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ゴルゴ13の出自に迫るべく、現在判明している「ゴルゴ13のルーツ」の各説を今一度整理する。
(注意)またまだ書きかけですので、ご容赦ください。


ゴルゴ13のルーツに関しては、以下の9つの説がある。

「えっ、ちょっと待てよ」と思われる方もいるだろうが、まずは以下考察を読んでもらいたい。


「東研作」説

参考第59話「日本人・東研作」
姓名東研作
生年1937年頃
人種日本人
家族京都の財閥の家系。両親とも死亡。姉が一人いたが死亡。
経歴
  • 1937年頃 東研作、誕生。京都で幼少を過ごす。
  • 1930年代〜1947年 父東候作、死亡。
  • 1947年 研作、10歳にして、淫蕩の母親とその愛人の米軍将校を銃で殺害。
  • 1947年頃〜 研作、元陸軍大佐伊藤忠政の特殊工作組織"I機関"に引取られて、射撃、格闘、医学、世界各国の語学、諜報技術などの訓練を受ける。
  • 1957年 研作、姉千恵子と接触をもった模様。
  • 1961年 研作、CIAの依頼により北京でソ連要人の暗殺を遂行。また、この頃からCIC(極東軍事情報部)の指示のもと反共諜報活動に従事。
  • 1966年 研作、トルコで諜報活動中にCIA工作員に殺害される。
  • 1972年 姉千恵子、ラスベガスで交通事故死。
  • 1978年 伊藤忠政、ゴルゴに暗殺される。

家系や幼少期の環境にはとくに後のゴルゴを連想させる要素は見当たらないが、10歳のときの行動およびその後の"I機関"における経歴はゴルゴ的に申し分ない。
問題は上述のとおり、東研作が1966年に死亡していることである。だが結論を言うと、東研作がゴルゴ13である可能はある。
まずこの死亡の事実は作品中で直接描写されているわけではない。伊藤忠政によって語られるだけだ。しかもその口ぶりからすると伊藤忠政自身も直接死亡の瞬間を目撃したわけではなさそうだ。
ゴルゴは言う。「俺はこの目で見たことしか信用しない」
そうなのだ。信用していけない。ゴルゴの謎に迫るためには、我々もゴルゴのようなリアリストに徹しなければならないのだ。
そこで、東研作が今も生きている可能性を検討する。

まず、東研作は伊藤忠政の"I機関"からの独立を欲していた、そう考えてみよう。
伊藤忠政は東研作に対して息子のような感情を抱いていたようであるが、東研作が伊藤忠政に対してどのような感情を抱いていたかは別問題である。例えば、東研作が常に危険な任務の最前線に立ち、伊藤忠政がその任務の報酬の上前をはねるような存在だとしたら、東研作が"I機関"から独立する動機になる。
もちろん、円満独立とはならない。なにしろ"I機関"は、年端も行かない脱走者を追跡して殺すような組織なのだ。
そこで、東研作は、自分が死んだと"I機関"に見せかける必要があった。もしかすると、それまでの任務を通じて懇意にしていたCIA要員がいて、2人で一芝居うったのかもしれない。

以上はひとつの仮説、ていうか、想像モードに突入してますねこれ。「リアリスト」とか力説した直後にこれかい、と思われた方すみません。
それはそうと「東研作生存説」の検討の余地があることがご理解いただけただろうか。


「芹沢五郎」説

参考第100話「芹沢家殺人事件」
姓名芹沢五郎
生年1938年
人種日本人
家族一説によると代々暗殺稼業を営む一族。父母、4人の兄ともに死亡。妹は行方不明。
経歴
  • 1938年 芹沢五郎、誕生。
  • 1946年 母が殺害される。その後、父および4人の兄が殺害される。
  • 1946年〜 五郎、遠縁にあたる佐久間に引取られて過ごす。
  • 1961年 妹ひろ子、蒸発。続けざまに、佐久間、ひろ子を育てた芹沢家使用人が、何者かに殺害される。
  • 1961年〜 五郎、パリに。以降、消息不明・・。

芹沢五郎自体、謎が多い人物であり、表面的な事実以外はほとんど何も判明していない。
そこで安井修記郎の推理内容をもとに検討する。

修記郎によれば、芹沢一族は代々続く暗殺集団であり、ひろ子を育てた使用人および佐久間も、この暗殺集団の教官であった。
ここで修記郎の推理に則って、再度芹沢五郎の経歴を整理すると以下のとおりになる。

  • 1938年 芹沢五郎、誕生。
  • 〜1946年 五郎、幼少期より暗殺者の訓練を受けていた模様。
  • 1946年 五郎、8歳にして、父および4人の兄を銃で殺害。
  • 1946年〜 五郎、芹沢家暗殺教官の佐久間に引取られて過ごす。この間も暗殺訓練を受けていた模様。
  • 1961年 五郎、妹ひろ子と対決。ひろ子死亡。続けざまに、佐久間、芹沢家使用人を、長距離狙撃により殺害。
  • 1961年〜 五郎、パリに。以降、消息不明・・。

つまり、芹沢五郎は暗殺者のサラブレッドであるわけで、これはゴルゴ的に申し分ない経歴である。

なお、ゴルゴのルーツであるか否かに関係なく、謎が多い芹沢暗殺集団自体も非常に興味深い題材であり、その活動内容や組織形態について、いずれ考察したい。


「アレクセイ・スメルジャコフの息子」説

参考第128話「おろしや間諜伝説」
姓名不明(以降「ジュニア」と表記)
生年1940年5月
人種日露混血
家族 父:アレクセイ・スメルジャコフ
母:小柳美紗
経歴
  • 1940年 ジュニア、函館で誕生。
  • 1945年頃〜 ジュニア、父母とともに行方をくらます。
  • 1956年 ジュニア、父母ととも、ソ連に渡航。
  • 1963年 カザフ共和国に移住。
  • 1962年 息子、父アレクセイに殺害される。。

「五島貴之」説

参考:第141話「蒼狼漂う果て」

「東郷狂介」説

参考:第168話「毛沢東の遺言」

「東郷英治」説

参考:第187話「河豚の季節」

「グレゴリー・皇子・東郷=ロマノフ」説

参考:第262話「すべて人民のもの」

「東堂高志」説

参考:第270話「禿鷲伝説」

「亜江良十三の双子の兄」説

参考:『亜江良十三の大報道』(朝日新聞社)
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