弦楽器の調整修理致します。




 何故必要なの?


 製作者には色々、調整上の癖があります。又、演奏者にも調整上の癖があります。手の大きさも違うし、握力も異なります。 要するに、自分の楽器をいかに弾きやすくするかということです。



 料金は?

 簡単な調整であれば ¥5,000 位ですが、楽器によって様々な調整が必要になります。
 長時間、要する場合も有り。簡単に決められませんが、モットーは どこの修理店より完璧に、早く、安く です。



 どんな調整をするの?

 製作者と購入者が互いに調整上のやり取りができる場合を除き、 通常は、一方通行で店頭にある楽器から適当なものを選んで購入しています。
 工場から出荷されるギターやウクレレは、返品をできる限り少なくする為、購入者に支障のない程度、弦高などは高くしています。 これはバズトーンを減らす目的です。ナットの溝を1ミリの何分の1か深くすれば、 もっと押さえ易くなるウクレレやギターそしてベース等は沢山あります。

 オクターブの合わない楽器は使えません。又、材料の少ない日本では自然乾燥等している余裕など有りません。 ヒーターで強引に乾燥した木材は、時間がたつと逆に湿気を吸ってしまいます。 湿気の有るネック(フィンガーボード)にフレットを打ち込んで、時が過ぎ自然乾燥されるとネックにソリやネジレが出たり、 木がやせてフレットがネックの両脇からはみ出したり、色々変化が起こります。
 これを正常に戻す修理や調整をします。



 楽器の異変と修理について・・・

 木材の性質による変化や温度加湿度の変化で製作中には現れなかった異変が稀に起こります。

ネックのソリ・・・
 通常は弦でネックの上下を引っ張っているのですから時間がたてば徐々にそってくるのは当たり前です。これを順ゾリといいます。
 これとは逆に、使用した木材の性質で逆にそるのを逆ゾリといいます。更によじれが加わる場合が有ります。
 応急処置としては、アイロンかその他の加熱器で強制処置する事も有りますが、その処置の殆どは無駄骨といってよいでしょう。
 フレットを抜き、ポジションマークを除去し、指抜を削りますが、バインディングの有るものは、これもはずす場合が有ります。



表板・裏板の接合部分のヒビ・・・
すでに製作されたウクレレやギターの表板は、一枚でできているものと、二枚でできているもの、裏板は三枚の結合でできているものも有ります。

* ここでは二枚合わせて製作されたウクレレについて *
 表・裏材の選択は作者により色々ありますが、中には全く補強材を使用しない二枚合わせ材を使用する作者やメーカーが有ります。 ボディの鳴りを重視している為と思われますが、ちょっとした衝撃や、温度、湿度の変化で接合部にヒビ割れが生じます。 この場合隙間があれば、同じ木材をその隙間にはめ込み、更に裏側から細く切った木材で補強します。



ブリッヂのはがれ・・・
 長年、弦でひっぱられたブリッヂ部はその張力にたえきれず、ついには剥がれるといった結末を迎えます。
 この場合はブリッヂ及び表板の接合面に残った接着剤をできるだけ丁寧に取り除き、再度接着しますが、 合成化学接着剤(ボンドやアロン等)は絶対に使用してはいけません。楽器の接着にはニカワ(ゼラチン)が最良です。


 以上、いくつかの修理や調整を解説しましたが、多少、工具類の使用経験のある方なら自分で調整を試みると良いと思います。
 しかしながら、購入した工具がそのまま修理や調整の目的に使用できるというのは稀で、 その殆どの工具には何らかの改良の手がほどこされている事もお忘れなく。




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