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台 湾 採 集 紀 行 2004.8.22~27

 この夏休み、私が通っている明星学園の、台湾学習旅行(8月22日-27日)に参加しました。台湾の歴史とか文化について学び、台湾の人と交流するのが目的。でも、私がしたいのはそんなんじゃないんだよ。 滅多に行くことができないし、台湾といえば、昆虫だよ。つまり蛾だよ!なんとかして、台湾で蛾の採集をしたいということで、方法を探したけど、まさか中学の四国修学旅行の時みたいに、高松の増井武彦さんに一緒に一芝居打ってもらう様なことを台湾でする訳にもいかないし…。そこで、いつもお世話になっている、北九州自然史博物館の上田恭一郎博士と、雑誌「ゆずりは」に私の記事を載せていただいている、編集長の杠隆史さんに、台湾の蛾の採集を案内してくれるような蛾屋さんを紹介してもらえないか聞いてみた。すると、杠さんと一緒に編集をしている浜祥明さんが、台湾師範大学の徐育峰教授の連絡先を紹介して下さった。さっそく手紙を徐教授に送ると、師範大の研究室の院生のWuさんと、日本人留学生の浜下さんが、採集を案内して下さるという。そんなんで、多くの方々の協力で、8月23日と26日の二日間まる一日、台湾での採集が出来ることになったのです。ありがたや、ありがたや。あ、ちなみに今回は、ちゃんと担当の先生に説明をして許可をいだきました。


 さて、待ちに待った23日の朝、この日は台北のホテルまでWuさんと浜下さんに迎えに来てもらいました。そのあと、まずは台湾師範大学の徐教授の研究室にお邪魔して、ご挨拶をすることに。でも、この時はお出かけ中だったので、渡そうと思っていた標本をおいて、もう一人付き添ってくれるという如音さんも加わって、烏来の蜻蛙谷(けいけいろう)へ採集をしに向かった。しかし!台風の影響でこの日はあいにくの雨。仕方ないので、昼蛾取りは諦めて、幼虫を探すことに。しかし、辺りにあるのは、日本では見られないような植物ばかり。これじゃ探しようがないじゃん。とりあえずそこら辺に飛んでいるチョウチョでも採っていると、Wuさんが、巨大な笹のような植物にくるまっている幼虫を見つけてくれた。そのあと別の加九寮(くじゅうりょう)に場所を移したが、雨が降ったり、止んだりで他はあまりとれず。鶏尿藤というヘクソカズラによく似た植物にホウジャクの蛹らしきものを見つけたぐらいでした。

 それから、徐教授がお帰りになるまで、如音さんの部屋で寝かせてもらいました。で、研究室で蛾の標本とSphingidaeの幼虫をいただいた後、徐教授に夕食に招待していただくことに。大変、光栄であります!「 I am interest in Sphingidae & Notodontidae」とか「My fathar interest in Homoptera」などという会話をしました。楽しいひとときだったなぁ。しかし、台風が近づいている時、山へ行くのは大変危険だということで、この日は、夜の採集は中止になりました。しくしく。でもその代りに、徐教授の標本にある蛾をいくつかいただけることに。遠慮して、でもたくさんいただきました。教授は、私が持ってきた標本の中の、北海道のシジミチョウを気に入って下さった様でした。良かったぁ。徐教授は、日本の研究者とも親しいようで、共同で書いた論文もいただきました。26日は採集できるといいなぁ。


 次の朝起きたら、ホテルの屋根が飛ばされて、ロビーが滝の様になってました。台風「アイリ−」の影響で、この日は外に一歩も出られない状況に。台風の強度が1から14級まである中で、キ−ルンはちょうど14級!そして、台北は12級。まじすか。仕方がないので、部屋にこもって、あちこちで死人が出たり、登山の行方不明者が出たり、7300世帯が停電しているというニュースを見てました。隣の新竹では、土砂崩れで、山道がふさがっているとか…。なるほど、これじゃ採集どころじゃないわ。ふと外を見ると、道路を走るバイクも倒れそうになりながら走ってるし、鳥もまっすぐ飛べてない。この日の夜はびくびくしながら寝ました。さて、次の日。昨日よりもうちょっとましになっているどころか、ますます風が強くなってるし。一階で、"パリーン"という皿が割れるような音がしたので見に行くと、どうやら窓ガラスに、飛んできた枝がぶつって割れたらしい。こんなんで、明日採集できるんだろうか…。


 まちに待った26日。この日は台風が過ぎ去って、どうやら午後からの採集はできるというので、午前中、故宮博物館を見た後、駅までWuさんたちに迎えにきてもらいました。Wuさんの友人で、以前蛾の研究をしていた林さんという人が場所を案内してくれるらしい。車で少し行くと、採集場所で有名だという指南宮(つなんこん)に到着。でも月齢が良くないし、風も強いなあ。やっぱり台風の後だからなあ。階段を登りながら、明かりを見ていくと、シャクやら、ヤガやらがちらほら採れました。Wuさんがすすめてくれる蛾がボロボロなやつばかりなので、「不要」(いらない)というと、すごく残念な顔をてました。階段を登りきると、廟があって、下の夜景がまあ、きれい。廟の奥へ続く道を歩いていくと、電気にギンボシスズメがとまっているのを発見!すぐさま網でキャッチ。やったぁ!その他に、台湾固有種のものや、クチバ類もいくつか採れました。林さん日く、今日は蛾が少ない方だということでしたが、まあまあの収穫。そろそろ時間なので、一度大学に戻ってから、林さんとお別れをして、そこからホテルに向かいました。別れ際に、Wuさんに「思い出としてとっておいて下さい。」といって今まで使っていた網を渡して、みなさんにお礼とお別れをいって去りました。(好漢っぽい!)台風で、あまり沢山は採れなかったけど、とってもいい体験をさせていただきました。有り難うございました。と、いう訳で、始めての台湾での採集紀行は、無事に終了したのであります。めでたしめでたし。

  結果はこんなもんでした。少なすぎ・・・


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