イチョウ葉エキス 集中力や記憶力に


 
物忘れの改善、集中力のアップに

    
 
 脳がすっきりせず、仕事や勉強に集中できない。
そんなときは脳血流をアップし、集中力や記憶力を
高めてくれるイチョウ葉エキスがお奨めだ。
肩凝りや冷えにも効果があるという。
痴呆症に効く成分として、医療現場での評価も確立。
世界で最も売れているサプリメントの一つでもある。


 朝からボーっとして眠気がとれない。資料に集中できない。簡単な計算が億劫で、しかもよく間違える、、、。
  疲れたときなどによくこうした症状を感じた経験はだれにでもあるはず。これは脳の血の巡りが悪くなり、機能が低下している状態だ。そんな脳の働きを回復させるサプリメントとして注目されているのがイチョウ葉エキス。
イチョウ葉エキスは、イチョウの葉から、抗酸化力が高く血液をサラサラにする香り成分やポリフェノールなどの有効成分を抽出したもの。
 日本ではサプリメント(栄養補助食品)という扱いになっているが、ドイツなどでは軽度から中程度の痴呆症や脳機能障害を改善する医薬品として、30年前から利用されてきた。
 そのイチョウ葉エキスが世界的に注目されるようになったのは、さらに多くの研究でその効果が実証されたことと、一般の人の集中力を高めることもわかってきたからだ。
「痴呆は、かつては不治の病とされていましたが、現在では脳の機能を回復する治療で症状が改善することがわかってきました。その治療薬としてイチョウ葉エキスが注目されたのです。90年代後半には二重盲検交差法という厳密な評価手法を用いた臨床試験が多数行われ、効果が実証されました」
 こう話すのは河野和彦・海南病院老年科部長だ。河野部長によれば、最近開発された抗アルツハイマー薬の「アリセプト」にイチョウ葉エキス、ビタミンEを加えた療法が、アルツハイマー型痴呆の世界的な標準処方になりつつあるという。


若くて健康な人の脳機能もアップ

「イチョウ葉エキスは、脳に直接作用し、その機能を高める効果があると考えられます。そのため、脳機能の低下した様々なタイプの患者さんに効果が期待できます」(植松大輔・植松神経内科クリニック院長)
 イチョウ葉エキスが効くのは、エキスに含まれているポリフェノール類が細胞や血管にダメージを与える活性酸素を除去し、毛細血管の働きを活発にするからだと考えられている。さらに、血液をサラサラにする作用もある。 これらの結果、脳細胞に酸素や栄養が十分届くようになり、低下した脳の機能が改善する
 実際、植松院長が脳血管性痴呆の患者の脳の血流量を測定した結果、イチョウ葉エキスをのむと、機能が低下した側の脳の血流量が大きく改善した。
 また、健康な人20人がイチョウ葉エキスをのんだとき、1〜6時間にわたって集中力が高まることを示した研究もある。特に、のんで2時間あたりから効き始めることもわかる。
 このため、最近では高齢者だけではなく、ビジネスマンや学生が、試験や会議の前に集中力や記憶力を高めたり、物忘れの改善のために使うケースも増えている。
 また、全身の血流がアップするため、肩凝りや冷えの改善が期待できるなど、幅広い目的に使える効果の確かなサプリメントといえる。

2001年12月号 日経ヘルス  より

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