ。それで、S書房に今積んであるという某ゾッキ本を買いに行くも、売れちゃったのか、ない。それからKほり堂へ。しかし、拾いモノはここで待っていた。永井荷風『紅茶の後』(籾山書店)重版凾付3600円。ウム、やった! 胡蝶本のやつです、凾の背欠ですが。この本は前々から欲しく、初版凾付は見掛けるけど高いし別にこだわりなく、重版凾欠で5千円以下で捜していたんです。それから、お勉強用に、堀切直人『日本夢文学志』(沖積者)初カバ1000円。これも普通は3千円以上する。
1/29  図書館の帰りに地元繁華街へ出、T書林を覗く。澁澤龍彦『幻想の肖像』(大和書房)初版凾2500円、三島由紀夫・林房雄『対話・日本人論』(夏目書房)初カバ帯600円を購入。
2/4  本日は和洋会古書展初日。といっても注文品はなし。しかも会場到着は5時55分。目録で、あれこれパンフ系を出品していた某書店のみチェック。1954年の「文藝春秋愛読者大会」パンフ200円を拾う。いわゆる文士劇のパンフで、三島出演のものが欲しかったがこの年は出ていない。参考のため購入。それから新刊書店に立ちより、ちょっと用あって捜していた小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書)を定価で購入。既に品切れ本で、店頭在庫を捜していたもの。それからKほり堂へ。今日はまたこりゃ復刻かと疑いたくなるような極極美の鏡花本を見せていただいた。ここでは、塚本邦雄『十二神将変』(人文書院)初カバ凾帯500円と安部公房『第四間氷期』(講談社)初版凾欠500円を購入。勿論元版。
2/6  ネット書店にお勉強用に注文した本、近代日本文化論5『都市文化』、同7『大衆文化とマスメディア』(岩波書店)カバ帯合わせて2700円が届く。
2/11  本日はまど展。午後用事を済ませてから会場へ向かうも、いつものように到着は17時。特に注文品もない。で、端からポツポツと見ていく。まず拾ったのは『新選佐藤春夫集』(改造社)初美300円。まあ文庫の代わり。それと大岡昇平『花影』(中央公論社)初凾300円、それから雑誌『夜想』12が400円と『シナリオ』(65.10)300円。後者は岩下志摩主演中村登監督で三島生前に映画化予定だったがぽしゃった映画「音楽」のシナリオ掲載。それから神山圭介『盗賊論』(現代思潮社)初カバ500円というのを拾ってみて、佐藤春夫『文芸一夕話』(改造社)初版凾欠300円。まあちょっと汚れているが、300円ならねえ。それから谷崎潤一郎編『撫山翁しのぶ草』(私家版)凾900円。谷崎のパトロンの饅頭本。で、それからK堂にいってみるも既に閉まっていた。
2/12  地元繁華街の駅改札口にあった文庫ワゴンから、鈴木いづみ『いつだってティータイム』(文遊社)初カバ105円を購入。それから帰宅すると、つい落札してしまった寺山修司『ひとりぼっちのあなたに』『99粒のなみだ』(新書館ForLadies)重版、寺山『言葉が眠るときかの世界が目ざめる』(新書館)初カバの3冊合計1000円が届いていた。
2/16  神保町に出たので、これもちょっと必要あって買おうと思っていた真杉秀樹『反世界の夢』(沖積社)のゾッキ、日本特価書籍にあったのがなくなっていたので、N書店へ行き1050円で購入。Kほり堂へ行くも閉まっている、そうだ、今日から池袋西武の古書市でえあったのだ。すっかり忘れていた。ちょっと新刊書店Tによって車谷長吉『飆風』(講談社)署名落款入を定価で購入。
2/19  池袋西武の古本まつりへ。聞くところによると、初日、結構いい感じだったらしい。とは言え、既に三日目である今回は全く期待せず、取り敢えず覗いてみた。まず拾ったのは深沢七郎『楢山節考』(中央公論社)初カバ300円。ま、300円で初版ならね。それから、盛岡演劇会パンフ三島作「灯台」パンフ1000円。後者は珍しいものだったのだが、あとで中味を見ると何と切り抜きあり・・・。残念。
2/25  本日はぐろりや会初日。閉場1時間前に会場に到着。しかし何もない。雑誌『花道』(53.3)200円を三島・歌右衛門で拾ってみた。で、注文した『文学の心』(NHK)全6巻2500円はあたり、購入。これ、文学者の肉声テープで、三島目当てに買ったのだが、他にも谷崎やら荷風やらも入っているというもの。それから久々に書肆Hを覗き、文庫本1冊、フロイト『自我論集』(ちくま学芸文庫)カバ300円を購入。で、Kほり堂へ。
3/4  紙魚展初日。注文品である、ロンブローゾ『死後の生命』(内田老鶴圃)再版3000円は当たり。チェザーレ・ロンブローゾのオカルト関連のもので、大正初年の谷崎の書棚にこれの原書があったというので実は以前全ページコピーして読んでいたのだが実物をと。それと、会場を見ていくと、きれいな状態のATGパンフ1冊500円という束があり。「男性・女性」、「ベトナムから遠く離れて」、「修羅」などを拾ったが、結局「修羅」だけ購入。
3/8  地元の図書館に行くために市街地に出たので、今度新装オープンとなったT書林を覗いてみる。ここで、中村君代『ダンテ・ロゼッティの詩』(東峰出版)凾署名、自筆送り状添付500円、森山大道『犬の記憶 終章』(河出文庫)カバ帯400円、雑誌「セール2」の24号と25号、各250円を購入。『ダンテ・ロゼッティの詩』は、確かこの著者のロセッティもの3冊のウチの1冊で、限定500部。普通この10倍の値段はすると思う。
3/11  本日は西部古書展初日。本日は後に三島の芝居を見に行く予定が入っていたので、西部古書展で注文していたものがハズレたら高円寺には行かず神保町だけ覗いて帰ろうと思っていたが、抽選確認の電話をすると、注文した、渡辺温『アンドロギュヌスの裔』(薔薇十字社)初凾帯4000円、日夏耿之介訳『サロメ』(奢霸都館)初凾3800円のウチ、『サロメ』が当たっている、と。で、図書館での作業を早めに切り上げ、雨の中高円寺へ。やはり雨だからだろうか、西部会館は人も少なく閑散としていた。時間がないが取り敢えずぐるっと15分くらい会場をみてまわる。何もない、と思ったところ、最後の最後で紀伊国屋書店の芸術論叢書が2冊あるのを発見、そのうち1冊が、グリーンバーグ『近代芸術と文化』(紀伊国屋書店)初カバ1520円だったので、購入。これ、ここ3年間ずっと探していた探求書。かつて1度だけ8000円で某書店に出ていたのを見掛けたことがあるが、躊躇していたらすぐ売れてしまっていたというもの。適価で入手できよかった。で、注文した『サロメ』を出して貰う。が、出てきた瞬間、ガックリした。コンディションが悪い、凾が大分痛み汚れ、その上本体表紙全体に、図書館でやっているような透明シールが貼ってある。ま、こういう状態だからこの値段なんだよね、などと店員にいわれてしまい、ついつい「やっぱりキャンセルします」とは言い出せず・・・全く後悔しきりである。こりゃ、右から左、しかない。探求本入手の喜びもこれで帳消し。
3/15  ネットで注文した池長孟『荒つ削りの魂』(弘文社)初版凾付3670円が届いた。ちょっと読んでみたかったもので、たまたま古書検索で引っかかったので。
3/16  仕事関連でどうしても必要になったので、山内由紀人編『三島由紀夫映画論集成』(ワイズ出版)を定価で購入。こんなの古書店で3500円くらいで何度も見掛けていたのに、いざ必要って時はどこにもない。神保町の大きな有名どころはほぼ全部みてまわったのに、Y書店にしかなかった。しかも定価で。で、神保町の帰りに柏に出てT書林を覗いてみると、小栗虫太郎『成吉思汗の後宮』(桃源社)初凾帯600円、香山滋『海鰻荘奇談』(桃源社)初凾少痛400円、久生十蘭『巴里の雨』(出帆社)初凾帯600円というのがあったので購入。それぞれ本体の背中にほんのちょっとかすり傷があるが、だからといってこれは安い。ついでに、長岡沙里『狂美の園〜三島由紀夫の世界』(名著出版)初カバ帯宗谷真爾宛献呈署名500円も購入。ここで、『稲垣足穂大全』(現代思潮社)の特装65部本の1番本を見せて貰った。
3/17  以前ネット注文した、長山桐生編『懐かしい未来』(中央公論新社)1000円が届く。
3/18  本日は愛書会と遊古会の初日。いつものように図書館から向かった先は五反田。注文品があったのだ。なくても五反田優先だけれど。で、注文した今東光『稚児』(鳳書院)初1000円はハズレ。会場到着が閉場15分前だったので、外では多田道太郎他『想像と創造〜複製文化論』(研究社)カバ帯200円というのをお勉強用に購入しただけで、すぐ階上へ。急ぎ足で会場を一回りして拾ったのが、矢代静一『蝙蝠』(書肆ユリイカ)初凾200円と、『カラー宮廷の庭・仙洞御所』(淡交社)初カバ500円のみ。前者は、ちょっと安く拾えたのではあるまいか。後者は、コンパクトになった新装版で、元版はでかい凾入のもの。その後神保町に行くも収穫無し。
3/19  本当は図書館の帰りに神保町に出て愛書会に行こうと考えていたのだが、実は五反田で見掛けた「黄金時代」が気になっており、すごすごと五反田に再度向かって、澁澤龍彦『黄金時代』(薔薇十字社)初凾3000円を購入。これで薔薇十字社の本は(帯欠や再版のみ、もあるけれど)一応限定本除き全部集めたことになる。3000円てのもあれだが、まあ初版帯欠でこれ以上は下がらないかと妥協した次第。それと、外では現代文学大系58『三島由紀夫集』(筑摩書房)初凾200円を買った。で、会計して貰っている時、ふと後ろを向いたら、棚と棚の間に段ボール箱あり、LDが一杯ある。雷蔵ものが幾つもあったのでもしやと探ると映画『剣』LDが1000円であったのでこれも購入。
3/22  銀座に歌舞伎を見に出たので、ついでにSギャラリーを覗き、吉田光彦『こま綴り二重星』(道書房)、高橋克彦・吉田光彦『ばく食え』(祥伝社文庫)各イラスト・サイン入りを定価で購入。
3/23  先日ネット注文した川田喜久治『地図The Map』(月曜社)川田署名入12600円が届いた。限定100部のみサイン入というのにうっかりのってしまった。
3/26  都内に出たので高円寺でやっている中央線古書展へ。昨日は神保町に行けず、何か拾い物はあるかと思ったが、何にも無し。日本短篇文学全集『谷崎潤一郎・川端康成・三島由紀夫』(筑摩書房)初カバ凾帯300円というのだけ拾い。高架下のT書店で漱石『彼岸過迄』(岩波文庫)250円を購入。あとは古書ZQなどに立ちよった。
3/31  ちょっと用あって、駅前の新刊書店で『昭和ニッポン一億二千万人の映像17』(講談社)を定価で購入。
4/3  散髪しに柏に出たのでT書林に立ちより、匠秀夫『近代日本の美術と文学』(木耳社)初凾1200円と、中岡俊哉『世界の怪獣』(秋田書店)重凾800円を購入。前者は安く入手出来てよかった。後者は、高い本らしいと聞いたことあるので拾ってみたが。
4/8  某編集者の方に島尾敏雄『死の棘日記』(新潮社)をいただく。
4/9  地元繁華街に出たのでいきつけのT書林を覗いてみる。背革じゃなく布装の『香具師奥義書』などあったが、パス。ここで田中聡『ハラノムシ、笑う〜衛生思想の図像学』(ちくま文庫)、セリーヌ『なしくずしの死』(河出文庫)上下揃あわせて1700円を購入。
4/15  昼、ポストを覗くと先日の川田喜久治『地図』の版元から小包。何かと思いきや、付録冊子に印刷ミスがあり、もしかしたら貴方のもそうかもしれないから代替品を送るとして、同じ限定番号の冊子を送ってきた。しかしミスの箇所はどこだろう。本日は散歩展と我楽多展の初日。だが、図書館でぐずぐず作業していたら17時を過ぎてしまう。閉場は18時。どちらかといえば、今日は断然散歩展にいくつもりであった。が、今の時間から五反田に向かえば、駅到着が17時45分頃になり、10分以下しか会場をみられないので、諦めて神保町に向かう。といっても、こちらの会場に着いたのも閉場15分前。ざーっと見て回り、三島由紀夫『文化防衛論』(新潮社)重版帯400円を拾う。ちょっと重版異装帯が必要なため。それから何気なく手に取った阿部正路『日本の幽霊たち』(日貿出版社)初凾帯500円が安かったのでいつかお勉強用に読むだろうと購入。ふと見ると、岡弓子『三島由紀夫 英霊の声』(大宇宙真理学会)再凾1000円があったので、つい購入。三島関連オカルト本。それから東京堂に向かい、ちょっと必要あって探していた竹内洋『立志・苦学・出世』(講談社現代新書)を購入。それから書肆Hに行き、ロジェ・カイヨワ『妖精物語からSFへ』(サンリオ文庫)カバ1500円というのを見ていたら、ほんのちょっと書き込みがあったのでその旨いうと1000円にしてくれたので購入。ついでに、第14回憂国忌冊子と三島由紀夫研究会百回記念冊子あわせて500円というのも購入。で、Kほりに行く。
4/21  必要あってネットで注文していた愛蔵版現代日本文学全集83『大岡昇平・田宮虎彦・武田泰淳・三島由紀夫』(筑摩書房)初凾美800円が届く。
4/23  必要あってネットで注文していた現代日本文学全集83『大岡昇平・田宮虎彦・武田泰淳・三島由紀夫』(筑摩書房)初凾1000円が届く。本日は図書館の帰りに神保町へ。K堂、大泉黒石大量入荷。しかし何も買わず。で、書肆Hに立ち寄り、ちくま文庫の『渡辺啓助集』『城昌幸集』初カバ帯美2冊で1000円を購入。それから帰途途中、地元繁華街の駅で下車、T書林で岡崎京子『うたかたの日々』(宝島社)凾帯800円を購入。ボリス・ヴィアン原作のコミック化。
4/27 ネット古書店に注文した、高宮太平『夏川嘉久次と紡績事業』(ダイヤモンド社)2冊セット凾1500円が届く。前にもこの単行本は入手していたが、これは饅頭本のようで、『夏川会長をしのぶ』という冊子と一緒に貼凾に入っているバージョン。 
4/28  お勉強用にネット古書汚点に注文した芸術学フォーラム7『文芸・演劇の諸相』(勁草書房)2000円が届いた。
4/29  ぐろりや会古書展。注文品はひとつある。だが、かなり安めで出ていたので、これはちょっと状態が悪いのだろう、しかしまあ一応と思っていた。が、注文締切は前日午前中と思っていたのが、前々日と知り、注文忘れていたがどうせ状態が悪いか当たるはずもないだろうとの諦念から注文出すのやめようかとも思ったが、一応、締め切りすぎたけれども会場に赴く理由付けとしてファクスで注文を出しておいた。家を出る前に電話で確認すると、当たっているという。締切を過ぎて応募したのに当たっているということは、こりゃ相当コンディションが悪く、皆出品店に電話で状態聞いて注文しなかった状態の悪い品が回ってきてしまったのだろうと暗澹となった。で、ぐずぐずしているうちに、到底閉場時間に間に合わなくなり、神保町にいた友人に無理言って注文品を引き取って貰うことにし、神保町へ向かった。で、Kほり堂に立て替えのお金払い品物を受け取りにいったのだが、受け取った包みを開けると、何とこれがコンディションがかなりよい。で、谷崎潤一郎『近代情痴集 附り異国綺談』(新潮社)初版美10000円を入手。背文字も全く消えておらず、表紙もわずかな掠れのみ。普通だったら4万弱はするだろう一品で、大満足。久々のヒットである。
5/4  以前ネット注文した藤枝晃雄編訳『グリーンバーグ批評選集』(勁草書房)1800円が届いた。先日出版された新本だが古書で割安で出ていたので。こないだやっと『近代芸術と文化』入手したと思ったら、読むまもなく新訳出版。それからネットオークションで落札した東宝演劇パンフ「癩王のテラス」とチラシ1100円を神保町の出品店まで取りに行く。
5/6  城北古書店。注文していた演劇パンフ『近代能楽集』2000円は当たり。ついこないだの蜷川幸雄演出のやつ。未だに持っていなかったので。帰宅してみると、先日ネット書店に注文した日本幻想文学集成『三島由紀夫』(国書刊行会)初カバ1000円が届いていた。
5/8  高円寺古書展に注文した、三島由紀夫『仮面の告白』(河出書房)重版カバ帯5000円、電話でハズレと確認。
5/9  お勉強用にネット古書店に注文したフレデリック・モネイロン他『アンドロギュヌスの宇宙』(青弓社)カバ円が届く。
5/12  届いた合同古書目録から注文したもののウチ、島村抱月『影と影』(植竹書院)重1000円が届いた。橋口五葉木版表紙の現代傑作叢書。安い。
5/18  今日帰宅すると、先日予約注文してしまった細江英公写真集『鎌鼬』(青幻舎)限定500部細江署名落款入31500円が届いていた。これ、1969年に現代思潮社から限定1000部で出た同書の完全復刻版。500部は、買っておかないとアレかなと思い、この金額はキツイがとうとう買ってしまった。しかしこのデカさ重たさはやっぱり写真集の醍醐味。それから、過日ネット古書店に注文したバートン『恋愛解剖学』(桃源社)初凾2000円も届いており。コレ、たまにみかけるのは皆凾が傷んでおり、今回のも例外ではなかったが、いままで見た中では一番安かったので手を出したもの。
5/19  帰宅すると、先日ちょっと読みたく注文した『小出版社から〜創業5年誌』(創林社)1500円が届いていた。
5/20  夕方、柏に出て新刊書店に行き、ちょっと必要あって探している本があるか見てみるがない。吉屋信子『あの道この道』(中公文庫)がふと目についたので定価で購入。それからT書林へ。ここで、中公新書の吉見俊哉『博覧会の政治学』300円と小木新造『ある明治人の生活史』200円を購入。
5/21  趣味展最終日。注文した、山崎晃嗣『私は偽悪者』(青年書房)初1500円はハズレと電話で確認したので、図書館に17時までいてそれから神保町へ。T書店にて、雑誌『L'EVOCATION』(森開社)1号を購入。森開社が新しく創刊した雑誌。それからちょっと必要あって探している本を探して新刊書店をまわるもなし。東京堂にて、車谷長吉『女塚』(作品社)初カバ帯署名落款を定価で購入。辻長銀治郎名義の署名。で、k堂へ。ここで長田幹彦『祇園小唄』(千代田書院)初凾欠2000円を購入。木版表紙が美しい。裸本でもこの値段ならいいだろ、と。
5/27  本日は五反田遊古会と和洋会の初日。国会図書館を早めに切り上げた後、まずは五反田へ。注文した生田耕作評論集成4『滅びの文学』(奢霸都館)凾2500円はあたり。といっても会場に着いたのが閉場5分前、何も拾えず。それから神保町へ移動し、まずは東京堂で三島由紀夫『中世・剣』(講談社文芸文庫)2刷を定価で購入。これ初刷は勿論持っているが、2刷で内容に変更あり。で、書肆Hに立ち寄り、板東玉三郎の舞台『天守物語/班女』パンフ3000円を購入後、K堂へ向かい、取り置きしていた泉鏡花『草迷宮』(春陽堂)初版カバ欠背痛6800円を購入。また、石川貴一『夕化粧』(沖積社)著者と装幀の山本タカト両者署名および雑誌「薔薇窗」等を著者より頂く。帰宅すると、ネットオークションで落札した三島由紀夫『日本文学小史』(講談社)重版凾帯1200円が届いていた。重版の帯異装なので。それから松本徹『三島由紀夫エロスの劇』(作品社)署名落款短冊入が献呈されていた。感謝。また、以前拙稿を掲載した本の改訂版、『改訂版モダン古書案内』(マーブルトロン)も出版社より届いており。
5/30  所用で池袋にでたついでに友人と待ち合わせ、書物を2冊受け取る。昨年K堂に出たものだが、当時金欠で、余裕のある友人に買っておいて貰っていたのである。それで、先日代金を支払ったので持ってきてくれた、というわけ。で、永井荷風『珊瑚集』(籾山書店)初版凾欠少ムレ6800円谷崎潤一郎『人魚の嘆き』(春陽堂)再版背欠挿絵2葉削除15000円。前者は勿論元版。これで、元版で欲しかった詩集、即ち、『海潮音』『珊瑚集』『月下の一群』は一応書架に全て収まった。で、後者は、重版と大きさがちょっと違う、初版と同じ体裁の再版本。挿絵2葉削除が残念だが、破り取った跡が残っているというのがミソ。これが重要なのだ。
6/2  ネットオークションで落札した三島由紀夫『太陽と鉄』(講談社)重凾帯1200円が届いていた。重版の帯異装本。
6/3  本日は城南古書展。注文していた『ロセッティ画集』(リブロポート)凾3000円はハズレ。これは安い。しかし電話確認はしたが、結局会場には間に合わず。K堂へ。鏡花などがまたわんさか入荷していたが、買えず。で、先週末の和洋会で抽選にあたっていながら取りにいけなかった商品を、出品店の古書Sに取りに行く。ジョーンスツロム原著渋江保訳述『催眠術』(博文館)初版3500円。お勉強用の資料として。で、一緒にロマンブックス版三島由紀夫『永すぎた春』(講談社)初版400円があったのでついでに購入。帰宅してみると、ネットオークションで落札した高原英理『少女領域』(国書刊行会)カバ帯700円が届いていた。
6/4  本日は図書館の帰りに柏に出た。いつものT書林を久々に覗く。するとこれまたここんとこ探してた、ジョン・レチー『夜の都会』(講談社)初カバ500円を見つけたので、購入。それとついでに大島幹雄『虚業成れり―「呼び屋」神彰の生涯』(岩波書店)1000円を購入。
6/11  本日は杉並展初日、注文したものが当たっていれば会場に行こうと思っていた。注文したのは、酒井潔『巴里上海歓楽郷案内』(竹酔書房)カバ8000円。電話で聞いていると、あたり! やったと思うもつかの間、数分後出品店より、先ほどは間違えましたと電話でガックリ。何でも同姓の人に当たったそうなのである。で、図書館で調べものした後、銀座にちょっと立ちよってから地元へ。いつものT書林を覗き、資料用に週刊朝日編『戦後値段史年表』(朝日文庫)250円、長谷部史親『探偵小説談林』(六興出版)800円、杉山茂丸『百魔(上巻)』(講談社学術文庫)初カバ帯390円を購入。『百魔』、上巻だけじゃしょうもないが、一応購入。
6/15  ネットオークションで落札した本が届いた。ちぬの浦(村上)浪六『奴の小万』(春陽堂)重版美3200円。口絵木版1葉。状態もかなりよい。ちょっと読んでみたかったもので、ホントは春陽堂日本小説文庫版でも良かったのだがみつからないので。
6/24  本日はまど展初日、だが、結局閉場18時には間に合わず。書肆Hを覗き、長篇小説全集『三島由紀夫集』(講談社)初凾、ピエトロ・アレティーノ『ラジオナメンティ』(角川文庫)各300円を購入。それからK堂へ。
6/25  本日はまど展および五反田古書展最終日。実は両方とも注文したものが当たっているので取りに行かなくてはならない。何故か今日は国会図書館が混んでおり、早めに出ようとしたが遅れ、五反田の会場に着いたのが16時過ぎ。会場で原竜一『熱海の青年将校―三島由紀夫と私』(新風舎)カバ帯500円、雑誌『芸術新潮』(00.6)420円を拾い、今回の注文品である伊藤人誉『登山者』(小壷天書房)再カバ献呈署名1000円を購入。で、ちらりと見ていたら遅くなり、一目散に神保町に向かったのだが、神保町駅に到着したのは17時15分。とっくに閉場している。仕方ない、会場に電話し、出品店の方に出てきていただいて、今回の注文品である、大森眠歩『幻想時代』(創文館)初版凾5800円を購入。目録には凾となかったが、ちょっとボロいので敢えて載せなかったそう。しかし凾もついているし嬉しい。この本、コピーなら持っていたが実は実物は初めて見るものである。
7/2  本日は下町古書展。といっても国会図書館を出て神保町に着いたのは既に閉場後の17時過ぎ。ふらりとT書店を覗くと、ピチグリリ『貞操帯』(建設社)初凾3200円があったので購入。これ、いままで何度か目録注文してきていつもハズレだったり、5千円以上もしたりして手に入らなかったもの。ピチグリリへの興味は薄れていたものの、この値段ならいいか、と購入。確か発禁本と思う。ピチグリリの単行本って、これと「正義と恋愛」と「コカイン」くらいなのかしらん。それからK堂へ。今日は高円寺で西部古書展もあったが、注文した森山大道/寺山修司『にっぽん劇場写真帖』(室町書房)13500円も外れたし、いかなかった。
7/9  本日は明治古典会の七夕市の一般下見最終日。何とか駆けつけ、三島由紀夫『仮面の告白』(河出書房)初版カバ帯矢代静一宛献呈毛筆署名入と『岬にての物語』(桜井書店)初版、を手にとってみてきた。
7/13  ちょっと資料として必要だったので、坂上遼『無念は力』(情報センター出版局)を定価で購入。
7/16  昨日は神保町の愛書会古書展、五反田の五反田古書展にいけなかったので、本日は日本近代文学館で所用を済ませてから駆けつけるつもりであったのだが、なんやかんやと遅れ、注文品が当たった五反田のみいそいで向かう、が、本日2日目で閉場は17時、それに間に合わないので、会場に電話して、顔見知りの古書店主に、閉場後取りに行くので何とかしまわずにおいて頂戴と頼み、撤収が始まっているのを横目に帳場へ。注文して当たったのは、クラフトエビング『色情狂編』(日本法医学会、春陽堂発売)初版美5000円である。クラフトエビングの「変態性欲心理学」の本邦初訳本。状態も美本で、ここ6年くらい適価で探していたものだけに良かった。
7/22  昼間、先日ネット古書店に注文した長谷正人『映像という神秘と快楽』(以文社)カバ1000円が届いていた。神保町に出る。本日は趣味展初日。一応注文はしたのだが、ギリギリ昨日の昼過ぎ。で、抽選確認電話をしてみると、何と全て当たっているという。幾つかはずれると思っていたので、全部当たってその経済的負担がでかいなと少々暗澹とする。で、会場に着き、さーっと一回りして、ちょっと今書いている原稿の資料のために「増刊・人間探求」『秘版・艶本の研究2』(52.9)500円を拾うのみ。で、注文品を受け取る。全て三島由紀夫演劇のパンフ、新派『鹿鳴館』、文学座『薔薇と海賊』各1500円、丸山明宏主演『黒蜥蜴』3000円。実は後者二つは既に持っているのだが、『薔薇と海賊』がボロボロ、『黒蜥蜴』はパッと見同じだが中身が微妙に違うバージョンがあり、今回のがそれならいいな、と注文したもの。しかし6000円というのは今現在キツイ。それからK堂に立ちより帰途。しかしあとで喫茶店に入って今日の注文品をよく見たら、それぞれ半券やらチラシやら劇評の切り抜きやらオマケがわんさか入っていたので、まあ、よしとしたい。
7/24  柏に出、新刊書店にて乙一『GOTH』(角川文庫)僕の章、夜の章の2冊を定価で購入。それからT書林にて、立川昭二『病気の社会史』(NHKブックス)300円を購入。
7/25  先日ネットオークションで落札した本が届いた、前田久徳『谷崎潤一郎 物語の生成』(洋々社)初カバ帯110円。安い。
7/28  朝6時起床。本日は新宿京王デパートで催される大古書市の初日である。 いままでも京王での古書市は毎年行われてきた。だが、京王に朝一番でいくのは今回初めて。某古書店の出店が目的。で、事前リサーチによれば、ここは早い物順で入り口から催し物会場を各々目指す伊勢丹と違って、入り口の外に並んでいる順に従って、開店前に古書市会場まで連れてきて並ばせて、開店と同時に棚から品物をとってよい、ということであった。 だからここで問題なのは、当日の会場配置により、お目当ての古書店が出店している棚のところにうまく位置することができるかどうかにかかっていた。つまり、早ければよいというものではない。先頭に立つと、一番前つまり会場の一番奥に並んでいないといけないのである。お目当ての出店が、フロア入り口の一番手前にあった場合、これは相当不利である。この某古書店の棚では、とにかくはじめの3分で勝負が決まる、といっても過言ではないからだ。 新宿に着いたのが、午前8時45分頃であったか。既に6名の猛者が並んでいる。連絡を取り合いつつ先に来ていたのが友人。二人で並んでいたが、会場配置図を配布されるにいたり、これは作戦変更、ということで、9時を過ぎてから最後尾に改めて移動。そして開店10分前くらいだろうか。整理員に指示され20人ずつくらいに分かれて店の中に。グループ単位でエスカレーターにのり会場へ。しかし、途中で作戦変更したとはいえ、やはりちょっと失敗だった。お目当ての出店は会場入り口最初のところで、先頭は一番奥まで進められ、ズラーッと会場を一本突き抜ける大通りに並ばされたのである。で、お目当ての棚の前に来てみると、少し離れたところからでも、棚に刺さっている品物が見える。あ、あれは胡蝶本だ。あそこにあるには「泣菫詩集」じゃないか・・・・。 そして、ふと気づいた本があった。あれはとる。必ず何が何でもせしめるぞ、とにらみをきかせていた頃、開戦。まず目をつけていたものをひったくるようにカゴヘ入れ、それから目につく物はかたっぱしからどしどしカゴヘ放り込む。選ぶのはあとでよい、兎に角確保。 しかし毎年の伊勢丹と違うのは、開始後3分経ってもたいしてここの棚が混まなかったこと。伊勢丹では、開場後1分もしないうちに黒山の人だかりで移動すら出来なくなるのであった。まあこれをもっけの幸いとしてあれやこれや放り込んで、しばらくしてから友人と共に少し離れたところへ移動。この京王では、お目当ての古書店以外は興味を引くところがなかったので、取り敢えずセレクトタイムとなった。『露伴叢書』凾欠2冊、『墨東綺譚』重版凾、『バッド・ガール』初版凾、『グランド・ホテル』初版凾、その他の本をやめる。そして注文品の確認。あらかじめここの目録で注文していた品が抽選で当たっているか確認したのであるが、注文した物は全てハズレ。「モデルノロジオ」(春陽堂)6000円とか、吉井勇『祇園歌集』(新潮社)5版凾10000円は興味あったが外れてしまい。 結局、最終的に購入ということで残したものは、三島由紀夫『太陽と鉄』(講談社)初版カバ白凾帯2000円、ロンブロオゾ辻潤訳『天才論』(三星社)重版凾500円牧野信一『西部劇通信』(春陽堂)初版凾欠500円。最後まで三島由紀夫『お嬢さん』初版凾帯付美2500円と『基督教の罪悪と残忍並に宗教裁判露骨な性の遊戯的芸術に関する批判と図譜略』著者献呈署名500円は迷ったが、棚に戻し。実はふたつとも既に持っているので。 それで、適当に開場をあれこれとまわり、拾ってきたのが、華房良輔『臨床的獣姦学入門』1500円と矢頭保『裸祭り』5200円。前者は特に安く探していた下手物本で嬉しかった。 しかしなんといっても、最大の掘り出し物は、三島の『太陽と鉄』である。こんなもの、そこらに1500円くらいでどこでも転がっているものだが、これは、凾の色が違うのだ。普通、段ボールの凾を使っているのだが、これは白い段ボールを使用しているというもの。この白版、極端に数が少なく、試作本、献呈用、ともいわれているが真相は不明。前に某古書店目録にこの70倍の価格で出ていたので、これこそ大のつく掘り出し物!
7/30  本日は愛書会の初日。といっても注文品はない。またまた閉場間際に来て、会場をざーっとひとまり。尾崎紅葉の『多情多恨』の元版再版本が2500円であったが、惜しいかな、背中セロテープ糊でベッタベタの上に表・裏表紙取れちゃってる。あと『伽羅枕』これも元版再版本があったのだが、残念これは貸本でしかもまわり3方がトリミングというか少々裁断されちゃっている、しかもゆがんで。で、結局、資料用にエッセンスシリーズの『ロダンの芸術観』(青年学芸社)再200円を購入。K堂などまわる。
7/31  昨晩から朝まで恩師のところの納会で呑んでいたのだが、朝、帰宅せず新宿で待機。実は、先日京王の古書市で、お目当てにしていた某古書店、日曜日に商品補充する、と直接店員に確認していたので勇んで開店の午前10時に会場へ向かったのだった。が、どうも様子が・・・と思い、こないだの店員をつかまえて聞いてみると、土曜に補充した、もうしない、とのこと。棚には三島関連がどっさり新たに追加されているのをみてガックリした。で、取り敢えず、東武百貨店でやった『三島由紀夫展』図録400円、葛巻義敏編『芥川龍之介未定稿集』(岩波書店)重版凾500円を拾って会場を後にする。・・・帰宅後、くだんのこの古書店から電話、何かと思ったら、初日に注文品確認しハズレと聞いていたものが1点当たっているという。注文品と名前と住所書いた紙を渡して確認して貰ったのだが、今となって、しかもまだ最終日でもないのにわざわざ当たっていることを電話してくるとは、はて面妖な。
8/1  昼、先日ちょっと用あってネット古書店に注文した、『文化と記号』(北樹出版)1800円が届いていた。夕方、新宿京王に注文して当たった品を取りにゆく。再々度、某書店の棚を見るが、拾う物は何も無し。すこし会場をほっつき歩き、初田亨『東京 都市の明治』(ちくま学芸文庫)500円と、三島由紀夫『反貞女大学』(ちくま文庫)初カバ帯300円を拾って、注文品を受け取りにカウンターへ。今和次郎・吉田謙吉編著『モデルノロヂオ』(建設社)初版カバ欠少痛6000円。ちょっと表紙がすれてはいるが、まあ安い買い物だろう。これで、『考現学採集』ともども、オリジナルと復刻版とそれぞれ揃った。
8/5  柏に出たので、T書林に立ちより、つげ義春『義男の青春』(講談社漫画文庫)初カバ600円を購入。そういえば「リアリズムの宿」って映画になったし、読んでおこうかと思ったので。でそれから新刊書店で、お勉強用に芹沢一也『狂気と犯罪』(講談社+α新書)を定価で購入。
8/6  神保町に出て、我楽多展を覗いてみるも、入ったが閉場10分前。何も拾えず。T書店へ。ここの外台で、ピランデルロ『みんな尤もだ』(原始社)初版カバ欠600円を購入。どうでもよいことだが、見返しに「夜居蔵書」なる蔵書票が貼付してあった。中でしばらく主人と話した後に書肆Hへ。ここで、三島由紀夫『純白の夜』(中央公論社)新書判初版カバ300円と、内藤ルネ『西洋幻想人形館』(サンリオ)再カバ500円を購入。
8/9  お勉強用にネット古書店に注文した赤川学『セクシュアリティの歴史社会学』(勁草書房)3650円が届いていた。
8/11  田中美代子『小説の悪魔―鴎外と茉莉』(試論社)が献呈され届いていた、感謝。
8/14  柏に散髪に行き、帰り際T書林を覗く。上田敏選『小唄』(阿蘭陀書房)重版凾欠250円と、現代漫画『つげ義春集』(双葉社)初カバ600円を購入。
8/18  フィルムセンターの帰りに、池袋に立ちより、池袋西武大古書市を覗く。といっても既に初日は過ぎ。注文品もなく。お勉強用に倉石千乃『反写真論』(オシリス)カバ1600円を購入。それから、ヱルテル叢書の秦豊吉訳『若きヱルテルの悲み』(新潮社)重版カバ525円を拾う。雑誌『都市』の創刊号が400円であったが、荷物になるのでやめた。
8/20  城南古書展で注文した、『谷崎潤一郎書誌研究文献目録』(勉誠出版)カバ3675円を購入。定価高いので安く探していたもの。
8/24  ネットオークションで落札した瀬沼壽雄編『十一谷義三朗書誌と作品』(京王書林)初カバ限定300部2000円が届いた。
8/31  柏に出たのでT書林を覗き、ソログープ『小悪魔』(河出書房新社)初帯ビニカバ800円を購入。
9/1  ネットオークションでつい落札した石井輝男・福間健二『石井輝男映画魂』(ワイズ出版)カバ帯1480円が届く。
9/2  夕方神保町に出向くも、書窓会古書展には間に合わず。そのままK堂へ。谷崎潤一郎『卍』(改造社)初版凾付18000円を購入。ついでに、小栗虫太郎『白蟻』(熊谷書房)再版凾欠800円を購入。『卍』は、既に凾欠を持っていたが、待望の凾付。凾背題簽が焼けており少々痛んではいるがこの値段なら致し方なかろう。
9/6  国会図書館の帰りに神保町に出て、書肆Hにて三島由紀夫『聖女』(目黒書店)再版500円を購入。再版で裏表紙が改装されるため。で、K堂に向かい、丸木砂土『東京の女王』(文芸春秋)初版凾4000円を購入。
9/9  愛書会古書展。注文品を電話で確認、永田耕衣『一体存在のエロティシズム』限定600部凾著者本2800円、塚本邦雄『ハムレット』(深夜叢書社)初版帯ビニカ識語署名落款2500円、どちらもハズレ。帰りに新刊書店で『ローデンバック集成』(ちくま文庫)を定価で購入。これで集成なのか?
9/10  柏に出たのでT書林を覗き、赤川学『性への自由/性からの自由』(青弓社)700円を購入。
9/14  ちょっと所用で福永武彦『草の花』(新潮文庫)を定価で購入。
9/16  五反田遊古会古書展。注文していた、日生劇場パンフ『喜びの琴』『恋の帆影』共に半券付各1500円、芸術座パンフ『女は占領されない』切り抜き記事などもろもろ付3000円、「日生劇場新聞特報」1500円、NLTパンフ『鹿鳴館』1500円。以上の内、『日生劇場新聞特報』と『女は占領されない』のみあたり。ちょっとした小旅行に出掛ける途中に立ちよったので殆ど会場は見ずに商品だけ受け取る。『日生劇場新聞特報』は、三島由紀夫作「喜びの琴」の宣材。で、ちょっと高いかなと思っていた三島由紀夫作「女は占領されない」パンフ、これは思わぬオマケがついており、半券、チラシ2種、ガリ刷りチラシ、案内封筒、劇評、公演開始、公演広告、越路吹雪等出演者関連記事などの切り抜きがたっぷりついていた。これで3000円ならまあよいか。
9/17  小旅行からの帰り、ギリギリ紙魚の会古書展に間に合う。会場では、書誌などの資料として岡鬼太郎花柳文芸名作選『解説・論文集』(鳳書院)300円、それから、ちょっと収録作を読みたくて正宗白鳥『牛部屋の臭ひ』(春陽堂名家傑作集)裸300円。それと、目録注文していた荒正人編『谷崎潤一郎研究』(八木書店)初凾帯3150円はあたり。K堂に立ち寄ってから帰宅。
9/21  仕事の打ち合わせで神保町に出、待ち合わせ場所に行く途中T書店を覗くと、谷崎潤一郎『異端者の悲み』(阿蘭陀書房)初版凾欠5600円があったので購入。
9/23  本日は趣味の古書展初日。注文した、三島由紀夫『愛の渇き』(新潮社)初版カバ帯3000円はハズレ。閉場1時間前に会場に着いたが、特に買う物無し。新刊書店で、お勉強用に木下直之『美術という見世物』(ちくま学術文庫)を定価で購入。T書店に谷崎の胡蝶本『悪魔』初版凾欠が36000円で出ているが、さんざ逡巡の挙げ句やめることにした。嗚呼、金欠。すぐ売れてしまうだろうな。
9/26  柏に出たついでにT書林を覗くと、高峰秀子『まいまいつぶり』(映画世界社)再版凾800円というのがあったので購入してみる。
9/30  本日は西部展初日。日本近代文学館に行く用事があったので、帰りに久々の高円寺へ。注文した、長田幹彦『祇園夜話』(新潮社)重版凾夢二木版表紙8400円、それと日夏耿之介訳『スフィンクス』(奢霸都館)限凾5000円は、ハズレ。サーッと会場をまわって、拾ったのは、読み物用に井上章一『パンツが見える』(朝日選書)初カバ500円と松本克平『私の古本大学』(青英舎)初帯ビニカ月報1000円。それと、ちょっと迷ったが、三島由紀夫『聖女』(目黒書店)初版5250円。『聖女』は、白無地表紙の異装版で、状態も極美といってよいもの。異装版は持ってなかったし、この値段ならよいか。それから神保町に出て、K堂へ。ここで、J氏に中勘助『犬』(岩波書店)初版凾欠をいただいた、感謝。
10/3  国会図書館の帰りに、神保町に。まずは古書モールにて、林芙美子『晩菊』(河出市民文庫)初版700円。三島解説。それから、三省堂で、渡辺二郎『芸術の哲学』(ちくま学芸文庫)を定価で購入。お勉強用。で、それからK堂に行き、本当は、泉鏡花『乗合船』初版凾欠背痛というのを買おうと思ったのだが、やはり逡巡してしまい。谷崎潤一郎『呪はれた戯曲』(春陽堂)重版凾欠3800円と上製本の方の『恐怖時代』(金星堂名作叢書)重版2800円、岡鬼太郎『あつま唄』(南人社)初版凾欠2800円を購入。『乗合船』用にお金を持ってきていたので、そのまま、生田耕作訳『眼球譚/マダム/エドワルダ』(アスタルテ書房)特装総皮天銀限定130部記番8000円を購入してしまう。
10/4  以前ネットで注文した、『ドラクロアの日記』(求龍堂)初版1200円が届いた。
10/6  以前ネットで注文した、室生犀星『蜜のあはれ』(新潮社)初版凾帯1000円が届いた。
10/7  本日は和洋会古書展。注文した、小野賢一郎『溝』(春陽堂現代文芸叢書)初版1500円はハズレ。閉場1時間前くらいに、少しだけ会場を見る。で、尾崎紅葉『伽羅枕』(春陽堂)重版極美3500円を購入。それからK堂に行く。
10/11  昼間、三島由紀夫編集の林芙美子『晩菊』(河出市民文庫)初版帯840円が届いていた。夕方、地元駅前の新刊書店で、『血と薔薇コレクション1』、三島由紀夫『オリジナル版英霊の声』(河出文庫)、『悪人志願 江戸川乱歩全集24』(光文社文庫)を定価で購入。帰宅してみると、先日ネット古書店に注文した、森茉莉『靴の音』(筑摩書房)初版凾帯付1500円が届いていた。
10/14  ネット古書店に注文していた、三島由紀夫編『川端康成作品選』(中央公論社)初凾帯700円、帯谷瑛之介『大正会夜話』(コンノ書房)初凾2625円が届いた。国会図書館に行き、帰りに神保町に出る。書肆Hを覗き、ヘンリー・ミラー『母、中国、そして世界の果て』(エディション・イレーヌ)訳者署名入を定価で購入後、K堂にゆく。帰宅してみると、ネット古書店に注文していた、三島由紀夫編集の芥川龍之介『南京の基督他七篇』(角川文庫)初版帯300円というのと、先日ネットオークションで落札した、「三島由紀夫短篇全集」全6冊1800円が届いていた。ロマンブックスのやつ。
10/19  ネットオークションで落札した寺山修司『ヨーロッパ零年』(毎日新聞社)初凾1500円が届いた。
10/21  本日は五反田散歩展の初日。注文した、三島由紀夫『綾の鼓』(未来車未来劇場)初版、長岡輝子使用、記名かき込み入3000円はあたり。閉場近くの時間だったが、会場をまわり、谷崎潤一郎『痴人の愛』(改造社)重版凾付美2100円、田中千禾夫『教育・笛』(河出新書)初カバ200円、それからお勉強用に『歌舞伎ハンドブック』(東京書籍)カバ900円を購入。『綾の鼓』はホントに台本として使われたようだ。『痴人の愛』は重版だのに2100円は高いと躊躇したが、とにかく平題簽が極美だったので、つい。
10/  神保町の古書会館2階でやっている「桜井均と桜井書店の昭和展」をみに古書会館へ。目的は、三島由紀夫『岬にての物語』の表紙装幀原画。本自体にはどこにも記載がないが、この原画に、古沢岩美と欠いてある。他にも、太宰の書簡やら棟方志功の原画などあり、じっくりみてから絵葉書セットを購入。その後、地下でやっている新宿展を覗く。何もないが、復刻版の江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』(春陽堂)凾帯付500円というのがあったので購入。これ、復刻版だが安く欲しかった。で、それから書肆Hに行き、前に取り置きしていた、アナイス・ニン『巴里ふたたび』(エディション・イレーヌ)訳者署名入りを定価で購入。それからK堂にいくも休み、なので古書Sを覗く。以前より、店主に安く探索依頼していた、石川雅章『奇蹟解剖』(紀元書房)初版凾付美2000円を購入。著者は松旭斉天勝一座の元文芸部長。ゼーゲル夫妻のこと調べていて知った文献だが、面白そうで読みたかった。
10/28  本日は青展初日。殆ど眠ることなく朝6時に顔を洗い、仕度をする。ラッシュ時の電車にゆられ、古書会館前に8時半到着。来る途中友人と落ち合い、両者共に一番乗りであった。とはいえ、その5分後くらいに一人来てからはなかなか人はこない。40分前くらいになってポロポロ人があつまってきた感じで、20分前には郵便局の方まで列が伸びていた。本日の狙いは、A書店とK堂の棚。一番乗りだと、当然ながら入場時も一番前。ハイっどうぞの声で一気にダッシュ。A堂の棚に来て眼と手を走らせるが・・・・・え〜、という感じ。一応安いので、上田敏『みをつくし』900円やら岩野泡鳴のエッセイやらあったが、すぐKの棚に向かう。谷崎潤一郎『羮』(春陽堂)初版凾欠12000円は迷ったが、諦める。五葉木版扉の元版。あと同行友人にすすめられたのが、堀口大学訳『月下の一群』(第一書房)初版2刷凾6000円。無論元版の背革のやつ。ただし背の革はボロボロ。表紙は取れてないが、凾代にしては・・・逡巡の挙げ句やめる。結局拾ったものは、西川満『赤嵌記』(書物展望社)初凾欠700円、円地文子『女坂』(角川書店)重版凾献呈署名入300円、永井荷風『おもかげ』(岩波書店)初版凾少痛500円、雑誌『図書』泉鏡花特集号500円、文学座パンフ「ジュリアス・シーザー」「龍を撫でた男」各200円、ドイツ語訳のメリメ『カルメン』限定450部の内150番300円。これ、背革で週刊誌大の本だが、Hugo Steiner-Pragという聞いたことない人のサイン入り別刷リトグラフ10数葉に加えリトのカットも同数くらい本文に入っているという挿絵本。よくわからないが、安いので。目録注文していた、谷崎潤一郎『少将滋幹の母』(中央公論社)限定凾墨筆署名入10000円はハズレ、泉鏡花『乗合船』(春陽堂)初版凾欠18000円は当たり。まあまあの状態でこれは安い。その後一服してからK堂に立ちより、2時間近く、国会図書館に記事コピーのため神保町を抜け、16時頃から岩波書店のほうの野外会場をみる。ここでは、『ロセッティ画集』(リブロポート)凾4200円が魅力的だったが、結局諦め。吉田知子『蒼穹と伽藍』(角川書店)初版凾帯500円と、『三島由紀夫の死高校生の発言』(万里社)初カバ、山田野理夫『三島由紀夫死の美学』(フォトにっぽん社)初カバ各500円を拾い、ワゴンを流しつつ三省堂会場へ向かう。途中のワゴンで、三島由紀夫『朱雀家の滅亡』(河出書房新社)初カバ帯(新装版のほう)、『近代能楽集』(新潮社)初凾(新装復刊のやつ)各300円を拾う。で、三省堂会場では、庄野潤三『静物』(講談社)初版凾500円を買う。帯があれば。それと、ちょと読んでみようかと松本清張『点と線』(光文社)重版カバ300円を拾う。元版。で、K堂に再度いったのだが、やっぱり外のワゴン店でどうしても気になっていたものがあり、片付けが始まっているなか急いでその店に向かう。劇団作品座パンフ『綾の鼓/邯鄲』およびチラシ4000円を購入。これはちょっと高いだろうと思って買わなかったのだが、矢張り気になってしまったので。寝不足と疲れで、お昼以降は疲労困憊。金も大分使ってしまった。これからが思いやられる。で、帰宅してみると、先日ヤフオクで落札した四谷シモン展図録『人形愛』2100円と新宿展で当たっていた『ベルナール・フォコン作品集』(トレヴィル)3120円が届いていた。
10/31   以前ネット古書店に注文した、フィル・レスナー原作『おおきなくまがいいました』(ウエザヒル出版社)初帯付録付き3000円が届いた。三島が監修委員を勤めていた絵本シリーズの1冊。
11/1  新刊書店に立ち寄り、橋本治『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(新潮文庫)とプルガーコフ『悪魔物語・運命の卵』(岩波文庫)を購入。
11/5  所用で早稲田に出たので、古書街を覗く。林房雄・伊沢甲子麿『歴史への証言』(恒友出版)初カバ帯300円、谷川渥『新編表象の迷宮』(ありな書房)カバ帯2300円を購入し、駅前の新刊書店にて『春の雪visual book』と『ユリイカ』バックナンバーの人形愛特集を購入。
11/11  ネットオークションで落札した藤田三男『榛地和装本』(河出書房新社)カバ帯1200円が届いた。著者の年賀状が挟まっていた。
11/12  昨日は神保町の愛書会に行けず。今日は迷ったが、注文品のある中央線古書展に行った。注文した、谷崎潤一郎『金色の死他三篇』(春陽堂)重版痛2500円、アンダーグラウンド・フィルム・フェスティバル(草月ホール)パンフ2500円、トマトケチャップ皇帝(蠍座)プログラムと半券3500円、『私は天才であり超人である 光クラブ社長山崎晃嗣の手記』(文化社)無削除版3000円のうち、『金色の死他三篇』のみハズレ。一番欲しかったものがハズレ、勢いでつい注文してしまったものは全てあたる。これ何とかの法則。しかしまあ、寺山の「トマトケチャップ皇帝」パンフといっても、一枚を三つ折りにしたチラシのようなものだし(ただし半券は天井桟敷の封筒に入っている)、アングラフィルムフェスといっても、第1回のではなく1967年3月の第2回目のもの。「いつか見たドラキュラ」をやった時のである。それとまあ、『私は天才であり超人である』は、実は既に美本を持ってはいるのだが、猥褻嫌疑で数ページ切り取られてしまっている削除版であった。で、今回目録に出ているのを見て、削除版か否か電話で出品店に確認、それであたったわけである。で、まあ、会場をぐるりとまわって、ほかに、今更ながら安藤健二『封印作品の謎』(太田出版)重カバ帯300円、田中千禾夫『教育・笛』(河出新書)初カバ100円、森茉莉『贅沢貧乏』(講談社文芸文庫)初カバ300円、林芙美子『晩菊』(河出文庫)新装版重版300円を拾う。その後神保町に向かい、古書Sにて雑誌『魔王』2号を千円で購入。
11/19  神保町に出たので、東京堂に立ち寄り、堂本正樹『回想・回転扉の三島由紀夫』と松本健一『三島由紀夫の二・二六事件』(文春新書)を定価で購入。帰宅してみると、『回想・回転扉の三島由紀夫』著者献本が届いていた。。。感謝。
11/20  本日は五反田遊古会最終日。といっても、注文品はなし。実際は注文し忘れたのだが。いつものように、閉場30分前に到着。しかしこれはというものがない。拾ったのは、松島慶三『海の性典』(小原書房)500円。この特徴的な書名、確か三島由紀夫の蔵書目録にあった筈。それと、会場を回ってもう閉場ですと言われたときになって演劇プログラムがごしゃごしゃ入った段ボール箱発見。もっと見たかったが、取り敢えず三島の「椿説弓張月」国立劇場プログラム+新聞切り抜き多数500円というのを購入。あとで袋をあけてみると、当時の劇評やら「国立劇場ニュース」という冊子やら盛りだくさんでよかった。それから神保町のK堂へ。ここで芥川龍之介『黄雀風』(新潮社)重版函付3500円を購入。函はスレなどあるが本体は美本。で、隣のKで、『昭和文学研究』22集と『日本演劇』昭25・2のあわせて1000円を購入。三島関連資料として。
11/25  本日は、憂国忌というのに出てみるために、都内へ出たが、その前に神保町。趣味の古書展初日。注文した片山健画集『迷子の独楽』(北栄社)初版2000円はハズレ。で、会場では、三島の寄稿や対談掲載の演劇パンフ新聞切り抜き付き各500円をふたつ購入。パンフの山をがさごそと漁っていると、何と、青猫座パンフ「聖女/猫柳祭」1000円を発見。これは凄い、以前あれこれ手を尽くしたが結局このパンフの現存自体確認出来なかったもの。三島の「聖女」のおそらく史上2回目の公演。こんなところで入手出来るとは。それから、三島初出関係の雑誌、『人間』(51.5)300円と『新文学』(48.3)800円。それから九段会館へ向かう。ゲストで来ていらした細江英公氏の新著『なんでもやってみよう』(窓社)を購入、献呈署名を入れて貰う。
11/26  本日は国立劇場で歌舞伎をお昼からみて、帰りに神保町へ。書肆Hにて、昭和55年の三島由紀夫展のポスター(吊広告サイズ)1000円を購入。それからK堂へ。ここで、谷崎潤一郎『天鵞絨の夢』(天佑社)初版函欠2000円を購入。
11/27  ネット注文した、井筒豊子『白磁盒子』(中公文庫)初カバ400円が届いた。
12/2  先日ネット古書店に注文した本が届いた、乱歩不木往復書簡集『子不語の夢』(皓星社)2刷カバ帯3000円。初版でなくてよかった。訂正があるのだ。CD−ROMも未開封の新品。それとネットオークションで資料用に落札した『セルジュ・リファール来日公演』プログラム300円も。加えて、先日届いた目録で注文した、三島由紀夫『サーカス』9800円、小山内薫『就眠前』(平和出版社)裸2000円、『カジノ・フォーリー脚本集』初版10000円、のウチ、小山内薫のが届いた。三島のヤツは古書店の印刷ミス、カジノ・フォーリーのは配送ミスで、来週届く。それと、中条省平編『続三島由紀夫が死んだ日』(実業之日本社)を著者よりいただく、感謝。
12/3  柏に出たのでいつものT書林に立ちよる。Gケースの中に、何と、薄汚れた『一千一秒物語』が8000円であったので、驚いて出して貰うと、なんと作家社による復刻版。復刻であると指摘すると、な〜んだということになり、1000円になったので購入してみる。ほかに、水野悠子『知られざる芸能史 娘義太夫』(中公新書)300円、『古老がつづる下谷・浅草の明治、大正、昭和3』(下町風俗資料館)500円を拾う。
12/9  本日は窓展。久しぶりにこういった一般の古書展に早くから赴いてみる。正午過ぎに会場に到着。今日は期待できそうな本屋が出品、K堂の棚もかなり混み合っていた。ここで、芥川龍之介『鼻』(春陽堂新興文芸叢書)再版500円を拾う。これ元版だったか・・・?  ほかにもありそうだったがよいところは出てしまったらしい。他に、三島由紀夫初出誌『群像』(47.4)100円、三島由紀夫『青の時代』(新潮文庫)初カバ100円、森茉莉『薔薇くい姫/枯葉の寝床』(講談社文芸文庫)初カバ300円、お勉強用に飯沢耕太郎『戦後写真史ノート』(中公新書)300円と長尾三郎『虚構地獄寺山修司』カバ帯300円を購入。その後、新刊書店T堂にて、車谷長吉『雲雀の巣を捜した日』(講談社)署名落款入と三島由紀夫『サド侯爵夫人/朱雀家の滅亡』(河出文庫)を定価で購入。その後K山書店脇のガレージセールで、三島由紀夫監修「皇女フェドラ」初出の『悲劇喜劇』(69.11)ほか1冊100円の演劇雑誌を数冊。T書店を覗いてから近くの古書店で飯沢耕太郎『増補都市の視線』(平凡社ライブラリ)カバ帯1200円を購入。
12/10  ネット古書店へ注文した「生人形と松本喜三郎」展図録3000円が届いた。
12/12  渋谷のロゴスギャラリーへ森山大道の「あゝ荒野」展を見に行く。会場で、寺山修司/上村一夫『上海異人娼館』(テラヤマワールド)を定価で購入。その他大道のポスター購入。それから、パルコブックセンターでは日本写真史の至宝別巻『光画傑作選』(国書刊行会)を定価で購入。帰宅してみると、ネット古書店に注文していた、『本間久雄日記』(松柏社)2800円と、同人誌『演劇空間』1000円が届いていた。前者はこないだ出たばかりのものだが、ケチケチして古書で捜して購入。後者は堂本正樹主催の同人誌で1号のみのよう。アルトー「血沫」の翻訳などが掲載されている。
12/16  以前ネット古書店に注文したエルスケン写真集『ニッポンだった&After』(東京書籍)初カバ帯1575円とルノー/バロー劇団「サド侯爵夫人」公演プログラム1500円がが届いた。
12/17  某忘年会にて、川島幸希『署名本は語る』(人魚書房)を著者より直接いただく。前もって予約・入金していたもの。限定100部内50部販売で、表紙デザインに2種類ある。
12/18  必要あってネット古書店に注文していた東京都写真美術館「日本のピクトリアリズム」展図録735円が届く。
12/20  夕方、神保町に赴き、K堂へ。先日の窓展で注文したのだが引き取り忘れていた、村井弦斉『写真術』(春陽堂)初袋・口絵欠5000円を購入。
12/22  所用で江古田に出たので、大学前のK書房を覗き、山本明『カストリ雑誌研究』(中公文庫)600円と芥川龍之介『南京の基督』(角川文庫)重版帯100円を購入。
12/24  神保町に出る。目的はK堂。で、谷崎潤一郎『羮』(春陽堂)初版凾欠8000円と永井荷風『あめりか物語』(博文館)重版カバ欠2500円を購入。前者は、橋口五葉木版扉の元版。