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2000年上半期

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1/4  銀座松屋古書の市に赴く。註文していた三島由紀夫原稿未完1枚25000円は、当然の如くハズレ。ハナから当たるとは思わなかったが、聞くと36人も応募があったそう。そりゃそうである、これの2倍否3倍でも買いたいもの。この反古、タイトルのところ、つまり原稿用紙の右端5センチくらいがばっさり切られてないので、何の作品の反古かはわからないが、目録の写真をよく見て確認したところ、これは「女神」のものであることがわかった。まあそれはそれとして店内を見て回る。谷崎本が幾つかあったがそこから『少将滋幹の母』(毎日新聞社)初版凾付2500円を拾う。無論普及版。金星堂名作叢書版『恐怖時代』などもショーケースの中に25000円ででていたが、やはり高いものだ。モーリス・デコブラ(武林無想庵訳)『首斬人セレナーデ』(中央公論社)凾欠2500円、雪岱装の表紙がよい三田村鳶魚『大衆文芸評判記』凾背欠3000円など、面白そうな本も幾つかあったが、全体的に高め。他にゾッキの山本芳樹『バイロス侯爵画集』(京都書院)初版カバ付500円を購入。帰り際柏T書林でラウド『ゴダールの世界』(竹内書店)カバ付を800円で購入。
1/6  用事の帰り、池袋K書店を覗き、ここで三島由紀夫『肉体の学校』(集英社文庫)重版カバ付100円を購入。
1/8  午前中、高円寺古書展に赴く。午前中にくるのは久方ぶりだ。とはいえ、今回は注文品なし。会場をみてまわると、まずムウア(辻潤訳)『一青年の告白』(新作社)初版1000円を発見。その横に雑誌『人間』(鎌倉文庫)が1冊2〜300円でずらりと並んでいた。保存状態も頗るよく、そこから未だ持っていない三島掲載号(47.8、48.3)各200円を購入。その後近くのT書店で三島由紀夫『文章読本』(中公文庫)初版カバ付100円を購入し、歩きで高円寺及び阿佐ヶ谷周辺の古書店をまわる。
1/12  ネット目録で註文した品物が届いた。骰子の7の目シリーズの澁澤龍彦『M.W.スワーンベリ』(河出書房新社)初版カバ凾帯付3000円、ダウスン『悲恋(ディレンマ)』(白帝社)500円、舞台文庫『みごとな女/燈台/馬』(創元社)重版カバ欠300円、三島由紀夫『作家論』(中公文庫)重カバ250円、特集三島由紀夫没後20年の『新潮』(90.12)200円。『M.W.スワーンベリ』は月報がないが、極美品で3000円は相場の三分の一くらいか。
1/14  授業後、神保町へ。下町古書展。既に閉場30分前だが、一気に見てまわる。先ずここのところ探していたエリアーデ『永遠回帰の神話』(未来社)重版カバ500円。それと広末保『辺界の悪所』(平凡社)500円。この間買ったのにそれを忘れて買ってしまった三島由紀夫『文章読本』(中公文庫)200円、バルザック(小西茂也訳)『風流滑稽譚』(新潮文庫)1、2の2冊で300円。これはこれから3を探さなくては。谷崎潤一郎『京の夢大坂の夢』(日本交通公社)初版凾付少水ムレ1000円。三島由紀夫『不道徳教育講座』(中央公論社)初版カバ帯ビニカバ付き500円、これは昭和44年の横尾忠則カバーの新装版初版。それからS書房で新刊雑誌『sumus』特集画家の装幀本、600円を購入。それからT書店をみて、書肆Hへ。年末持ち込んだ谷崎『春琴抄』黒漆表紙、帙欠背少欠痛を****円で引き取って貰う。ここで酒井潔『愛の魔術』(桃源社)初版カバ付2000円、『谷崎潤一郎犯罪小説集』(集英社文庫)初版カバ帯付200円、を購入。ここでまだ値を付けてなかった雑誌『文藝』(48.11)三島由紀夫詩掲載号を差し出すと、これは「サービス」だということで頂く。それからご主人と今度投稿しようと思っている拙論について、仲介の労をお願いする。その後柏T書林に寄り、谷崎潤一郎『新槧春琴抄』(創元社)初版凾付300円を購入。
1/17  学校の帰り、T書林に寄る。種村季弘『薔薇十字の魔法』(薔薇十字社)初版凾付全体に薄汚れが2200円であった。伊藤佐喜雄『日本浪曼派』(潮新書)カバ帯付250円を購入。
1/21  授業後、神保町へ。今日は愛書会展。註文した三島由紀夫『岬にての物語』(桜井書店)再版2000円はハズレ、シュオブ(矢野目源一訳)『古希臘風俗鑑』(第一書房)初版凾欠1500円は当たり。しかしそれにしても『岬にての物語』再版2000円は安い。この十倍でも即買いだが。会場で、上司小剣『小説東京 愛慾篇』(大鐙閣)重版1200円、雑誌『玄海』「天皇と文学」臨時号200円。『玄海』には、深沢七郎「風流夢譚」、奥月宴「天皇裕仁と作家三島由紀夫の幸福な死」収録! それから『三島由紀夫選集』2巻凾付500円。これには現全集未収録の「盗賊ノォト」が収録されている。その後S書房外台で水上瀧太郎『大阪の宿』(岩波文庫)帯付315円を購入。T書店を見て回り、その後書肆Hへ行った後、書肆H御主人の仲介で日本古書通信社へ。八木福次郎氏といろいろ話し、飲みに連れっていっていただく。
1/22  高円寺でやっている中央線古書展に昼過ぎに向かう。まず、『白昼の死角』(高木彬光長編推理小説全集6、光文社)完本300円。これ、例の光クラブがモデルになっていると聞いていたので安く探していたのだ。復刻版『明治文学書目』(国書刊行会)凾付5000円があったが今回はパス。雑誌『文体』(平凡社)5号を200円。これは学校の担当教授が関わっていたというもので、自分でもこの巻だけもっていないから、古書店で見つけたら教えてくれといわれていたもの。それから三島由紀夫『潮騒』(新潮社)重版カバ帯極美300円。余りにも綺麗なので初版は既に持っているが買ってしまう。註文した塔晶夫『虚無への供物』(講談社)初版カバ付6000円、三島由紀夫『幸福號出帆』(桃源社)初版凾帯付7000円は当たり。『虚無への供物』、カバーが少し傷んでいるが、この値段ならまあいいだろう。『幸福號出帆』も、これで「帯」が手に入った。帰宅途中、T書林で雑誌『みづゑ』(68.7)200円、(70.10)300円の2冊を購入。前者は澁澤のレオノール・フィニー紹介、後者はグスタフ・ルネ・ホッケによるファブリチオ・クレリチ論が入っているため。帰宅すると、この間ネット上目録で註文した日本探偵小説全集5『谷崎潤一郎集』(改造社)初版3000円が届いていた。これは2冊で一つの凾にはいっているものだが、これは凾なし。同じ凾に入っていたのは、『国枝史郎・渡辺温集』で、渡辺温生前唯一の単行本。セットで凾付なら万単位だろう。
1/27  学校の資料室にいく。すると、司書の方から、廃棄する雑誌の中に、面白そうなのがあったわよ、ということで『国際交流』23(80.4)を貰う。これには、ジャン=ルイ・バローがマンディアルグ訳の『サド侯爵夫人』を来日公演したときので、マンディアルグ、ボナ、観世栄夫の鼎談が入っているというもの。
1/28  今日は我楽多市古書展、閉会50分前に会場に到着。まず、世界の名著『ショーペンハウアー』(中央公論社)凾付400円。これ、「意志と表象としての世界」を読みたいと思ったら一番手っ取り早い。それから芥川比呂志『決められた以外のせりふ』(新潮社)重版凾帯300円。春秋社の「世界大思想全集」が凾付で1冊500円でずらりと並んでいたが、そこからスチルネルの「唯一者とその所有」と「宗教と芸術」(共に辻潤訳)が入っている巻を買おうとしたけれども、逡巡の末結局戻す。松野一夫挿画の牧逸馬『テキサス無宿』(新潮社、一人三人全集)初版凾欠500円。急いでまわったためか、特になし。それからS書房で堂本正樹『劇人三島由紀夫』(劇書房)新本割引3500円を購入。T書店に向かうも、閉めているところであった。書肆Hへ。主人不在。店内をかたしたそうで、少し広くなった印象がある。改造社の「世界大衆文学全集」のカバー付がずらりと並んでおり、探してみるとあったあった、この間カバ欠を2000円で購入したばかりの秦豊吉訳『メトロポリス/殿方は金髪がお好き』初版カバ付1000円。無論購入。これの「殿方は金髪がお好き」は、後の奢霸都館版の元本。それから、『東文彦作品集』(講談社)初版裸本500円も。久生十蘭『紀ノ上一族』初版凾1000円は、既に所持しているものが汚れた凾なので、綺麗なこれと取り替えようと思っているが、何故こんな値段なのかというと、凾の下部が少し割けている為。しかし、これなら綺麗に直せる。薄田泣菫『しら玉姫』(金尾文淵堂)初版木版入りが並んでいたが、値は付いていなかった。幾らなのか? 安ければ・・・。帰宅途中柏のT書林により、ここで『芸術新潮』特集三島の耽美世界(95.12)400円、甲斐庄楠音(84.8)200円、『みずゑ』特集ベックリン(73.12)350円、それから知人より探索依頼を受けていたラウシュニング『永遠なるヒトラー』(天声出版)初版カバ付500円を購入。
1/29  今日は五反田遊古会古書展。加藤版画研究所の夢二木版画11枚、戦前と記してあるがこれが5000円だったので註文しようとしていたが、結局忘れており、今回は何も註文品なし。しかしまあ、学校の授業も今期はもう終わってないので、久々に早く行ってみようと朝7時半に起床するも、結局家でダラダラして朝湯してたので、着いたのは会場後10分程度過ぎた頃になってしまった。それでも五反田展は、外でも結構拾いものあり、ゆっくり見ていく。まず、松田修『刺青・性・死』(平凡社)初版カバ付200円。これは持っているが、探している子がいたのでこの値段ならと。雑誌『新劇』が並んでいたので、マンディアルグが来日したときのを探したがなし。寺山修司インタビュー掲載の『新劇』(76.8)と寺山他「新・邪宗門」掲載号(83.6)各200円。次に、これは最近ゾッキでよく見かける吉行和子監『吉行エイスケ作品と世界』(国書刊行会)初カバ100円。いくらなんでも100円は安いだろう。まあここらへんの1冊くらいと思っていたので。それと『映画芸術』(69.2)を200円。これはマンディアルグ原作の映画「オートバイ(邦題:あの胸にもう一度)」のシナリオ掲載号だったので。次に雑誌の山の中から三島由紀夫「芙蓉露大内実記」掲載『文藝』(55.12)を100円。最近は安ければ初出誌も買うようにしている。それと同じく、「花ムコ三島氏」のグラビア記事掲載『週刊朝日』(58.6.22)100円。それから新潮文庫の永井荷風『珊瑚集』重版帯、泉鏡花『歌行燈・高野聖』重版帯、それぞれ150円と、鏡花『婦系図』重版帯前篇後篇2冊400円を拾う。岩波文庫版なら持っているが、極美で安いのだから、買っておけ。会計を済ましてから2階の会場へ。ぱらぱらと見て回るが特になし。谷崎終平『懐かしき人々』初版カバ付400円。この著者は谷崎の末弟であるが、この本で、春夫に「譲渡」しようとした千代夫人に、谷崎は春夫の前に和田六郎をくっつけようとしていたことが明かされている。この和田六郎なる人物とは、他でもない戦後デビューする作家、大坪砂男のことである。ほかに、昭和30年代の『女性自身』『週刊現代』が大量に山になっていたので、ここから三島のゴシップやグラビア記事がないかと探す。「仮免許近い三島由紀夫氏」グラビア掲載『週刊現代』(59.4.13)と「一九六〇年話題の人」グラビア掲載号(60.1.3)各200円を拾う。手が真っ黒。その後平岡千之「兄・三島由紀夫」掲載『小説新潮スペシャル』(81.1)を300円で見つけ購入。帰り際、外で講談社「少年少女日本文学館」版三島由紀夫『潮騒』200円を見つけこれも購入。
2/1  先日ネット註文した臼井吉見『事故のてんまつ』(筑摩書房)初版カバ帯付1400円が届く。いろいろもめ事を惹起させた回収本と聞いていたので、もっとするかと思ったが、こんなもんだ。
2/5  本日は趣味の古書展最終日。結局昨日は神保町にいながら仕事で全く動きがとれなかったので、今日になった。さて、註文品である鏡花『友染集』重版凾欠7000円はハズレ。まず、「三島選手帰る」グラビア記事掲載の『週刊新潮』(58.2.3)200円。それと、「潤一郎六部集」の内『聞書抄』カバ付200円。これは和紙刷り和綴じの限定豪華本「潤一郎六部集」の1冊。とはいえ、結局4冊しか刊行されなかった「潤一郎六部集」のなかでもこの『聞書抄』は、時局のため紙質も落ち、和綴じでもない普及版というものだが、それでも200円とは。それから一寸探していた中康弘通『切腹』(久保書店)カバ付2000円。当時三島はこの著者に会いに行っている。それからS書房、T書店、K書店を見、書肆Hへ。谷崎潤一郎『赤い屋根』初版凾付美が10000円で、昨日売れたとのこと・・・・。こちらは、先日取り置きしておいたものを引き取る。まず、お勉強用のエリアーデ「宗教学概論」『太陽と天空神』『豊饒と再生』『聖なる空間と時間』(せりか書房)凾付、それから谷崎潤一郎『芸術一家言』(金星堂)初版背割れ、トロワイヤ『蜘蛛』(新潮文庫)、これ全部で5000円。エリアーデなんか買ってる場合じゃなかった、昨日きていれば。それに岡野他家夫『袖珍本』、南部亘国『回想の博文館』(古通豆本)2冊で300円、『文芸』(71.2)三島特集200円、を購入。帰途の途中、柏T書林で大久保典夫『転向と浪曼主義』(審美社)凾付250円を購入する。
2/7  所用で夕方神保町へ。S書房を覗くと、何と一昨日見かけて躊躇していた復刻版の永井荷風『ふらんす物語』(博文館、ほるぷ出版)外凾付6000円、売れてしまっていた。ここは復刻版がずらりと並んでいるので、いつくるかいつくるかとここ三年は待っていたのに、ちょっとした躊躇で逃してしまった。悔しい。次いでT書店、特になし。書肆Hへ。御主人としばらく話すのみ。帰り際、柏T書林にて野島秀勝『「日本回帰」のドン・キホーテたち』(冬樹社)初版凾帯付250円を購入。
2/10  所用で池袋に行き、K書店を覗く。三島由紀夫『文章読本』(改版、中公文庫)260円と北見治一『回想の文学座』(中公新書)200円、渡辺広士『「豊饒の海」論』(審美社)500円を購入。
2/11  今日は和洋会古書展。註文した香山滋『剥製師Mの秘密』(江戸書院)初版6000円、谷崎潤一郎『羮』(春陽堂、大正7年版)初版凾欠8000円、『恋を知る頃』(三陽堂)重版凾欠4500円、のうち、『恋を知る頃』のみ当たる。この本は何故か重版になるたびにころころ出版社を変えて出されていたようだが、重版は、植竹書院の初版のような五葉の木版裝ではないのが残念だ。会場では、何故かあちこちに『演藝画報』などが目立っていたが、逡巡の末やめた。まず、潤一郎新発見作品「種A Dialague」収載の雑誌『文学』(90.夏)を500円。それから潤一郎『初音 きのふけふ』(創元社)凾欠を200円。これは普及版じゃない方で、凾の背だけが挟まっていた。次に徳岡孝夫・D・キーン『悼友紀行』(中央公論社)初版カ帯ビニカ付500円。F書房の所、やたらに『文学界』があったので、一冊づつ丹念に探したが、大江健三郎「政治少年死す」掲載号はなかった。三島掲載の『文学界』(56.1)200円と『新潮』三島追悼号(71.2)300円を拾う。それから小山文雄『明治の奇才福地桜痴』(中公新書)200円。三島由紀夫『椿説弓張月』(中央公論社)限定1000部の25番本段ボール外凾欠4500円というのを見つけ迷うが、明日のことも考えて、やめた。その後S書房を覗き、T書店は休みだったので書肆Hを覗き、帰途につく。
2/19  知人がスタッフをやっている舞踏を見に目黒アスベスト館に行った帰り、すぐそばの小さな古本屋をちらと見ると、金子国義のポスターがところ狭しと貼られているではないか。12〜3年前の某服飾ブランドのもので、デッドストックらしい。B全サイズ、一枚2000円だったので2種類購入。
2/25  今日はまど展。3時過ぎに向かう。しかし何故かバスが来ず(10分程度の遅れはしょっちゅうだが)、今日は30分も来ない。午後はいつもこれだ、間引き運転東武バス。車庫がすぐそばでバスはごろごろしており、別に混んでも事故があったわけでも非ず、聞くと「混んでるから」と睨みかえされた。30分も寒空でバスを待ち、バスで駅まで20分、全く嫌になっちまう、おかげで会場到着は17時過ぎ。A書房のところの棚の雑誌類を見ていたら閉会時間になってしまった。三島掲載『文藝』52.9、10、54.11、55.8各2〜300円、『オール読物』(51.1)400円、上山草人の谷崎回想文掲載『文芸春秋』(51.4)200円を購入。ほかに学習院初等科の雑誌『小ざくら』の昭和14〜5年のが7冊くらいあったが、時間がなく三島掲載か調べられず断念。ほかに「アイボリーブックス日本の文学」『三島由紀夫』(中央公論社)初版を200円。それから書肆Hへ。ここで持参した雑誌『聲』(丸善)1〜9号を売却、その金で三島由紀夫『英霊の聲』(河出書房新社)初版凾帯付2500円、澁澤龍彦『三島由紀夫おぼえがき』(立風書房)再版カバ帯付1800円、それと取り置きの久生十蘭『紀ノ上一族』(薔薇十字社)初版凾付美1000円を購入。
2/26  ネット上のオークションで8250円で落札した谷崎潤一郎『麒麟』(三星堂)三版凾付美が届いた。関西の古書店Sから目録届く。結構いいものがあるので早速注文。
2/29  某先生宅にお邪魔する。「この書棚のものは好きなの持っていってよい」というお言葉に甘え、ここでコクトオ(澁澤龍彦訳)『ポトマック』(薔薇十字社)初版凾付、渡辺温『アンドロギュノスの裔』(薔薇十字社)初版凾付、内田恒『航海』(薔薇十字社)初版凾付署名入、酒井潔『降霊魔術』(春陽堂)初版、中井英夫『光のアダム』(潮出版社)初版凾帯付等を、我儘を言って頂いた。
3/2  ネットオークションで落札したボオドレエル『感想私録』(第一書房)初版凾付4300円が届く。総革装三方金。ちょっと高くなったが、オークションではついつい競争心を煽られる。自戒しなければ。しかし最近オークションばかりだ。
3/3  ネットオークションで映画『憂国』(監督主演三島由紀夫)のポスターが10000円で出ており、ギリギリで一気にかっさらおうと思っていたが、張り合った方もナカナカのツワモノ、3万円台までならと思っていたが、さすがに5万円なんて現在どこたたいても出せないのであきらめた。この幻の映画のポスター、この間神保町T書店隣のK書店でも5万円だったし(これでも高いだろと思い見送った)、パンフもチラシも持ってるし・・と自ら慰めるのであった。
3/4  本日は古書愛好会展。だが目がさめると14時をとうに過ぎていた。それでも高円寺へ向かったが、結局閉会15分前に到着、ほとんどみれなかった。三島由紀夫「喜びの琴」とジェイムス・メリル(三島由紀夫訳)「微笑」掲載『文芸』(64.2、64.5)各200円のみ拾う。それから注文してあった雑誌『フライデー』創刊号2000円。これはどこからか流出した三島の生首の検死(?)写真が掲載されているものだ。全然見れなかった鬱憤ばらしに、ガード下のT書店にいく。ここで「現代日本文学体系」版『牧野信一犬養健稲垣足穂中河与一十一谷義三郎今東光集』(筑摩書房)凾付300円を購入。ふと見ると澁澤龍彦『ホモ・エロティクス』(現代思潮社)初版凾帯付があった。開いてみると何と献呈署名入りで5000円、取り置きしてもらう。これはちょっと安いだろう、しかも昭和42年の元版の方だ。新版の落丁本(99年下半期参照)なら所持しているのだが。
3/7  柏T書林による。ここで「ちくま日本文学全集」『三島由紀夫』初版カバ帯付500円を購入。
3/8  関西の古書店Sより目録注文した水上瀧太郎『第四貝殻追放』(大岡山書店)初版凾付4000円が届く。ほかに注文した谷崎潤一郎『近代情痴集』(新潮社)初版美30000円、『鮫人』(改造社)初版凾少剥3000円、永井荷風『歓楽』(俳書堂)再版3000円、モーリス・デコブラ『寝台車のマドンナ』(一元社)2000円、秦豊吉訳『ファウスト』(聚英閣)初版凾3000円は全てハズレ。たった一つだけしかあたらなかったとは……。その後柏に出る。T書林、何もなし。寒いので、喫茶店に入ろうとし、そのために外の均一棚から江戸川乱歩『黒蜥蜴』(角川文庫)、マルケス『ママ・グランデの葬儀』(集英社文庫)各100円を購入。それにしても今日は寒く、花粉も凄い………。
3/9  学校の先輩の個展に行った帰り神保町に寄る。しかし19時を過ぎていたのでどうかと思っていたが書肆Hはあいていた。ここで大橋義輝『おれの三島由紀夫』(不死鳥社)初版カバ付1500円と戦前の『金閣寺拝観記念絵葉書』8枚揃袋付500円を購入。その後御主人と長々と話して、いつしか20時頃になる。誘われるままに御主人とG堂裏の居酒屋へ。それにしても寒い日であった。
3/11  今日は第50回記念西部古書展。会場に着いたのは16時くらいだろうか。外は100円均一だったが、そそくさと中へ。帳場脇にガラスケースが出ているが、この西部会館では初めて見た。まず「粋人随筆丸木砂土集」『女の絵はがき』(住吉書店)初版カバ付200円、ちょっと用あり探していたハリソン『古代芸術と祭式』(筑摩叢書)初版訳者献呈署名入300円。次に水上瀧太郎『明窓集』(大阪毎日新聞社)重版凾欠500円、『新選谷崎潤一郎集』(改造社)初版200円。これは「縮刷廉価版」とあり、同じ出版社から出た『饒舌録』とそっくりな赤ラシャ紙のみの装丁。次はちょっと迷ったが徳岡孝夫『五衰の人』(文芸春秋)初カバ帯付1000円。あと、種村季弘『ザッヘル=マゾッホの世界』(桃源社)初版凾帯元パラ付3000円というのをみつけたが、結局やめる。抽選は、無論あの十一谷義三郎『時の敗者唐人お吉』(新潮社)正続2冊初版凾付極美4000円は外れ、橘外男『太陽の沈みゆく時』(日本書院出版部)重版凾付2300円のみがあたっていた。それからガード下のT書店へ。取り置きしていた澁澤龍彦『ホモ・エロティクス』(現代思潮社)初版凾帯付献呈署名入5000円を購入。そのまま歩いて阿佐ヶ谷へ行き、商店街の古書店を覗いてから近くの喫茶店へ。
3/13  注文した生田耕作編『奢霸都』第二号編者署名入5000円が札幌の古書店から届く。これで『奢霸都』も揃った。
3/14  五反田、愛書会の目録届く。早速注文。また日本古書通信社より『日本古書通信』(00.3)が届く・・・拙論、掲載されている! その後柏に出、T書林で『風俗奇譚』(62.12)を500円で購入。
3/15  京都のH書房より、目録注文した十一谷義三郎『時の敗者唐人お吉』(改造文庫)初版1000円が届く。その後柏に出、一年ぐらい覗いていない古書Sに行く。ここで新潮文庫の三島由紀夫『盗賊』初版帯付と『美徳のよろめき』初版帯元版カバー付を各200円で見つけ購入。また『現代日本文学館42三島由紀夫』(文芸春秋)初版凾付650円、『現代日本の文学35三島由紀夫集』(学研)凾巻き付けカバ付500円、『日本文学全集82三島由紀夫集』(集英社)初版凾帯ビニカ月報付500円を購入。
3/16  以前、ネット上の目録で注文した三島由紀夫『黒蜥蜴』(牧羊社)凾帯付4200円、今日届いた。帯や凾が少し擦れているが、既に初版完本を所持しているので、この値段だしいいか・・・などと思っていたら、何と二版であった。いやいやそんな・・重版だなんてどこにも記していなかったじゃないかと思ったが、確かに初版とも記していなかった。この本の初版本奥付には「初刷 壹阡伍百部」なんて記してある癖に、実は二版が出ていたことは以前より知っており、ある意味で珍しいと安価で探していたことは事実だが、4200円とは。
3/17  今日は城南古書展。注文したマンディアルグ『愉しき土星』(ガリマール)初版帯付2000円を受け取り、後は、杉原祐介剛介『三島由紀夫と自衛隊』(並木書房)カバ帯付500円、大谷晃一『仮面の谷崎潤一郎』(創元社)初版カバ500円を購入。それからT書店、K書店をまわり、書肆Hへ。
3/19  池袋の新刊書店ぽえむぱろうるで、数年ぶりに漫画、丸尾末広の新刊『笑う吸血鬼』(秋田書店)1500円を購入。
3/21  所用で柏へ。国道沿いK書店で三島由紀夫『女神』200円『鏡子の家』(新潮文庫)300円を購入。
3/22  目録で注文した十一谷義三郎『笑ふ男・笑ふ女』(改造文庫)1500円、ピチグリリ『正義と恋愛』(春陽堂世界名作文庫)1200円が届く。
3/24  今日は愛書会古書展。今回は結構注文していたが・・・。注文した春日井建『青葦』初版凾包カバー墨筆署名入3000円、谷崎潤一郎『小さな王国』復興版初版凾付3500円、『恐怖時代』(金星堂)重版凾付3000円、永井荷風『すみだ川』(籾山書店)重版凾付10000円、はハズレ、三島由紀夫『スタア』(講談社)初版カバ付献呈署名入15000円、宇野浩二『軍港行進曲』(昭森社)初版凾欠4000円のみ当たる。しかもがっくりしたことには、三島の『スタア』、新潮社の単行本ではなくて、講談社のロマンブックス版であった・・・それでも9人応募しているからまあ何とも言えないが。初歩的ミスである。このところ初歩的ミスばかり、気をつけなければ。他に会場で、野坂昭如『欣求穢土』(徳間書店)重版カバ付300円、三島掲載『人間』(46.6)200円を購入。明日は連チャンだし、懐も助かると言うところか。
3/25  五反田遊古会に昼過ぎに向かう。なんだか今日はやけに混雑しているように思われる。まず外で『人間別冊1人間小説集』200円、それから杉森久英『瀧田樗陰』(中公新書)、ドイッチャー『非ユダヤ的ユダヤ人』(岩波新書)各100円を拾う。それから二階へ。まず、『新文学全集 三島由紀夫集』(河出書房)初版カバ帯付2000円。『FOR BIGINNERS三島由紀夫』初版カバ付600円、『マスコミひょうろん』(78.11)300円、三島参加座談会収録『展望』(50.11)300円。なんだか今日はなんにもないようだ。グリアースン『近代神秘説』(牧神社)初版凾付1000円を見つけるもやめる。注文した劇団浪漫劇場公演『わが友ヒットラー』ポスター8000円は外れ、永井荷風『冷笑』(左久良書房)初版7000円は当たる。最初取り出されてきたとき、凾付だったのでそれは驚いたが、よく見ると所蔵者が何か別の本の凾にいろいろと張り付けて自作したものらしいことがわかった。しかしそれでも7000円は安い。他に四人の注文者がいたようだが、この書物は以前も神保町T書店で25000円ででていてそれを買おうとしたが一歩遅く逃したことがあったので殊に嬉しい。それからそそくさと高円寺へ急ぐ。中央線古書展だ。特になし。野坂昭如『エロ事師たち』(講談社)初版カバ帯付、ベンヤミン『複製技術時代の芸術』(晶文社)、三島掲載『別冊小説新潮』各300円を拾う。注文した宇野浩二『軍港行進曲』(昭森社)初版凾欠2000円は外れ。昨日の愛書会でも注文したが、目録到着の時間差で愛書会の半額のこちらも注文したのだが、まあ昨日当たったしいいだろう。それから高架下のT書店に寄り、探求書であるゾラ『アベ・ムウレの罪』(改造社)を発見、1000円で購入、ついでに『現代日本文学館 三島由紀夫』凾帯ビニカバ付250円も購入。なんだか今週末は金を遣いすぎ、これからどうしようという感じだ。
3/31  今日は趣味の古書展。会場に入る前に、日本古書通信社に、この間の原稿掲載の御礼がてら立ち寄る。軍資金となるこの間の原稿料を頂き、いざ。が、特に注文もなく、三島執筆『文芸』(50.4)300円、三島参加座談会『改造』(49.12)500円、夢野久作論が載っていた『日本文学』(88.12)300円のみ拾う。書肆Hに寄ると、ジャン・ド・ベルグ『イマージュ』(牧神社)の特装本が40000円で出ていた。
4/1  柏T書林で、式場隆三郎『サド侯爵夫人』(鱒書房コバルト新書)カバ欠400円、室生犀星『随筆女ひと』(新潮文庫)重版帯付500円を購入。この犀星のは、著作権者(子供?2名)への、新潮社からの重版献本状と、都民税督促状2通付という珍品。こんなもの売られて、さぞや家族は迷惑だろう。面白がって買うこちらもこちらだが。それから新刊書店で『三島由紀夫の美学講座』(ちくま文庫)660円を購入。
4/5  今日は学校のガイダンス、久々に江古田へ。古書店を幾つかまわる。B・O江古田店で赤瀬川原平『外骨という人がいた!』(ちくま文庫)、「週刊朝日百科」18『世界の文学』それぞれ100円。それから池袋へ。本日はサンシャイン大古本市の初日でもあるのだ。注文した映画『書を捨てよ町へ出よう』ポスター8000円は外れたが、会場へ向かう。広い、半分くらいしかまわれなかった。しかし、水上瀧太郎『勤人』(プラトン社)初版凾付1000円と粉川宏『今だから語る三島由紀夫』(星の環会)初版カバ500円を購入。
4/6  昼、イタリアから航空便が届く。ネットで知り合った三島ファンのイタリア人から、三島由紀夫『翼』日伊対訳版が届いたのだ。小冊子だが、何と日本語のところは手書き。それから学校の図書室に行き、その後昨日に続き、夕方池袋のサンシャインに赴く。見切れなかった分を見たのだが、特に。三島グラビア掲載『週刊新潮』(60.12.12)350円、平凡社の「世界名詩集」12の『ゴーチエ七宝とカメオ ネルヴァール幻想詩編その他』凾付500円、バタイユ『エロチシズム』(ダヴィッド社)初版凾付1000円を購入。バタイユのは、御存知悪名高き版だが、三島が目を通したのはこちらなので一応買っておく。
4/7  本日は和洋会古書店。・・・しかし、結局家を出るのが遅くなり、御茶ノ水駅から走って、ちょうど18時に着く。注文品の小山内薫『大川端』(春陽堂)初版凾欠4000円は当たり、谷崎潤一郎『神童』(須原啓興社)重版凾欠7500円はハズレ。帳場でそそくさと当選品だけ会計を済ませる。それからS書房をちらと覗くと、復刻版の永井荷風『ふらんす物語』(ほるぷ出版)があるではないか。この間ちょっと躊躇したら売れてしまったのでつい購入。しかし、この金欠時に6000円はきついし、復刻版で6000円はどうかとも思われるが、某Y目録ではこの倍額だったし、今のところ、ただの学生が発禁本『ふらんす物語』を元装のまま知るにはこの復刻本以外にはないと自ら言い聞かせるのだった。その後O氏にピエール・ルイス『少女のためのお行儀読本』(ALLIA)を頂戴する。
4/11  いつだか米国の古書店に注文した英訳のユイスマンス『仮泊』(BCM Atlas)$18.49が届く。
4/14  本日は五反田散歩展。注文した龍膽寺雄『街のナンセンス』(新潮社新興芸術派叢書)重版2000円はハズレ。外の100円均一で、三島掲載『文学界』(68.9)、『芸術新潮』(52.10、59.7)を拾う。中では、三島由紀夫『橋づくし』(文芸春秋新社)重版凾付300円とコルフ『人間主義と浪漫主義』(改造文庫)初版200円を購入。『橋づくし』は、重版と言っても、赤凾の5刷ではなく、3刷。
4/21  学校の帰り、遅くなりまど展に寄れず、帰り道柏T書林に。なにもなし。横溝正史『真珠郎』(角川文庫)250円を買う。帰宅してみると、本が届いている。オークションで落札したものだが、出品者は実は古書店だった。三島由紀夫の新装版『近代能楽集』(新潮社)初版凾付1800円。
4/22  目覚めると14時過ぎ、まど展会場と新宿展会場に電話をかける。まど展で注文した矢野目源一訳『恋人へおくる』(第一書房)初版5000円、シュオッブ矢野目訳『古希臘風俗鑑』(第一書房)初版凾付3500円、両方ともハズレ。新宿展では、サマン『青き目の半獣神』(森開社)凾付5000円、ゴーチエ『魔女伝説』(森開社)凾付4000円、「サド選集」別巻澁澤龍彦著『サド侯爵の生涯』(桃源社)初版凾帯付2500円、これもすべてハズレ。仕様がない、神保町にだけ行こう。しかし本日は最終日、入ると15分くらいで閉まってしまう。それからK書店、T書店をまわり、ここで、外れたばかりのゴーチエ『魔女伝説』初版凾付訳者署名入り3600円を発見、購入。次に、某ビルにはいっているK書房に行く。ここで、三島由紀夫『夜の向日葵』(講談社)初版カバ付3500円、三島由紀夫編『青春をどう生きるか』(要書房)初版カバ付5000円を購入。それから書肆Hへ。雑誌『るさんちまん』(エディションイレーヌ)創刊号が8000円であった。欲しいが、今この金はない。すると、以前より我がページをご覧頂いていたという仙台在住のH氏を主人から紹介された。今日は久々に上京されたそう。その事で話が盛り上がり、閉店後3人で近くの焼鳥屋へ。初めてあった方だが、しぜんと話も弾み楽しい宵であった。美術倶楽部ひぐらしでは、来週から毎金曜日は、金子国義氏がくるということである。これはサインでも入れて貰いに行かなければ。
4/24  池袋新刊書店Lで、デリダ『声と現象』(理想社)を定価2233円で購入。
4/28  昼間、先日ネット上で注文した中村哲郎『歌舞伎の幻』(前衛社)初版カバ帯付1000円が届いた。本日はぐろりや会古書展だが、会場に着いたのは17時過ぎ。さらっと回って見つけたのは三島掲載の『映画芸術』(69.3)と三島座談会掲載号(68.1)各200円。それから大日本文明協会のエリス『夢の心理』1000円。これのノルダウ『現代の堕落』(「デゼネレーション」翻訳)は随分と捜しているが、未だ見つからず。一応図書館で取り寄せてコピーは持っているのだが。それから清水昶『三島由紀夫・荒野からの黙示』(小沢書店)初カバ帯600円。それからS書房、T書店、書肆Hと回る。
5/2  池袋K書店にて、シュニッツラー『輪舞』(新潮文庫)300円と『谷崎潤一郎家集』(湯川書房)凾帯元パラ4500円を購入。
5/6  本日は西部古書会館にて高円寺古書展。注文品なし。まず、『春日井建歌集』(国文社)350円。それから『週刊新潮』『週刊女性』『週刊東京』等々が堆く積まれていたので、手を真っ黒にしながら三島ゴシップ記事がないかと探す。あった。『週刊新潮』(57.1.14、58.5.19)各200円。それから谷崎潤一郎「A夫人の手紙」所収『中央公論』文芸特集第2号を300円。確か「A夫人の手紙」は占領米軍によって全文削除命令を受けたと聞いていたので買ってみたが、それなら『中央公論』に載ってる訳はなく、それは昭和21年の話だった。それから宇野浩二『文学的散歩』(改造社)初版2000円。これには、植竹書院や洛陽堂等、明治大正期の出版社についていろいろと書いてあるので以前より探していたのである。その後Yさんに会場付近で声をかけられ、喫茶店で収穫を確認していたO氏に同行させていただく。その後一緒に幾つかまわり、高架下K書房で上村松園『青眉抄』初版凾付500円を購入。
5/8  学校の帰り、B・O江古田店を覗く。福島鋳郎『資料三島由紀夫』(朝文社)増補改訂版カバ帯700円、三上治『三島角栄江藤淳』(彩流社)初カバ750円、三島由紀夫『金閣寺』(新潮社)重版カバ帯400円。『金閣寺』は、ただの重版だが極美で、つい買ってしまう。それからはす向かいの古書O舎へ。ここで山内由紀人『三島由紀夫の時間』(ワイズ出版)初版カバ帯1000円を購入。
5/9  オークションで落札したラウシュニング『永遠なるヒトラー』(天声出版)初版カバ帯付1200円が届く。
5/10  池袋新刊書店Jの自由価格本棚よりモーリス・パンゲ『自死の日本史』(ちくま学芸文庫)新本を1080円で購入。それからこれまた新刊書店Lにいき、三島由紀夫作と言われる「愛の処刑」掲載の『Queer JAPAN』2号を定価1700円で購入。
5/11  学校の帰り、ふらりとB・O江古田店を覗いてみる。すると、三島由紀夫『絹と明察』(講談社)初版凾帯付極美500円、『剣』(講談社)初版凾付美300円、『午後の曳航』(講談社)初版カバ帯付200円なんていうものを見つけ購入。一体何なんだろう、これは。『剣』などは、元パラ付である。背は焼けてはいないけれども、和紙で出来ている凾故に、並み程度に毛羽立っている。しかし、凾の平は元パラのおかげで極美、しかも中身は短冊もそのまま紐の栞も全く手つかずの状態で、これが300円とは。『絹と明察』も、多分元パラをここの店員がはずしたのだろう、真っ新だし、その凾の背も全くの極美。しかし、中身だけはインクの悪戯書きがあって残念だったが。既に皆持っているが、合わせて1万円近くで買ったものなのに、千幾らかでこんな状態の本を見つけるとは。それから帰宅。先日オークションで落札した三島原作映画『不道徳教育講座』台本と、目録注文品である三島由紀夫『実感的スポーツ論』(共同通信社)初版カバ帯付2000円が届いていた。映画『不道徳教育講座』には三島も作者役で出演しているが、台本なんか題簽でタイトルが入り、紙なんかも単なる映画台本にしては豪華である。
5/12  本日は、何故か午前中の授業が休講、昼のも休講だったので、神保町へいつも行く時間帯より大分早く赴く。今日は愛書会古書展。注文品はなし。会場で拾ったものは、荷風と潤一郎特集の『国文学』(64.4)500円と第2特集三島由紀夫という『解釈と鑑賞』400円。それから永井荷風『腕くらべ』(新生社)初版凾付300円。これは凾が壊れてはいるが、修理すれば問題ない。次に水上瀧太郎『月光集』(大岡山書店)初版凾欠800円。表紙の銀泥がほとんど剥げてしまっているのが惜しい。その後S書房を見た後、K書店でセギュール夫人『ちっちゃな淑女たち』(小学館)重版凾付1000円を購入。これは三島由紀夫監修で、翻訳は三島夫人である平岡瑤子他訳というもの。それからT書店で『椿説弓張月』初演時の台本が8000円で出ていたが、買わず。その後幾つかまわる。
5/13  中央線古書展に赴くも、朝からの雨に加え寝坊し、閉場10分前に着く。エーリッヒ・フロムの『愛するということ』(紀伊国屋書店)重版凾美300円というのを拾い、注文した復刻版の今和次郎・吉田謙吉編『モデルノロヂオ』カバ付極美5000円を購入。それから高架下のK書房で安藤武『三島由紀夫「日録」』(未知谷)初版カバ帯付2000円を購入。
5/15  学校の帰り、B・O江古田店に寄る。このところ、三島関連書が信じられない値段で出ているからだ。本日は野口武彦『三島由紀夫の世界』(講談社)初版カバ帯美250円。いつだか重版の薄汚いのを2000円くらいで買ったのに、何なんだろう。これはまだまだ出てくるかも知れない。
5/19  以前目録注文した関川左木夫『ビアズレイの芸術と系譜』(東出版)改訂版カバ付1500円が届く。これてっきり改訂版じゃないと思っていたが良かった。しかも、凾入りと思っていたがこれはカバー装。それからオークションで落札した三島由紀夫原作映画『午後の曳航』劇場主用宣伝拡材たとう付2000円、郵便局に取りに行ってきた。これ、なにが珍しいかというと、「午後の曳航」創作ノートの写真が出ているのだ。
5/20  本日は趣味の古書展最終日。昼過ぎに会場に着く。注文品はないが、今日はゆっくり見られる。まず、薄田泣菫『艸木虫魚』(創元社)重版凾付1500円。それから論文用の『欧米作家と日本近代文学5』(教育出版センター)凾付800円と寺山修司『ぼくが戦争に行くとき』(読売新聞社)500円を拾う。ヒルシュフェルト『戦争と性』(河出書房)が300円であったがやめる。次に1冊200円の雑誌。三島の連続対談「日本の芸術」所収の『群像』(56.1、2、3、4)と「宴のあと」最終回掲載『中央公論』(60.10)、「天人五衰」最終回掲載『新潮』(71.1)、「自殺企図者」掲載『文学会議』(47.12)を拾う。殊に長篇「盗賊」の前身「自殺企図者」掲載誌は以前6000円で見かけていたので、200円で拾えたことは嬉しい。それから三島由紀夫『第一の性』(集英社)コンパクトブックス版帯付200円。ここのところ少し用あって安く古本で探していた高橋睦郎『友達の作りかた』(マガジンハウス)初版カバ付2000円、欲しいが金がないのでやめる。雨は全くやむ気配さえ見せず、会場を後にして書肆Hへ。主人不在。帰りに近くの新刊書店で季刊『文科』15号を購入。
5/22  学校の帰り、大学の真ん前にあるK書房を久々に覗く。ここで郡虎彦「鉄輪」と石沢秀二「郡虎彦論」掲載の『新劇』(58.10)300円と三島由紀夫の「紳士」という多分全集未収録のパントマイム収録の『演劇』(52.1)200円を購入。それから柏のT書林で、大坪砂男の文が収録されている『温泉』というレア雑誌が格安であったが、今回は見送り、磯田光一『砂上の饗宴』(新潮社)カバ付と『太陽』の特集乱歩(94.6)をそれぞれ500円で。それからプラトン『国家(上)』(岩波文庫)カバ付360円も購入。次に新刊書店でこれの下巻と、谷川渥『形象と時間』(講談社学術文庫)を定価で買う。
5/26  本日は和洋会古書展。閉展間際に入場、殆どよくみられなかった。注文したマッソン挿画版のバタイユ『眼球譚』(約翰舎)凾付5000円はハズレ、龍膽寺雄『風―に関するEpisode』(奢霸都館)5000円と十一谷義三郎『ちりがみ文章』(厚生閣)初版凾付美5000円のみ当たる。『風』は、元セロがないが、アンカット本だ。もうちょい安く欲しかったところ。『ちりがみ文章』は、美本だが、印が残念。ほかに三島参加座談会所収の『芸術新潮』(56.3)200円。
5/28  昨日寝坊して五反田に行けなかったので、今日は行こうと考えていたが、結局だらだらしていたら遅くなり、駅まで出るも時間を考え断念。柏T書林に寄り、平井博『オスカー・ワイルドの生涯』(松柏社)凾付1200円を購入。目を付けていた『明治大正昭和・値段の風俗史』(朝日新聞社)全5冊揃7000円というのが売れてしまっていた、残念。
5/29  学校の帰り、B・O江古田店を覗く。ここで寺山修司『さらば箱船』(新書館)初版カバ帯800円、村松剛『三島由紀夫の世界』(新潮文庫)初版カバ350円を購入。
6/1  資料閲覧に近所のR大学図書館に赴きロンブローゾ『死後の生命』を全頁コピーし、それから柏に出、T書林に寄る。特になし。新文芸読本『三島由紀夫』(河出書房新社)初カバ帯500円を購入。これ、昔からある文芸読本『三島由紀夫』の単なる新装版だと思っていたが、つい最近になって中身も変わっていると知ったのだった。
6/2  城南古書展。学校帰りに着いたのは17時過ぎ。会場では、倉田喜弘『明治大正の民衆娯楽』(岩波新書)200円、正宗白鳥『自然主義文学盛衰史』(創元文庫)初帯300円、フロム『夢の精神分析』(東京創元社)500円。注文品のシュオッブ(矢野目源一訳)『黄金仮面の王』(コーベブックス)凾帯付3000円、三島由紀夫『愛の疾走』(講談社)初版凾帯付3000円はハズレ。既にどちらも持ってはいるが・・・。当たったのは、シュペルヴィエル(澁澤龍彦訳)『ひとさらい』(薔薇十字社)凾付3000円、澁澤龍彦『異端の肖像』(桃源社)旧版初版凾付5000円、寺山修司『さあさあお立ち会い』(徳間書店)初版凾付3000円、堂本正樹『三島由紀夫の演劇』(劇書房)初版カバ付1500円。しかし、『ひとさらい』は、「凾付汚」とは書いてあったが2版であった・・・確かに「初」とは書いていなかったのだが、げんなり。それからS書房、T書店とまわる。この間まで凾欠初版が25000円だった荷風『冷笑』(左久良書房)の初版凾付が19000円であった。それから書肆Hへ。今日は明治古典会で落札した谷崎本が幾つか入ったばかりだというが、既に幾つか売れ、『無明と愛染』(プラトン社)重版凾付をどうしようかというところ。それから、落とした荷の残りを持ってくると云うので、少し待ち、ガラガラで運んできたそばからチェック・・・なにもなし。一応クラフト=エビング『変態性欲心理』(紫書房)を200円で購入。三島が持ってた版だ。
6/5  ネット上で注文した三島由紀夫『白蟻の巣』(新潮社)初版凾付3000円が届く。
6/8  学校の帰り、柏T書林でジイド『背徳者』(旺文社文庫)100円と、三島由紀夫『鹿鳴館』(新潮文庫)重版カバ帯付200円を購入。『鹿鳴館』は重版だが、映画化当時の異装カバー。
6/9  昼の授業が休講だったので、昼過ぎには神保町へ。新興展に行くもなにもなし。会場を出ると雨が強くなっていた。古書会館入り口で書肆H主人に会い、今は店は閉まっているが14時30分には開けるというので、時間つぶしにS書房、Y書店、K書店、T書店、K書店とまわる。その後再びT書店に行くと、荷風『腕くらべ』(十里香館)再版4900円というのがあったので購入。この間の『冷笑』は売れていた。そろそろ時間も来たので書肆Hへ。ここで取り置きしていた岡崎義恵『荷風論』(アテネ文庫)初版美と『椿実全作品』(立風書房)再版凾帯付極美合わせて3000円を購入。ついでに凾が壊れた谷崎潤一郎『初音きのふけふ』(創元社)を200円で購入。いつか直そう。傘を持ってこず、いままで濡れ鼠で神保町を歩いていたが、さすがに買った。
6/10  今日は杉並古書展。まず、三島由紀夫「朝の純愛」初出誌『日本』(65.6)200円、中康弘道「悲壮美に魅せられた作家」所収『噂』(73.8)200円、季刊『歌舞伎』特集三島由紀夫の歌舞伎(71.4)300円と雑誌を立て続けに拾う。と思うと、『週刊朝日』が山と積んであるではないか。三島関連記事がないか1冊ずつ探す。ここから三島由紀夫が表紙の64.5.15号のはか三島の文章掲載の64.8.28号、64.10.9号それぞれ200円で。次に、メリー『反逆から様式へ』(音楽之友社)カバ付500円というのとジョバンニ『気ちがいピエロ』(早川書房)200円を拾う。さて、また雑誌の堆積がある。そこに『婦人画報』が見えたので、三島「黒蜥蜴」掲載号がないかと探すもなし。ここで三島文掲載『週刊コウロン』(59.12.1)200円、その他、三島事件関係ゴシップ特集記事掲載『週刊現代』『週刊ポスト』各200円、『週刊朝日』500円。谷崎潤一郎『台所太平記』(中央公論社)初版凾付美900円というのがあったが、帯がないのでやめる。今日は朝から別の用事で方々歩いたので、さすがに、しゃがんで手を真っ黒にしながら雑誌を掘り起こす作業は疲れた、足がガクガクする。
6/15  先日オークションにて落札した猪背直樹『ペルソナ三島由紀夫伝』(文春文庫)初カバ帯100円が届く。新品で送料込みで定価より安いので。それから夕方柏へ出、T書林にて『値段の明治大正昭和風俗史』(朝日文庫)上下揃1400円、小沢昭一『陰学探検』(創樹社)カバ帯付500円、三島参加座談会収録『文芸』(65.7)100円を購入。
6/16  今日はぐろりや会。目録にはシュオッブ『古希臘風俗鑑』初版3500円というのがあったが、最近なんやかやと忙しく注文するのを忘れていた。まあ凾付かはわからないが。会場では、三島掲載『スクリーン』(60.8)200円、映画憂国評掲載『映画芸術』(66.6)200円、ブルトン『超現実主義とは何か』(思潮社)初版カバ付800円を購入。昭和30年代の『女性自身』が一山あったので1冊ずつ探すも三島関連記事はなし。それからS書房、K書店、T書店を覗き、書肆Hへ。主人によると、荷風と潤一郎入札したが、どうだろう、と取りに行った。しばらくして戻って来、両方とも外れたと。その代わり『新小説』増刊「天才泉鏡花」やら鏡花『昭和新集』やら入っていた。取り置きしていた武智鉄二『三島由紀夫・死とその歌舞伎観』(濤書房)初版カバ帯付1000円と塚本邦雄『藤原定家』(人文書院)初版凾帯付1000円を購入。帰り際、外で倉橋由美子『ポポイ』(福武書店)初版カバ帯100円を購入。これ、三島が出てくるので。
6/19  学校の帰り、池袋K書店に寄る。ここで以前より欲しいと思っていたダイクストラ『倒錯の偶像〜世紀末幻想としての女性悪』(パピルス)美6200円を購入。
6/21  月曜日、帰宅後に届いていたK舎の目録を見る。ここは歌集や句集が主力で、まあパラパラとめくっていたら、なんと”谷崎潤一郎『お才と巳之介』夢二装再版背少焼4000”というのがいきなり目に飛び込んできた。これは新潮社の情話新集ではないか! しかも4000円! しかしながら時間は既に夜半過ぎ、朝一に賭けるしかないと思っていた。こういう時ファックスがないのは致命的である。しかも近所のコンビニにファックス設置店は一軒もない・・・。そして翌日、午前中から何度かけても出なかった当該店の電話、昼過ぎにやっと通じるも、やはり予想通り「既に売れました」とのこと。しかしくやしさは募り、根ほり葉ほり他に情話新集はないか、谷崎のは他にないかなどと食い下がった所、何と、後ろの見返しが切れてはいるが、『お才と巳之介』もう一冊あるという。これぞ天啓! 即注文する。そして今日は、学校の帰りB・O江古田店にて『SALE2』脚のフェティシズム号600円を拾い、帰りに柏T書林で、谷沢永一『大正期の文藝評論』(中公文庫)250円を購入。それから南柏駅前の新刊書店で『新潮』の7月号を購入。
6/22  以前ネットで注文したクラフト=エビング『性的精神病理学』のPB(velvet,$11.96)と英訳初版?(W.T.Keener,1901,$20)が届いた。
6/23  今日は愛書会古書展。15時頃会場へ。雨が降っても結構人は居た。まず、いつか安く買おうと思っていた白川正芳編『批評と研究三島由紀夫』(芳賀書店)初版凾付美1000円を拾う。それから雑誌の山の中から三島由紀夫「花山院」掲載『婦人朝日』(50.1)300円を拾い、それから既に帯欠極美本はもってはいるが三島由紀夫『スタア』(新潮社)初版凾付500円というのは本がかわいそうなのでこれも購入。注文した『私は天才であり超人である〜光クラブ社長山崎晃嗣の手記』(文化社)初版3000円は、他に幾つも注文がきたそうだが、当たる。いや〜、やっと入手出来た。これ、運良く見つければ500円くらいのもんだろうが、それはまず無理というもの。それからS書房、K書店、T書店などまわり、書肆Hへ。ここでO氏と会う。今度の七夕展の目録をみせてもらう。まあ、三島関係では『盗賊』埴谷雄高宛献呈墨筆署名入りとか『岬にての物語』初版とか、『夜の向日葵』三島と文学座出演者寄せ書き入りとかでていた。帰り際気付いたのだが、何と『私は天才〜』、2ページほど削除されている痕を発見・・・・・無念。
6/24  本日は昨夜半から雨が降っているが、五反田古書展と新宿古書展の初日である。二つとも行こうとは考えていたが、結局寝過ごし、五反田のみ行こうと南部古書会館へ向かう。着いたのは閉場1時間前だが、1階の外台にはなんだか古雑誌が大量にある。ここから1冊200円の三島掲載号を拾う。「学生歌舞伎気質」掲載『小説新潮』(52.1)、『新潮』の「金閣寺」と「日記」のそれぞれ第1回(56.1、58.4)、「新聞紙」掲載『文藝』(55.3)、「復讐」とグラビア掲載『別冊文芸春秋』(54.7)、「『神童』について」掲載『中央公論』(57.3)、他に『サド侯爵夫人・わが友ヒットラー』(新潮文庫)初版カバ付100円と『反貞女大学』(ちくま文庫)初版カバ付200円を拾っていたら、30分も過ぎてしまっていた。これはしたり、上を見る時間がない、金も限られているので取り敢えず下で拾ったものは台の下に置き、2階へ。今回は注文品はないが、ここでもT書店がどっさりと雑誌を出している。とても30分じゃ見切れない。殆ど雑誌の目次を見ているだけで時間になってしまった。『文学界』の、三島由紀夫「詩を書く少年」掲載号(54.8)、「自己改造の試み」掲載号(56.8)、「鹿鳴館」掲載号(56.12)、『群像』の「薔薇と海賊」掲載号(58.5)、「『花ざかりの森』出版のころ」掲載号(58.6)それぞれ200円を拾う。それから『オール読物』の昭和30年代のがずらりとあったので探すも「朝比奈武夫の情婦論」掲載号はなかった。三島掲載号は幾つかあったが1冊500円だったので「足の星座」掲載号(56.7)のみ拾う。ほか、本は殆ど見られなかった。『生さぬ仲』(金尾文淵堂)木版挿絵入凾付4500円というのもあったが、無論買わず。18時過ぎ、そそくさと帳場に行き、下の払いも済ませて帰る。
6/30  授業後に神保町へ。本日は愛書会展。ふらりと回るも特にいいものはなかった。会場で『カイエ』(78.10)特集ビアズリー300円、三島由紀夫「幸福といふ病気の療法」初出『文芸』(49.1)300円、それとテアトル・デュ・グランギニョルのパンフ300円。フランスのモノだが、これはあのグランギニョル座ではなく、1920年代あたりにやったものらしい?。それから注文した佐藤春夫『退屈読本』(新潮社)重版凾(カバ?)欠2000円を受け取る。案外汚くてげんなり。それからS書房、K書店、T書店、G堂をまわってから書肆Hへ。ここで三島由紀夫『鍵のかかる部屋』(新潮文庫)初版カバ付極美100円と城市郎『禁じられた本』(桃源社)初カバ300円を拾い、取り置きしていた谷崎潤一郎『無明と愛染』(プラトン社)重版凾付3000円を購入。