私の愛車:ACCORD AERODECK LXR
 
 

(My Car : アコード・エアロデッキLXR  撮影:1999/10/23)
 


  私の愛車はホンダの61年式アコード・エアロデッキです。

この車は当時大ヒットした、ワンダー・シビックの兄貴分のような存在で、シビックのリアをスパッと切り落としたようなデザインを、1800/2000CCのクラスに持っていったものです。

車体がシビックよりずっと大きかったせいか、スーパービュレットフォルムというデザインは、当時非常に斬新で美しく、カッコイイと、あの徳大寺さんも本にされたぐらいです。

残念ながら、売れ行きはパッとせず、一代限りになってしまいました。やっと今頃このデザインが認められるような時代になってきました。中古車市場はたま切れ状態。やはり早すぎたようですね。
 

撮影:1998/12
 

ACCORD AERODECK LXR お金が足らなくて、2000 SIを買えずに1800 LXRになってしまいました。こんなに長く乗るんだったら、2000 CC DOHCのSI買っておくんだった。

LXRは1800 OHCエンジンで、パワーもあんまりないし、カラーリングもツートンでない(当時ツートンがカッコよかった)。

でもまぁ、私はとても満足でした。


 (My Car : アコード・エアロデッキLXR  撮影:1998/12)
 

エクステリア エアロデッキの最大の特徴は、このスタイリングです。スーパービュレッドフォルムと名付けられた超ロングルーフ弾丸スタイルは、ワンダーシビックを前後に引き伸ばしたような形です。フロントからリアエンドまでの伸びやかに徐々にアップして行くラインはとても美しく、ルーフラインは、これも伸びやかに、リアへ行くにしたがってやや下がりながらリアエンドまで続き、いきなりスパッと切り取られたように終わっています。
このデザインは、トヨタのカルディナ,グラシアワゴンや三菱のレグナムなど、97,98年代の国産車ワゴンのデザインに非常に影響を与えていると思います。

テール・ゲートはガルウィング式で、ルーフ後端から開くようになっています。開口部は低いので、このガルウィング式テール・ゲートは便利です。開口部が広くて、頭が邪魔になりません。

でもバカでかい左右のドアはとても使いにくいです。


(エアロデッキは斜め後ろから見た姿が美しい  撮影:1998/12)

 

インテリア 内装は、当時流行しだしたドイツ車的な室内です。メーター類の視認性、各スイッチの操作性も悪くありません。ただ、ハザードがハンドルの中にあるので、ハザードを合図に使うようになったこの頃では使いにくいし、高速道路の渋滞の合図など、走行中の使用は少し危険です。

室内は広くてとても開放感があります。ただ後部座席はふんぞり返るような姿勢になってしまうので、誉められたものではありません。3ドアということもあり、乗降性は悪いです。まぁ、これは知ってて買ったので、文句言えないんですけど。

 

燃  費 燃費は市街地平均9.7q/l,高速道路11.0 km/lと、当時のOHC 1800CCとしては、かなり優秀です。もっとも最近は運転がとてもおとなしくなったこともあるかもしれません。

 

走行距離 1998/08/12現在、210,456 kmです。正直言ってホンダ車がここまで走るとは思っていませんでした。当時ホンダ車は、耐久性でトヨタ、日産に劣ると言われていたんです。これは私の自慢でもあります。そりゃタクシーには及びませんけどね。これにはホンダプリモ福生のサービスエンジニアの方々のすばらしいサポートの賜物といえます。次の目標は220,000 kmです。

 

ロード・インプレッション エアロデッキLXRは、1800 OHCエンジン105psで、今となっては非力というレベルでしょうね。でも実用域は十分。ベターっと道路に張り付く感じで走ります。当時としては珍しく4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションで、かなり柔らか目のセッティングです。急ハンドルを切ろうとすると、「ぐにゃん」と腰が砕けてしまいます。
 
 

 

エアロデッキの走りのコツ 私のエアロデッキLXRはAT車です。一応コンピュータ制御と書いてあるんですが、やはり一昔前のATです。変則ショックは大きいし、ただアクセルを踏むだけだと、ギクシャクシフトアップです。そこでうまく走らすにはやはりコツがあって、アクセルワークでギアシフトを調整します。

加速時はベターっとアクセルを踏まないで、シフトアップさせたい瞬間にアクセルを少し戻します。するとそのタイミングでシフトアップされるので、そうしたらまた、アクセルを少し踏んであげるんです。

減速のときには、シフトレバーをD4からD3にいきなり戻すと、変則ショックが「ガクン」と出てしまうので、MT車のシフトダウンのような感じで、D3に戻した瞬間にアクセルを軽く踏んであげるんです。そうすると、変則ショックを感じなくてすみます。D3からD2に減速するときが顕著なので、まるでヒール・アンド・トウのように操作してます。結構他の車でも使える技だと思いますけど…

コーナーを曲がるときには、腰が砕けやすいので、オーバースピードは厳禁です。コーナーの進入は必ずスピードを殺さないとうまく回れません。そしてセオリー通り、アウト・イン・アウト、そしてスローイン・ファストアウト(最近はスローアウトになりました)のように、穏やかに運転しないといけない車です。あくまでもアコードセダンがベースなので、ブリブリ飛ばしてはいけません。

交差点でもそうなんですが、なるべくハンドルを切らないで曲がるような運転をしています。

そしてもう21万キロ以上走破しているご老体なので、やさしく運転しなければ…

エアロデッキはスムーズ&スマートに運転するのが一番ですね。
 


(冬はキャリアをつけて、スタットレスタイヤを履いて...:撮影1998/02)
 
 

あとどれくらい走れるだろうか? もう12年もこの車に乗っているんですが、私のエアロデッキはあとどれだけ走ってくれるんでしょうか? 「25万キロまで持ってくれないかなぁ?」とささやかな期待をしています。家族には「いいかげんに買い換えろ」と言われているんですが、エアロデッキが「もう眠りたい」と言うまで付き合ってあげようと思っています。
そして、その時にはまたホンダからエアロデッキが、再登場していてほしいです。
 


 
(撮影1998/12)

おしまい(執筆:1998/08/12)


 

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