ゴルゴ13の出自に迫るべく、現在判明している「ゴルゴ13のルーツ」の各説を今一度整理する。
(注意)またまだ書きかけですので、ご容赦ください。
ゴルゴ13のルーツに関しては、以下の9つの説がある。
「えっ、ちょっと待てよ」と思われる方もいるだろうが、まずは以下考察を読んでもらいたい。
参考 | 第59話「日本人・東研作」 |
姓名 | 東研作 |
生年 | 1937年頃 |
人種 | 日本人 |
家族 | 京都の財閥の家系。両親とも死亡。姉が一人いたが死亡。 |
経歴 | |
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家系や幼少期の環境にはとくに後のゴルゴを連想させる要素は見当たらないが、10歳のときの行動およびその後の"I機関"における経歴はゴルゴ的に申し分ない。
問題は上述のとおり、東研作が1966年に死亡していることである。だが結論を言うと、東研作がゴルゴ13である可能はある。
まずこの死亡の事実は作品中で直接描写されているわけではない。伊藤忠政によって語られるだけだ。しかもその口ぶりからすると伊藤忠政自身も直接死亡の瞬間を目撃したわけではなさそうだ。
ゴルゴは言う。「俺はこの目で見たことしか信用しない」
そうなのだ。信用していけない。ゴルゴの謎に迫るためには、我々もゴルゴのようなリアリストに徹しなければならないのだ。
そこで、東研作が今も生きている可能性を検討する。
まず、東研作は伊藤忠政の"I機関"からの独立を欲していた、そう考えてみよう。
伊藤忠政は東研作に対して息子のような感情を抱いていたようであるが、東研作が伊藤忠政に対してどのような感情を抱いていたかは別問題である。例えば、東研作が常に危険な任務の最前線に立ち、伊藤忠政がその任務の報酬の上前をはねるような存在だとしたら、東研作が"I機関"から独立する動機になる。
もちろん、円満独立とはならない。なにしろ"I機関"は、年端も行かない脱走者を追跡して殺すような組織なのだ。
そこで、東研作は、自分が死んだと"I機関"に見せかける必要があった。もしかすると、それまでの任務を通じて懇意にしていたCIA要員がいて、2人で一芝居うったのかもしれない。
以上はひとつの仮説、ていうか、想像モードに突入してますねこれ。「リアリスト」とか力説した直後にこれかい、と思われた方すみません。
それはそうと「東研作生存説」の検討の余地があることがご理解いただけただろうか。
参考 | 第100話「芹沢家殺人事件」 |
姓名 | 芹沢五郎 |
生年 | 1938年 |
人種 | 日本人 |
家族 | 一説によると代々暗殺稼業を営む一族。父母、4人の兄ともに死亡。妹は行方不明。 |
経歴 | |
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芹沢五郎自体、謎が多い人物であり、表面的な事実以外はほとんど何も判明していない。
そこで安井修記郎の推理内容をもとに検討する。
修記郎によれば、芹沢一族は代々続く暗殺集団であり、ひろ子を育てた使用人および佐久間も、この暗殺集団の教官であった。
ここで修記郎の推理に則って、再度芹沢五郎の経歴を整理すると以下のとおりになる。
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つまり、芹沢五郎は暗殺者のサラブレッドであるわけで、これはゴルゴ的に申し分ない経歴である。
なお、ゴルゴのルーツであるか否かに関係なく、謎が多い芹沢暗殺集団自体も非常に興味深い題材であり、その活動内容や組織形態について、いずれ考察したい。
参考 | 第128話「おろしや間諜伝説」 |
姓名 | 不明(以降「ジュニア」と表記) |
生年 | 1940年5月 |
人種 | 日露混血 |
家族 |
父:アレクセイ・スメルジャコフ 母:小柳美紗 |
経歴 | |
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