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痛くない抜歯とは? |
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抜歯のはなし
歯科小手術
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痛くない抜歯とは、まず麻酔が効いていることが大前提です。
その為には、局所麻酔の注射をしてから一定時間をおくことが 大切です。だいたい7分位は必要です。 7分おくと局所麻酔薬の中に含まれる血管収縮薬の効果により、 血管が収縮し抜歯創よりの出血が少なくなくなります。 また、あわせて抜歯中の出血も少なくなり抜歯操作がしやすく なります。 麻酔が効けば後は骨の圧迫感を無くすことです。 つまり、麻酔が効いていても骨が圧迫される感覚が残っている ために、これを痛く感じる場合があるのです。 特に、下顎骨は上顎骨と異なりとても硬く、上顎骨を軽石に 例えるなら大理石に例えられるような硬い骨です。 その硬い骨の中で歯を動かすのですから、骨にかかる力は 相当なものです。 この場合は、骨の弾性を利用して時間をかけてゆっくりと 歯を動かし、歯と骨の隙間を少しづつ拡げると痛みが 少なくなります。 その点上顎骨の場合は、骨が比較的柔らかいために骨の 圧迫による痛みはほとんどありません。 しかし頭蓋骨と繋がり奥歯は耳に近いため、骨のミシミシいう音が 聞こえ不快になることはあります。 また下顎骨は頭蓋骨と顎関節を介して繋がっているために、 抜歯の際無理な力がかかると顎関節にも無理な力がかかる 可能性があります。 そのため顎関節が捻挫に近い状態になり、数日間口が開きにくく なったりします。 局所麻酔が十分に奏効し、暴力的な力を加えずにゆっくりと 抜歯することが大切です。 |