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腫れない抜歯とは? | |
抜歯のはなし
歯科小手術
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腫れない抜歯とは、いかに侵襲を与えないかです。
腫れとは、傷口にリンパ液、血液などが溜まった状態です。 ですから内出血のように、傷口に血液が溜まった状態では、 確実に腫れると思った方がいいでしょう。 ですから、我々も細心の注意を払って抜歯をしますが、 部位やその時の状態で出血しやすいことがあります。 通常難抜歯と呼ばれているものは、骨を削り抜歯しますので、 腫れやすくなります。 また、その時の親知らずの根が曲がっていて、抜歯の際に、 周囲の骨を圧迫するような時や周囲の骨がヒビが入るような時、 こういうときは腫れると思った方がいいでしょう。 また周囲の骨を削らなくても、歯を削る場合には削った歯の、 細かい破片が残り、反応性の炎症を起こして腫れやすくなります。 あとは手術時間が長い場合も傷口の露出時間が長いため、 腫れやすくなります。 結論から言うと、腫れる条件が整った親知らずの抜歯は、 一般に腫れやすく、その腫れを最小限度に抑えるには、 手術時間の短縮、周囲の骨の侵襲を極力少なくする等の、 術者側の因子も見逃せません。 経験のある術者により、侵襲の度合いを最大限少なくするのが、 腫れを少なくするポイントです。 |