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2002年後半期




7/1  用事で学校に行った帰り、江古田駅北口のK書店に寄る。もう何度も何度も徹底的に見ているパンフコーナーを飽きずに探すと、なんと、『小牧正英バレエ団プログラム』1000円を発見、購入。これ、アントニー・チューダーとノラ・ケイが二度目の来日をしたときのもので、三島が寄稿しているもの。コピーは入手していたものの嬉しい。
7/3  柏に出たのでT書林を覗く。三島由紀夫『裸体と衣裳』(新潮社)初版カバ少々痛500円。幾ら何でも500円は安いだろう。持っているがつい購入。それから新刊書店でアンドレ・ブルトン『魔術的芸術(普及版)』(河出書房新社)定価を図書券で購入。前のやつは、なるたけ古書店で安くみつけようと思ってい、12000円でみつけたこともあるもののなかなか金が出せなかった状態だったので普及版が出てよかった。普及版で割愛されているアンケートは図書館のを縮小コピーして挟んでおこう。
7/4  本日は七夕市の一般下見の最終日、ちょっと急ぎの調べものが終わったらすぐ駆けつけようと思っていた、が、赴いていた早大演博図書室でいろいろやっていたら結局閉場時間になってしまい・・・。そのまま早大から高田馬場まで徒歩で歩く。早稲田の古書店街を歩くのは実に久しぶりである。とはいえ所持金も少なく、勉強用に広末保『遊行・悪場所』(未来社)初凾1000円、ちょっと安く探していた『高橋睦郎詩集』(思潮社現代詩文庫)300円、それからゲテモノで鈴木邦男『腹腹時計と〈狼〉』(三一新書)カバ欠150円を拾った。
7/5  久しぶりに骨抜きに、神保町へ出てみる。ちょっと冨山房経営の喫茶店に寄り、必要あって『近代の超克』(冨山房百科文庫)を定価で購入後、下町書友会に向かう。閉場30分前に入り、エリス『性の心理学入門』(河出新書)300円と、一応参考資料として『俳優座創作劇研究会』第3回公演パンフ100円を拾う。それからT書店なども覗いてみるが、特になし、お勉強用にゴンブリッチ『増補改訳 棒馬考』(勁草書房)2400円を購入。その後書肆Hにちらと寄るも特になかったので帰途。
7/8  お勉強用にネット注文したゴールドバーグ『パフォーマンス』(リブロポート)初カバ2000円が届いた。
7/13  用事で柏に出たのでT書林にちらと寄り、三島関連の記事があるので下川耿史『極楽商売〜聞き書き戦後性相史』(筑摩書房)500円と、荒俣宏『万博とストリップ』(集英社新書)250円を購入。
7/16  前に今度の京王百貨店大古書市目録注文した、三島由紀夫『魔群の通過』(河出書房)初版1500円ハズレの旨の葉書が届いた。無論ハナから期待していなかったが28人の抽選だったとのこと。
7/19  図書館に調べものに行く前に趣味展へ電話、注文したワイルド/日夏耿之介訳『サロメ』(奢霸都館)初凾9800円ハズレを確認する。用事を早く済ませて神保町に駆けつけようと思っていたが、結局閉場時間に間に合わず。帰途、柏T書林に寄り、バルト『映像の修辞学』(朝日出版社)初カバと四方田犬彦『リュミエールの閾』(朝日出版社)初カバ各600円を購入してしまう。帰宅すると、以前劇団に注文したいたtpt公演三島由紀夫作『灯台』パンフ500円が届いていた。
7/22  以前からお勉強用に探していたグスタフ・ルネ・ホッケ『絶望と確信』(朝日出版社)初カバ帯を3800円でネット上で見つけ注文したのが届いた。高いが、なかなかないし仕方がない。
7/24  国会図書館の帰りに柏に寄り、T書林を覗く。主人によると結構古い三島初版本が出たがすぐ売れてしまったとのこと。売れ残りの三島由紀夫『若人よ蘇れ』(新潮社)初カバ500円とついでにお勉強用にアルベルティ『絵画論』(中央公論美術出版)凾600円を購入。そういえばまだ十代の頃、大学のレポートでこの本と遠近法について書けという課題が出て必死に図書館でコピーした記憶がよみがえった。かなり今更な話だが、もっと勉強しておくのだった。まあともあれ、『若人よ蘇れ』は背中が少し焼けているが、元パラもついてて背中以外は美本、500円は安い。
7/26  まず五反田に向かう。本日は京王も開かれている筈だが広い割には(体力消耗)収穫少ないデパ展よりは遊古会の方がよい気がするのは私だけではないだろう。ともかく、まずは外台から。もう時間的にも資金的にも雑誌は諦め、単行本のみ流していく。とはいいつつ、古い『女性自身』は探してみたり。昭和38年だったかの「女性自身」別冊「愛と知性を考える本」というのが国会にも大宅にもなく探求しているのである。ともかく、例えばお勉強でちょっと探していた折口信夫の著作集の端本とかあったのだが目的の巻はなかったりで、結局拾ってしまったのは磯田光一『正統なき異端』(仮面社)再凾帯200円。それと矢野峰人『去年の雪』(大雅新書)再カバ帯200円のみ。前者は勿論増補版を持っているが増補版では削除された部分があるので、それと『去年の雪』は所持本よりかなり綺麗だったので思わず拾ってしまったが、後で奥付見ると再版だった。瀬戸内晴美の情念小説もゴロゴロしており読んでみようかなとも思ったが、帯に三島推薦文入りの『白い手袋の記憶』の元版が数百円で転がっているならまだしも、そんなものを読んでいる時間も最近は少ないし、大杉栄とかの評伝っぽいやつならまだ知識になるけど著者の不倫だ何だは今はいいやと、さっさと会計を済ませ二階に。注文した寺山修司『さよならの城』(新書館)初版献呈署名入1500円はハズレ、三島歌舞伎「地獄変」と「鰯売恋曳網」の歌舞伎座筋書き2冊各1500円のみあたり。寺山の署名本は結構ニセが多い、というか劇団員が皆そっくりに書けたというから、献呈本以外は買わないようにしている。それと、歌舞伎座筋書き、この間国立劇場図書室いってコピーしてきたばかりだが、あれれ、舞台写真が入っていたと思っていたのだが入っていなかった。で、会場だが、特になし。三島ゴシップ週刊誌が1冊1000円でズラリと並んでいるところを「せいぜい300円ならな」と思いながら見ていると、国立劇場でやった『近代能楽集』のパンフ1000円というのがあったので拾う。それと、岩井志麻子『夜啼きの森』(角川書店)初カバ帯500円なんてものを拾ってしまう。ちょっと津山三十人殺しに興味があったので、500円ならまあいいかと。それから本当は30分で全部五反田を見るつもりだったのにオーバーしてしまったので、半ば諦めつつ地下鉄で神保町へ。神保町駅に着いたのが18時ぴったしであった。で、どうしようかと歩き始めT書店を覗く。中に鏡花『昭和新集』初凾欠6900円というのがあったが買わず。第一書房のラルボー『仇ごころ』なんかも手が出そうになったが金がないので諦め、それから書肆Uに寄り、帰途へ。
7/31  上野に用事で赴き、その帰り柏によってT書林を覗く。お勉強用にジェイムズ『宗教的経験の諸相』(岩波文庫)上下700円を購入。
8/5  昼、ネットオークションで落札した映画ポスター、三島原作『金閣寺』B2版美210円が届く。しかしこれまた安く落札できたが、送料が3倍近くかかってしまった。それから、柏に出たのでT書林を覗く。外の均一台で、山田登世子『娼婦〜誘惑のディスクール』(日本文芸社)凾帯と小室直樹『三島由紀夫が復活する』(毎日コミュニケーションズ)初カバ帯、ガルシア=マルケス『短篇集 落葉』(新潮社)カバを拾う。これで300円。
8/8  今日は新宿伊勢丹大古本市の初日。ここんとこなかなか古書展にいけなかったりしていたので、今日くらいは思い切り、と意気込み強く、開場と共になだれ込んでやると寝不足でぐったりの体にむち打って朝出かける。がしかし、やれやれというか、やっぱりというか、グズグズしていたら遅れ、会場に着いたのは開場15分後の10時15分。まっしぐらに目的の店の棚に向かうも、すでに人山、しかも皆カゴ一杯詰め込んでいる。一足遅かったかと必死で棚をあさり、川端康成『感情装飾』の初版凾欠4000円やら、谷崎潤一郎『青春物語』(中央公論社)重版凾付1500円や、昭和初期の金星堂からでた知らない作家の短篇集だが装丁がいかにも当時らしいデコっぽい表紙なので拾ってみた本とか、幾つか脇に抱えたが、これというものはなし、しかし、棚に乗っけてある本棚の下の隙間に見えないように挟まっている本を発見、思わず手に取ると、長田幹彦『祇園夜話』(千章館)重版凾雪岱装1500円であった。何とかこれで今日来た甲斐はあったか。しかし、凾の底部がちょっととれかけそうだが、十分に補修可能だ。それから三島由紀夫「岬にての物語」初出の『群像』(46.11)400円を拾い、酒井潔ほか執筆の雑誌『変態・資料』の創刊号と4号美それぞれ500円、ヴァレリー/小林秀雄訳『テスト氏』(野田書房)初凾美普及版1000円、菊池寛『貞操』(プラトン社)重版凾付美1000円、など拾う。澁澤やタルホの本も結構並んでいたが特に手を伸ばさず。それから棚の下をかがんで覗いてみると、なぜだか三島由紀夫特集の雑誌がごっそりでてきたので、そこから持っていなかった『群像』(71.2)、『20世紀』(71.1と71.2のセット)各500円を拾う。しかしまあ資金も少ないので厳選して、凾の痛んでいる『青春物語』を手放し、川端とかもいいやと手放し、『変態・資料』も、創刊号だけ参考に買ってみようと4号を手放し、『テスト氏』も『貞操』も手放し。次にもう一つ他の書店の棚に赴いてみる。予想通りまあまあ安い品があり、いろいろ漁る。ここでは、三島由紀夫「邯鄲」初出『人間』(50.10)400円と、『ウォールター・ペイター短篇集』(南雲堂)初凾外凾欠2500円、それからお勉強用に、カール・シュミット『政治的ロマン主義』(みすず書房)初カバ帯400円、長谷川泉『彩色硝子の美学〜三島由紀夫の知的運命』(至文堂)初凾美500円を拾う。で、それから、あとは特に面白うな棚はないかとパラパラとうろついていたら、映画パンフのところに、演劇パンフがあるのを発見、漁ってみると、三島由紀夫作・板東玉三郎主演『黒蜥蜴』パンフ700円、三島由紀夫演出の文学座『サロメ』初演チラシ800円、三島の「近代能楽集」の現代人劇場公演予告チラシ200円、というのを見つける。それで、正午を過ぎ、人も数を増し、くたびれてきたところで、お勉強用にソンタグ『土星の徴の下に』(晶文社)カバ帯600円を拾って、帳場へ。そうそう、今回は注文品があった。マンディアルグ『ビアズレーの墓』(奢霸都館)限凾5000円と、寺山修司『ガリガリ博士の犯罪画帖』(新書館)初版凾付5000円は両方ともハズレ。残念なようなホッとしたような。前者は2万円はするだろうし、後者も1万5千円はするだろうが。それから炎天下の外にでて、食事、午後またこようかと思ったが気力もなく。
8/14  国立劇場図書室に資料調べに行った帰り、柏で下車しT書林により、牧野信一『ゼーロン・淡雪』(岩波文庫)280円を購入。
8/25  三島コレクターの某氏と会う。文学座『サロメ』初演パンフと、同大阪公演版及び『熱帯樹』大阪公演版パンチ穴ありとトレード、ご厚意で『サロメ』大阪公演チラシを頂戴する。その他資料も提供いただいた、感謝感謝!
8/26  柏に出、新刊書店でつい野溝七生子『女獣心理』(講談社文芸文庫)定価を購入。しかしこのシリーズ、高い。
8/27  所用で池袋に出る。K書店を覗くがなにもなし、キーツ『エンディミオン』(岩波文庫)300円を拾うのみ。帰宅すると、以前ネットで注文した本が届いていた、アーネスト・ダウスン/平井呈一訳『ディレムマその他〜ダウスン短篇全集』(思潮社)初たとう・夫婦凾3800円。ここずっと探していた本なので入手は嬉しい。
8/29  ネットオークションで落札した三島由紀夫連続公演版『鹿鳴館』パンフ1950円が届いた。
8/30  本日はぐろりや展初日。注文品はなかったが、しばらくいってなかったので、神保町にいってみることに。しかしながら会場では何も拾うものなし。T書店など幾つか回るも何も無し。嗚呼電車賃が無駄になったと帰る途中、ふと寄った古書店で、ベニサン・ピットでやった松竹の『サド侯爵夫人』パンフ1000円を発見、購入。
8/31  所用で池袋に出たついでに新刊書店Lを覗く、すると大学院の先輩の博士論文が出版されて並んでいたので購入、伊藤氏貴『告白の文学〜森鴎外から三島由紀夫まで』(鳥影社)2850円。
9/3  所用で学校にいった後、正門前のK書房を覗き、三島原作映画『午後の曳航』B2ポスター800円、三島由紀夫『岬にての物語』(新潮文庫)初カバ150円、『現代の文学・三島由紀夫集』(河出書房新社)初凾帯月報200円を購入。
9/6  昼間、所用で学校に行ってから、東銀座へ向かう。歌舞伎座近くのO書店に。ここで、三島由紀夫連続公演版『むすめごのみ帯取池/鰯売恋曳網』(コロムビア)LP2枚組極美完品3000円を購入。歌右衛門所蔵のストックを死後まるごと入荷したとのこと。それから、店の人に頼み、三島関連の筋書きを徹底的に探して貰い、「鰯売恋曳網」初演と再演、「芙蓉露大内実記」初演、「地獄変」初演、「むすめごのみ帯取池」初演、それから三島監修「桜姫東文章」初演、「椿説弓張月」再演、「熊野」再再再々演、すべて1冊200円と、「むすめごのみ帯取池」の上演資料集500円を購入。しかし安い。歌舞伎関連のパンフが大漁。莟会のは、在庫があったようだが売れてしまったとのことで、「熊野」を除いてみしま歌舞伎初演パンフはこれでコンプリートか。それで、勿論店の中にも聞こえていたが、何だか外は台風のような大雨、すぐ地下鉄の駅に駆け込み、一路神保町へ。今日は窓展である。注文品はないが、閉場30分前に着く。ここで拾ったものは、玉三郎主演の三島「恋の帆影」の時の新派プログラム100円、それから新青年傑作選『おお、痛快無比!』(角川文庫)初カバ100円、海野十三傑作集『地球要塞他』(桃源社)凾700円。とにかく疲れた。帰宅すると、以前ネット注文した、池田徳太郎『家畜小屋』(中央公論社)初版カバ2500円が届いていた。これ、後年の新装版の署名入りは持っているのだが、初版が欲しかった。三島も誉めた怪作。
9/7  以前ネットオークションでつい入札した寺山修司追悼公演『毛皮のマリー』パンフ1500円が届いた。無論1983年の追悼公演のやつ。
9/9  江古田のO舎の目録が届く。えいやっ、とちょっと高いが欲しいものを1点注文した。
9/10  早稲田の演博での調べものから帰宅してみると、昨日注文した本が届いていた。『郡虎彦全集』(創元社)全3冊揃限定300部記番凾15000円である。赤クロス装天金の、邦文篇、英文篇、別冊の3冊が、クロス装の3冊入る凾に収まっている。クロス装の凾が、背焼、水濡れ?によるムレがあるが、今、復刻版でも15000円はするだろうし、ちょっと出費だが、この程度のダメージなら嬉しい収穫である。
9/13  学校に行っての帰り、神保町へ。今日は愛書会初日。会場に着いたのはいつもながら閉場30分前、注文品の、谷崎潤一郎「蓼喰ふ虫」新聞切り抜き全揃スクラップ8000円、塚本邦雄毛筆署名歌一首まくり3500円、それから橘外男『獣愛』2800円、そのうち、谷崎だけあたった。会場では、三島由紀夫監修「桜姫東文章」歌舞伎座筋書500円、三島「喜びの琴」初出『文芸』(64.2)の再版帯付600円。これの初出はゴロゴロしているが、再版の「緊急増刷!」と書かれた帯付はちょっと珍しいだろう。よく売れたので雑誌で再版した珍しい例。それから、寝不足の疲労がキツイのでそのまま帰途。しかし、谷崎の「蓼喰ふ虫」のスクラップ、確かに小出楢重の挿絵は全部揃っているようだけど、これやった人かなりケチっていて、谷崎の他にも木村毅「ラグーザお玉」と横光利一「寝園」の揃いと、何かの紀行文がびっしりと張り付けられているのだが、文章を一段一段全部細かく切り取り張り付けている上に、第何回とか、タイトルと部分を貼っていないので、本文のみが8段くらいにずらっとあるだけで甚だ資料性に欠ける。というか、読むだけならいいが資料としての価値はほとんどない。これで8000円とは、全くお高い勉強をしたもんだ。
9/17  演博の帰りに柏で下車、T書林を覗き、デュシャン『デュシャンの世界』(朝日出版社)カバ500円と、三島序文の堂本正樹『菊と刀』(思潮社)初カバ500円を購入。
9/20  今日は昼から免許の更新手続き、ホントは1時間で済むのに前回うっかり失効したものだから2時間も講習、とはいっても検定試験から1度ものっていないペーパーなのだが、終わった時間、まあギリギリだがいってみるかと電車に乗り、一路五反田へ。今日は遊古会の初日。注文品は珍しく無し、まず外から。で、拾ったのは、川島順平『ジャン・ジロードゥーの戯曲』(白水社)初凾300円、『アヌイ作品集1』(白水社)凾200円、それから昭和16年の『鏡花全集6』(岩波書店)凾本体美200円、田中純一郎『日本映画発達史IV』(中央公論社)初凾帯400円、読み物用に瀬戸内晴美『美は乱調にあり』(文芸春秋)凾200円。アヌイは全3巻だし端本で集めようと、それで鏡花は凾は粗末だが本体は雲母引きに木版の源氏香で見返しや扉も木版の美しい装丁なので、「葛飾砂子」のはいっているのを購入。それから2階へ向かうが、何も無し、幹彦の『祇園小唄』(千代田書院)凾痛4000円というのがあったがパス、そのまま帰途。
9/25  所用で柏に出たのでT書林に立ち寄り、朝日ジャーナル編『光芒の1920年代』(朝日新聞社)カバ1200円を購入。
9/26  馬場に出たので少し回る。今探している本があるのだが、全集の端本でいつでも転がっているようなやつに限って、いざ探すと全くない。で、店を移転するために「店内全品100円」と出ていたI書店を覗く。ここで、日本カルト映画全集1『江戸川乱歩全集恐怖奇形人間』(ワイズ出版)カバ、『夜想24』、金子光晴『人非人伝』(大光社)初カバ凾、小川徹『橋の思想を爆破せよ』(芳賀書店)カバを各100円で購入。
9/27  本日は趣味展初日。注文品はない。小雨の中開場へ向かう。で、拾ったのは秦豊吉『三菱物語』(要書房)カバ帯美100円。他、探求中の本を探して少しまわり、帰途。
9/30  帰宅してみると、新刊『三島由紀夫「金閣寺」作品論集』(クレス出版)と、『三島由紀夫没後参考文献目録稿』(私家版)の献本が届いていた、感謝。
10/3  所用で都内に出た帰途、ついでに神保町へ寄る。Y書店で、日生劇場パンフ『シラノ・ド・ベルジュラック』と『若きハイデルベルヒ』各100円、それと人間座『愛奴』パンフ300円を購入。前者は、「シラノ」が三島掲載、後者は慎太郎が潤色した作品だが、当時の日生劇場を知るための資料。「愛奴」は、表紙は宇野亜喜良で澁澤なども寄稿している。
10/4  所用で柏に出る。T書林を覗く、筑波昭『惨殺〜昭和十三年津山三十人殺しの真相』(旺文社文庫)初カバ帯300円を購入。これには都井睦雄の顔写真が出ている。それから新刊書店に行き、戸板康二『あの人この人』(文春文庫)定価505円を購入。ここに出てくる三島の回想は貴重な証言だ。
10/11  演博へ調べものに行った帰り、I書店でお勉強用にフランセス・イエイツ『世界劇場』(晶文社)カバ1800円を購入。
10/16  演博の帰り、早稲田のI書店で柏倉浩造『かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙』(未知谷)カバ600円を購入。
10/17  同じく演博の帰り、早稲田の古書街を歩き、K堂で『ジロドゥ戯曲全集』(白水社)凾の1巻と3巻各500円を購入。それから隣のB堂で、迷ったがゼードルマイヤー『中心の喪失』(美術出版社)凾欠1800円を購入。ホントは凾付で欲しかったがそうするとどれも3000円を超えるのでこれでいいかと。それから馬場の駅前の新刊書店にてラシーヌ『フェードル アンドロマック』とコルネイユ『嘘つき男・舞台は夢』(岩波文庫)各定価を購入。帰宅してみると、以前ネット注文した本が届いていた、松本道子『きのうの空』(牧羊社)カ帯600円、三島担当編集者の回顧録。
10/18  今日は午前中から用事で学校へ。昼過ぎ、正門前のK書房をゴソゴソ探し、歌舞伎座筋書(53.3)200円を発見、購入。これ、山田美妙「胡蝶」を、舟橋聖一と三島が共同演出した時のもの。実は不覚ながらこないだ中村哲郎氏の論文読むまで知らなかった。探していたものがピッタリと発見でき嬉しい。で、それから五反田へ。本日は散歩展初日。まずぐるりと外を見るも、大したものはあらず、マゾッホ『求愛術』(平凡社世界猟奇全集)凾欠500円を拾う。それから2階へ。ここで拾ったのは、『今日のフランス演劇1』(白水社)凾付200円と『現代世界演劇3』(白水社)凾付500円。前者は、ミシェル・ド・ゲルドロードの戯曲が入っているためで、後者は、ゴンブロヴィッチの戯曲収録のため。ゲルドロードなんて、邦訳はあと雑誌『思潮』に出たのしか知らない。それで、注文した、三島由紀夫『黒蜥蜴』(牧羊社)初凾帯5000円、サルドゥ作三島潤色『トスカ』(文学座プログラム)2000円、矢代静一作『黒の悲劇』(文学座プログラム)1000円、それから演劇実験室◎天井桟敷上演台本『盲人書簡〜上海篇』3500円、寺山修司監督映画『田園に死す』台本3000円、写真集『天井桟敷の人々』(土曜美術社)カバ帯4500円、それと、宮崎清隆『青春監獄』(東京ライフ社)カバ帯河盛好蔵宛献呈署名入1500円。三島と文学座はあたり。『トスカ』は、東京での初演だったらキャンセルとして注文したが、欲しかった関西公演版だった。「黒の悲劇」は三島寄稿。で、寺山関連は、「田園に死す」の台本のみで後はハズレ。しかし『天井桟敷の人々』の帯付は欲しかった、こんなに安いなら。帯欠はもってはいるが。「青春監獄」は三島序文帯文で当たり。くたくたに疲れた。そして、青展を前にして、カナリの散財。キツイ。
10/23  今日も演博の帰り、早稲田の古書店街を少し覗き、B堂書店でちょっと必要あって探していた「別冊幻想文学」『澁澤龍彦スペシャル1』1200円を購入。ホントは800円くらいでないかと思っていたが。それから駅前の新刊書店でモーリス・サックス特集の『すばる』(02.10)を定価で購入。
10/24  本日は用事で学校へ。久しぶりにO舎など江古田の古書店を少し覗く。駅前の文庫と漫画を並べた小さな店で、三島由紀夫『鍵のかかる部屋』(新潮文庫)初カバ帯200円を購入。帯目当て。それからふと入ったB・O江古田店で、ここんとこずっと探していたイアン・ビュルマ『日本のサブカルチャー』(TBSブリタニカ)初カ帯800円を見つけ、購入。これは探していた。
10/30  昼過ぎ、留守電に日本古書通信社から、かつて予約した「初版本講義」出来との知らせがあったので、古書祭り初日でもあるし、神保町に赴く。まず日本古書通信社に赴き、川島幸希『初版本講義』(日本古書通信社)を定価で購入。それからちらほら見て回ったが、三省堂の会場で、塚本邦雄『序破急急』(筑摩書房)凾300円、小阪修平『非在の海〜三島由紀夫と戦後社会のニヒリズム』(河出書房新社)カバ帯300円、福田和也『保田輿重郎と昭和の御代』(文芸春秋)カバ帯400円、富士川義之『幻想の風景庭園』(沖積社)凾600円を購入したのみ。そのまま三省堂で新刊の出口裕弘『三島由紀夫・昭和の迷宮』(新潮社)を図書券で購入。それから書肆Hへいき、目録を貰い、ついでに三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫)の初期の装丁の200円を購入。それから帰宅してみると、先週末の新宿展で、三島文学館に泊まりがけでいっており会場に取りに行けなかった注文品が届いていた。春陽堂の世界大都会尖端ジャズ文学叢書の『モダンTOKYO円舞曲』印あり4000円はハズレ、邦枝完二『絵入草紙おせん』(新小説社)初版凾欠雪岱木版装8000円だ。全体的に水濡れしみあり。どんなもんだろう。青展を前にして益々懐がきつくなった。
11/1  本日は青空展初日。一年に一度の祭りだと思っていた日であった。そう、今年は思い切り朝から並ぶぞと、気合いを入れて起床・出発したが、いつも昼夜逆転の生活形態がいきなり早朝出発、結局眠れずに意識があるウチに目覚ましが。行きの電車は正にラッシュ、顔は真っ青、倒れるかと思いつつ会場へ。9時20分着だが、もう20人はいたろうか。結局、階段2階分下くらいまで列は続いたそうである。で、開場。勿論目当ての棚は一つ。さっと目を通す、・・・なにも抱えるものがない。で、結局拾ったのは、高須梅渓『近松の人々』(岡村盛花堂)重版夢二木版表紙・口絵1800円、『江戸川乱歩全集4巻』(平凡社)凾欠400円、鈴木泉三郎『次郎吉懺悔』(新潮社現代脚本叢書)初400円、それから飯島正『トオキイ以後』(厚生閣)初カバ400円、『大正大震災大火災』(講談社)300円、角川の昭和文学全集附録の『三島由紀夫アルバム』500円、雑誌『人間探求』(52.7)300円、イオネスコ写真集『バロックのエロス』(リブロポート)カバ2000円、以上。あと、モオラン『世界選手』(白水社)凾欠400円とか、阿部金剛の装丁でちょっと買おうかと思ったがやめ。鏡花・竹風共訳のハウプトマン『沈鐘』裸本1800円とか、あったが拾わず。他は何だか藤森成吉と戦前映画理論書がやたら多かった。『人間探求』は、例の「アドニス会」の会員募集広告が出ているため。気づくと正午をとっくに過ぎており、昼食へ。で、それから15時頃また会場へ。少し足されているような、ないような。読み物用に小山清『落穂拾い』(筑摩書房)再カバ300円を拾い、終了。兎に角寝不足による体調不良で最悪であった。
11/6  柏に出たのでT書林により、井上章一『狂気と王権』(紀伊国屋書店)初カバ帯700円を購入。店の主人と話していると、江口渙『うそつき鸚鵡』(日本出版社)初版毛筆献呈署名入激痛ただであげるがいらないかといわれ、結局もらってしまう。
11/7  昼過ぎ、某HP管理人様からプレゼントしていただいた書物が届いた。ゴーリキー/秦豊吉訳『太陽の子』(聚英閣)初凾と丸木砂土『風変りな人々』(四六書院)初である。感謝感謝! それから、学校によった帰り、必要あって、池袋の新刊書店でテネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』(新潮文庫)を定価で購入。
11/11  所用で池袋に出た。新刊書店をのぞき、迷ったが、図書券で藤野一友=中川彩子作品集『天使の緊縛』(河出書房新社)を定価で購入。三島演出の舞台「サロメ」で舞台装置を担当した他、NLTのプログラムの表紙絵などもやっている画家の唯一の画集。三島とこっくりさんをやったことでも有名?!
11/12  柏に出たので、T書林による。三島がダヌンチオ「聖セバスチァンの殉教」翻訳の解説で引用している、ウォールバンク『ローマ帝国衰亡史』(岩波書店)重凾500円と、アングラ芝居関連で唐十郎『唐十郎血風録』(文芸春秋)カバ250円を購入。
11/13  電話で「サンプラザ古本まつり」に注文した渡辺温『アンドロギュノスの裔』(薔薇十字社)初凾帯3500円の抽選確認、はずれ。
11/14  演博の帰りに、B堂書店で『エドワード・オールビー全集1』(早川書店)凾700円と、『ジロドゥ戯曲全集4』(白水社)凾550円を購入。
11/18  所用で池袋に出たついでに、新刊書店で『三島由紀夫十代書簡集』(新潮文庫)を定価で購入。単行本にはなかった新発見書簡1通が追加されている。
11/20  国会図書館の帰り、話に聞いている、今度の歌舞伎座の「椿説弓張月」の横尾忠則のポスター、あるいはもう買えるかと思って東銀座に寄ってみる。無論発売は初日からだが、初演と同じデザインのB全ポスターが貼ってあった。これは買い、ほしい。で、O書店に寄ってみる。ここで店の奥の紐で縛ってあるやつまで徹底的に三島関連のものを探す。で、購入したのは、「鰯売戀曳網」昭和32年の再演時の四つ切りスチール写真1葉500円、それの初演の時の『歌舞伎座案内』(54.11)と「地獄変」の時の(53.12)、三島共同演出の「胡蝶」の時の『歌舞伎座月報』(53.3)、それから三島対談入りの国立劇場開場歌舞伎公演パンフ、松竹連続公演版「癩王のテラス」パンフ、加えて、澁澤なんかも寄稿している宇野亜喜良表紙の劇団四季ジュネ「バルコン」パンフ、同チラシ付、、以上全部各200円。で、ここまで来たのだからと、、そのまま浅草まで行き、仲店通りにあるプロマイド専門店で、三島由紀夫のプロマイド1枚315円を2枚購入。あと4枚ほど焼き増し注文してきた。
11/21  所用で学校へ。正門前のK書房で、劇団NLTパンフ『デリケィト・バランス』500円を購入。
11/23  昨日いけなかったので図書館で用事を済ませてから趣味展向かおうとしたが、すごい込みようで、閉会時間に間に合わそうにもなく。注文した昇曙夢訳『六人集と毒の園』(正教時報社)凾付1500円はずれの旨電話確認したのみ。帰途途中柏で下車、T書林を覗き、港千尋『記憶』(講談社選書メチエ)カバ500円を購入。今更だが読んでおかないと。
11/28  国立劇場図書室の帰りに柏にでてT書林を覗く。縛ってあったプログラム類から、「鰯売恋曳網」再々再演時の『歌舞伎座案内』(62.4)、「むすめごのみ帯取池」初演時の『歌舞伎座筋書』、それから三島と歌右衛門の往復書簡掲載の『歌舞伎の花道』(53.3)各100円および『力道山 花の生涯』(スポニチ新聞社)重カバ800円を購入。
11/29  午前中から所用で学校へ。それから昼過ぎに五反田古書展に。ホントは神保町でもあるが、夕方から予定がある都合上注文品のある五反田に絞った。で、五反田では、まず外で、三島掲載『映画芸術』(63.8)とエロチシズム特集で武智鉄二監督の「紅閨夢」批評のでている同誌(64.11)各200円と、男色文献特集の『近世庶民文化』刊記なし300円を拾って2階へ。注文した『三島由紀夫自選集』(集英社)総皮装天金墨筆署名3800円とドゥシャン編『表象の美学』(牧神社)凾2000円ははずれ。寺山修司『あゝ荒野』(現代評論社)1000円と三島「邯鄲」収録の『脚本シリーズ2』(教育弘報社)再1000円のみ当たり。前者は森山大道の装丁・写真で今結構な値段が付いているがやけに安いと思ったらなんと再版の並製本版でカバーもイラスト、大道の写真はいっさい使われていなかった。でもまあ初めてみる本であった。会場では、梅原北明をモデルにしたという野坂昭如『好色の魂』(新潮社)初カバ300円、ちょっと読みたかった井上章一『愛の空間』(角川選書)1000円、それとここ数ヶ月ずっと探していた『世界戯曲全集32仏蘭西古典劇集』(同刊行会)凾美200円。これ、サルドゥ「トスカ」の唯一の翻訳収録本。ユーゴーの「リュイ・ブラス」も入っているが、三島も潤色にこれを参照しただろうというもの。こんなのいつでも転がっていそうで、いざとなると全くなく探していたものだ。
12/4  所用で都内に出た帰りに柏のT書林に寄る。ここで澁澤龍彦『秘密結社の手帖』(早川ライブラリ)初版カバ800円と、川瀬賢三『タテとヨコの関係〜追想三島由紀夫さん』(私家版)という冊子を見つけた。500円。これはかなり珍しい文献。著者は三島のボディビル仲間で、レコード『天と海』の企画者。それから新刊書店へ行って、中条省平『反=近代文学史』(文芸春秋)を購入。駅の構内で1冊200円の文庫ワゴンが出ていたのでチラと覗くとサンリオSF文庫のキリル・ボンフィリオリ『深き森は悪魔のにおい』カバ200円というのがあったので買ってみる。
12/6  国会図書館の帰り、神保町へ。本日は城南古書展。I書店で水島爾保布のものなど幾つか注文しようと思っていたがすっかり忘れていて、もちろん棚にはそれらの書物は当然なかった。拾いモノは、国立劇場上演資料集『番長皿屋敷・熊野・傾城反魂香』500円、『新潮』(88.1)特集三島由紀夫300円、『近代劇全集25愛蘭土篇』(第一書房)凾月報極美300円、それからたまたま見つけた、竹邑類の三島の思い出をつづったエッセイ収録の『銀座百点』(87.3)100円。それからT書店を覗こうとしたが既に閉店、久々にK書店へ向かう。
12/13  本日はまど展。今回は探求書を目録で発見、あたっているのか否や楽しみにしていた。注文品とは、上山草人『煉獄』(新潮社)初凾6000円。この6倍位すると思っていた。草人の自伝小説「蛇酒」とその続編「煉獄」を合わせて一本にしたもの。別に潤一郎の序文があるから欲しかったわけではなく、草人という当時の映画・舞台俳優への興味から。で、結果はというと、あたり! 8名の注文があったそう。凾も本体もまあ美本だが、凾は背中がすっぱりとれてしまったのをウラから補修してある。だが外見は美本。大満足。ほかに会場で拾ったのは、森茉莉『恋人たちの森』(新潮社)初凾300円、加藤郁乎『ニルヴァギナ』(薔薇十字社)凾限定記番1000円、それから石原重雄『取材日記国立劇場』(桜楓社)初カバ帯ビニカ100円。もうすこしゆっくりしたかったが、学校で用事があったためそのおまま神保町をあとにする。夜半近く帰宅してみると、某HPの某贈り物で頂戴した谷崎潤一郎『甍』(鳳鳴社)初凾欠背綴痛補修が届いていた。といっても、中身や表紙は美、感謝至極である。
12/17  日本近代文学館、大宅壮一文庫の帰りに柏で下車、T書林を覗く、斎藤貴男『カルト資本主義』(文春文庫)300円を購入。
12/18  国会図書館の帰りに歌舞伎座へ寄り、今やっている「椿説弓張月」のスチール2枚1000円と横尾忠則の初演ポスター復刻B全ポスター1枚5000円を購入。ポスター1枚5000円は高い。それならシルクで復刻して15000円位つければよいのに。O書店によって、「椿説弓張月」スチール5枚1000円を購入。初演か再演かちょっと見はわからない。
12/19  所用で学校に行ったついでに覗いたB・O江古田店でロバート・ホワイティング『東京アンダーワールド』(角川文庫)400円と山崎永幸『共犯者』(新潮社)100円を購入。どちらもドキュメント。特に前者は読みたかった進駐軍以来の日本戦後裏世界史。
12/20  日本近代文学館の帰り、五反田へ。本日は五反田古書展だが注文品はなし、外で三島原作映画「幸福号出帆」台本掲載『シナリオ』(80.12)100円と、『新劇』のストリップ特集(73.9)と(70.3)各200円を拾ってから2階へ。しかし大したものはあらず。三島の映画「憂国」グラビア紹介の『映画評論』(66.5)ほか、同誌のアングラ特集号(67.12)、問題になった戯曲「ビデ夫人の恋人」掲載号(70.5)各200円、それから大江健三郎『万延元年のフットボール』(講談社)初凾帯200円、その上杉作J太郎他『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』(徳間書店)1000円などを買ってしまう。それから神保町へ向かい、カフェバー「人魚の嘆き」へ。
12/23  歌舞伎座で「椿説弓張月」観劇し、ついでにまたポスターとスチールを購入。
12/24  東大新聞文庫へ調べものの帰り、近くのD書店というのを覗き、富士見ロマン文庫のミュッセ『ガミアニ伯夫人』初カバ150円と『ドリー・モートンの想い出』初カバ帯200円を購入。
12/26  都内に出る用事のついでに新宿伊勢丹の大古本市を覗く。一応、尾崎翠『アップルパイの午後』(薔薇十字社)初凾帯3000円というのを注文していたがハズレ。次の用事があったのでパッと見ただけだが、拾ったのはお勉強用の『批評空間』臨時増刊「モダニズムのハード・コア」カバ1000円、三島由紀夫「班女」初演の俳優座スタジオ劇団同人会チラシ700円。
12/27  柏に出たのでT書林を覗く。で、岩崎武夫『さんせう太夫考』(平凡社)カバ400円、安田武『昭和東京私史』(中公文庫)210円、近藤富枝『本郷菊富士ホテル』(中公文庫)200円、早乙女宏美『性の仕事師たち』(河出文庫)270円を購入。最後のは、三島関連で三島が切腹の取材をした中康弘通へのインタビューがあるため。
12/28  本日はお世話になっている某サイトの初オフである「人魚の嘆き」忘年会参加のために神保町にオープンした酒肆「人魚の嘆き」2階の座敷へ。ここで先日行われた某クリスマス企画でいただくことになった谷崎潤一郎『鮫人』(改造社)初版凾付背極美を頂戴した。本自体はないものではないが、まず殆どの本が背部分が褪色しており、こんなにキレイなのは初めて見た。その上、宴半ばに催されたビンゴ大会の商品として、戦前の田中冬二自筆葉書1通、水野芳艸『風呂の微笑』(平野書房)、山下武『書物熱愛』(実業之日本社)を頂く。ご提供いただいた方そして「人魚の嘆き」主人に感謝!
12/30  ネットオークションで落札した寺山修司『遊撃とその誇り』(三一書房)初版カバ1000円が届いた。