代替医療としての健康食品


予防医学

いまなぜ代替医療が注目されているのでしょうか

いまなぜ代替医療が注目されているのでしょうか(続)


                                     ジャーナリスト/石塚 忠生 著書参照 

予防医学

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今、未だ病気として症状が現れない状態の時点で治療をしたり発病を未然に防ぐことが大切と予防医学が注目されています。病状が進んでから病院に駆け込むのではなく、調子がよくない事に気付いた時点で病院に行って診てもらたり、日常の食生活や生活習慣にも注意し、病気にならないようにするも主要な方策になります。

発病する前に予め防ごうという考え方は、西洋医学では一時予防といいます。二十一世紀は、病院や医療を頼る前に自分自身で「発病を未然に防ぐ」ように心がける予防医学の時代であると考えて、健康管理してゆきましょう。とくにガンや生活習慣病は健康なときから食事や生活の仕方を見直して、病気にならないように自分で工夫、努力してゆかなくてはなりません。


ページトップ

いまなぜ代替医療が注目されているのでしょうか

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
病気の予防はことさら強調しなくても、昔からいわれてきたことです。「腹八分目に医者いらず」「腹も身のうち」「大食短命」「医者より養生」「医者をもつより料理人を持て」等々、この種の健康・病気や養生に関することわざは数多くあります。これらは全て病気の予防を意味すると解釈してみれば、人間はいかに不養生で、予防の心得を無にしてきたかです。だから昔からいわれている健康に関する教訓や戒め、ことわざは今日も通用するのです。「健康は病気になるまで尊ばれない」(病気になって初めて健康のありがたさを思い知る)ということわざがあるように、いつの時代でも健康なときこそ病気の予防について真剣に考えなければなりません。

ところで、今、なぜ予防の時代が強調されるのでしょうか。それは次のような時代の変化、流れがあるからです。

●国民の医療に対する意識の変化
高齢化社会や治療の難しい病気が増えたこともその一つですが、医療側と患者側の意識の変化もあります。これからは、
病気は医者と患者が共同で治す時代になります。医師が「だまって言うことをきいていれば良い」と患者にいう時代は過ぎました。ガンをはじめ、エイズなど西洋医学による治療だけでは限界があることを、医療側も患者側もわかってきました。

●国の政策
国や政府レベルで国民の健康を考えてみると、事態は深刻なのです。というのは、国民の医療費は国家予算の三分の一以上を占めるという事態に達しています。加えて介護保険や年金の問題も考えると健康・医療について、「自分の健康は自分の責任で守ってもらう」ように国民の意識を変えていかなくては、国の財政を圧迫し、二十一世紀の高齢化社会を乗り切れなくなってしまいます。政府はそういう危機感を強く抱き、「真の健康とは何か、健康を守るために何が必要で何が阻害するものなのか、国民にきちんと情報を提供する。その上で、自分の責任で健康を守ってもらおう」ということで、「
予防医学」と「健康は自分の責任で守ろう」という健康意識の改革を推進し始めたのです。こうした時代の潮流と政府の思惑もあって注目されるようになったのが代替医療なのです。実は代替医療は、政策では1990年代に入って間もなくの頃から、国をあげてその研究に実践に取り組んできました。

ページトップ

いまなぜ代替医療が注目されているのでしょうか(続)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
代替医療はアメリカでは「オルタナティブ・メディスン」、ヨーロッパでは「コンプリメンタリー・メディスン」とういうことばで呼ばれている新しい医学の考え方をいいます。新しいという意味は、国家レベルで、あるいは西洋医学の世界にも認知されたという点です。代替医療とは西洋医学以外のすべての療法を総称したことばで、「相補医療」「補完医療」とも呼ばれています。代替医療には、最近ブームのアロマテラピー、ハーブ療法、ビタミン療法、免疫療法、心理療法などやさらに食事療法、温泉療法、尿療法、そして健康補助食品、抗酸化食品群などといった薬効食品も含まれています。

このように代替医療は、民間療法から保険適用外の治療まで広範囲ですが、その中でも特に脚光を浴びているのが健康補助食品です。

人間は本来、普段の食生活を通して栄養を摂っていれば十分なのですが、バランスのとれた食生活を維持できない人も増えています。食事をつくるのが困難なお年寄りもいます。単身赴任の男性や仕事の都合で不規則な食生活をせざるをえないビジネスマンもたくさんいるでしょう。また、食べ物の好き嫌いをする人も多いはずです。こういった人たちは、栄養系の不足を健康補助食品で補うことができます。
しかし、健康補助食品だけで健康維持、増進ができると考えないことが重要で、あくまで「補助」であることを忘れないようにしましょう。

健康補助食品の中には、「栄養の補助」というよりは健康を維持し病気の回復や予防に役立つ食品であると広い意味で解釈してもよいものもあります。

ページトップ

                                                      【戻る】