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2001年下半期

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12月



7/4  柏に出たのでT書林を覗く。エウヘニオ・ドールス『プラド美術館の三時間』(美術出版社)初版凾付1300円と三島由紀夫『椿説弓張月』(中公文庫)初版カバ付150円を購入。しかしドールスのは文庫も出ているが、やはり初版の天鵞絨装幀が気に入っており、「バロック論」に続いてこちらもこれで、しかも安く入手できたのは嬉しい。
7/6  本日は明治古典会七夕大入札会初日。16時頃会場入りし下見をする。勿論、入札はしません、去年は実はしたのだが、金もないし。今回是非手にとって見たいと思っていたのは、何と言っても三島由紀夫『鍵のかかる部屋』(プレスビブリオマーヌ)試作5部本、そして『橋づくし』(牧羊社)非売23部本。『鍵のかかる部屋』は、最初見たときオレンジの凾でぞんざいにマジックでタイトルが書かれていたから、何だ?という感じであったが、恐らく所有者の誂え凾であろう。係のお姉さんに頼んで見せて貰う。中身は、写真で見たことがあったが、その通りの異装凾、凾の題簽の所に記してある限定番号説明は、試作本5部と印刷されていた。で、本体は赤のバックスキン装天金、表紙填め込みの鍵は金色で、番号ではなく「三島」と刻印。口絵の古沢岩美の銅版画は、手彩色(図柄はA版B版と同じ)。署名入り。それと、佐々木桔梗の「この本は五人の愛書家に託し云々」の手紙付。で、最低落札価格50万円だが、すでに封筒は少し膨らんでいた、2札以上入っていると思われ。それとマンディアルグ『満潮』(奢霸都館)特装30部。これは以前ある方に見せて貰ったことがあるが、最低落札価格28万円とは。ほかに三島由紀夫『盗賊』の矢代静一宛毛筆献呈署名入り本、『魔群の通過』献呈署名本、日夏耿之介訳『院曲サロメ』(蘭台山房)背海蛇革装、春日井建『未青年』(作品社)初版包紙付などいろいろと手にとってみる。それと原稿では、例の三島の「聖女」揃原稿最低落札価格250万円、既に封筒に札が入っていたようであった。ほかには、日の丸に三島が署名して「責務」と毛筆で書いたものがでていたが、こういうのを買う人は一体・・・・。
7/7  本日は高円寺にて西部古書展。注文品は無し。拾ったのは、加藤諦三編『三島由紀夫の死をどう見るか』(秋元書房)初カバ帯500円、『現代ポーランド短編選集』(白水社)初帯300円、それと脇明子『幻想の論理泉鏡花の世界』(講談社現代新書)100円、文庫本で、モンタネッリ『ローマの歴史』(中公文庫)200円、チャペック『山椒魚戦争』(岩波文庫)200円、『ロダンの言葉抄』(岩波文庫)150円。それから演劇パンフで一杯の段ボール箱があったので探してみると昭和30年代の文学座パンフが結構あったが、何故か三島関連のみない、既に拾われたのか?・・・しかしこの中から『俳優座勉強会』3号半券付300円を拾う。これは三島の「綾の鼓」を試演した時のパンフ。後から調べてみると、これは「綾の鼓」の本邦初演パンフではないか。これはレアだろう。
7/9  学校の帰り、正門前のK書房を覗く、ここで寺山修司他『演劇の説話的構造』(雑誌『is』付録冊子)300円と永井荷風「ぬれずろ草紙」掲載『新潮45』(86.5)200円を購入。それから池袋に出、K書店に行き、ここで葛井欣士郎『消えた劇場アートシアター新宿文化』(創隆社)初カバ帯700円と吉行淳之介『闇のなかの祝祭』(講談社)初版カバ500円を購入、それとネット注文した本を取り置きしているN書房へ向かい、ペイター『ルネサンス』(白水社)新装カバ付2000円を購入。これは岩波文庫版は持っているが最新訳で読みたかったため。
7/11  論文で使うので、前から早稲田のB堂で目を付けていたオットー・ヴァイニンガー『性と性格』(村松書館)凾帯3600円を購入しに学校の帰り高田馬場へ向かった。無事、まだ売れていなく購入。抄訳本なら明治時代の初訳本から文庫本まで4種類持っているが、これは全訳であるのと最新訳であるという理由のため。
7/12  柏に出たのでT書林により、外の100円均一棚より永井荷風『あめりか物語』(新潮文庫)を購入。
7/13  本日は愛書会古書展。しかしそれにしても暑い。今日は殆ど寝ずに学校に朝一に行ったのでふらふら。で、拾ったものは、まずは雑誌「エロス」第壱輯『好色文学批判』(ロゴス)500円。日夏耿之介やら矢野目源一やらが書いている。「批判」とあるが殆ど礼賛。それと、三島本人が「こんな駄作みたことない」といった映画「美徳のよろめき」シナリオ掲載『シナリオ』(57.11)200円、谷崎潤一郎『猫と庄造と二人の女』(創元社)普及版重版凾付300円。で、注文品である三島由紀夫『複雑な彼』(集英社)初版凾帯付美2800円、『黒蜥蜴』(牧羊社)初版凾付美3000円はゲット。いやしかしそれにしても暑い。
7/18  学校の帰りB・O江古田店を覗く。ここで論文用に河野多恵子編『いかにして谷崎潤一郎を読むか』(中央公論新社)初カバ帯900円を購入。
7/20  それにしても暑い。昼過ぎに本部古書会館へ、本日は趣味展。注文品は無し。拾ったものは、『十一谷義三郎 五篇』(EDI叢書エディトリアルデザイン研究所)1000円、浅野晃編『殉国の教育者』(日本教文社)初カバ600円、谷崎潤一郎『初音きのふけふ』(創元社)普及版初版袋付500円。浅野晃のは三島資料として、それでEDI叢書は、1000円ならいいだろ、ということで。それと文庫では、ピエール・ロティ『アンコール詣で』(中公文庫)200円、持ってはいるが綺麗なので三島由紀夫『鹿鳴館』(新潮文庫)初版カバ帯付200円、お勉強用にアリストテレス『形而上学』(岩波文庫)上下300円。新宿伊勢丹古書市の目録が届いた。
7/23  学校の帰り池袋K書店へ寄る。ここでピランデルロ『ひとりは誰でもなく、また十万人』(河出書房新社)初ビニカバ欠300円、論文用に大原三八雄『ラファエル前派の美学』(思潮社)初版凾付3000円を購入。
7/28  本日は和洋会二日目、昨日寝坊して行かれなかった上に、本日は五反田もあり高円寺もあるので14時には会場へ。注文品は無し、拾ったのは三島由紀夫『夜会服』(集英社コンパクトブックス)重版カバ帯200円、三島由紀夫掲載『婦人公論』(58.4)100円のみ。森開社の雑誌『森』の2号と3号の汚いやつがそれぞれ800円であったが無論持っているのでパス、それからS書房を覗き、K書店を見てT書店を覗いてから書肆Uを覗く。ここで谷崎潤一郎『AとBの話』重版凾付4000円を購入。次に書肆Hを覗いてから、都営線で五反田へ。とはいえ会場に着いたのは例の如く30分前。外はろくろく見ずに2階へ。ここで拾ったのは、著者への三島からの手紙が引用されている河野司『私の二・二六事件』(河出書房新社)初版カバ800円、次に「三島由紀夫出題クイズ」掲載の『婦人公論』(59.5・6)各200円、それと香山滋『海鰻荘奇談』(桃源社)初版凾付1000円、雑誌『理想』(77.10)三島由紀夫特集号500円、三島掲載『知性』(54.9)200円、それと論文用に浅沼圭司『映画美学入門』(美術出版社)重版凾欠300円。『私の二・二六事件』は、言及されている三島から著者への献呈本二冊の内、実は一冊を所持しているのでこの本は文庫じゃなく元版で欲しかった。注文品である雑誌『地下演劇』10号2000円と劇団浪曼劇場パンフ三島由紀夫追悼公演「サロメ」1500円は当たり。『地下演劇』もそろそろ大体揃ってきたし、何よりも今回は三島演出の「サロメ」パンフは嬉しい。三島自筆の衣裳スケッチの写真などが出ている。で、ギリギリまで粘ったため、閉場の17時を少し過ぎていたが、よしこれからと一路高円寺へ。で、中央線古書展の会場に着いたのは17時45分、ほとんどよくは見られなかった、一応ドストエフスキー『二重人格』(岩波文庫)200円のみ拾う。疲れた。
7/31  学校の帰り池袋K書店に寄り、ここで新潮文庫の三島由紀夫『絹と明察』初版帯付180円、『春の雪』初版、『奔馬』初版各160円を購入。
8/1  以前目録注文したマゾッホ『残酷な女たち他』(桃源社)初カバ1000円が届いた。「マゾッホ選集」もあと1冊のみ。たまに揃いで見かけるのは高いが、バラは結構安いもんだ。別巻含め、全巻揃えるのに7千円いくだろうか。
8/2  柏に出たのでT書林を覗き、ここで寺田文次郎『媚薬と秘薬』(日本女医時報社)凾900円というへんてこなものと、まだ値段の付いていない生方敏郎訳『ワイルド警句集』(新潮社)背欠汚を見つけたので聞くと50円でよいといわれこれも購入。この本、明治末期のワイルド受容資料として少し捜していたので嬉しい。数年前京都の某古書店の目録で3000円で発見するも注文を忘れ、以来見かけず少し後悔していたが。
8/8  学校の帰り柏T書林に寄り、論文用にプラトン『ゴルギアス』と『テアイテトス』(岩波文庫)各200円を購入。
8/9  本日は新宿伊勢丹大古書市の初日。午後新宿へ、会場に着いたのは16時頃か。午前中は、某書店の棚が凄かったそうである。で、会場を一回りして拾ったものはというと、泉鏡花『通夜物語』(春陽堂)改版重版凾付表紙木版装1800円、ロンブロオゾオ辻潤訳『天才論』(改造文庫)400円、それから舞台文庫『みごとな女・燈台・馬』(創元社)初版500円。これは三島の「燈台」が入っているものだが、特筆すべきことに初演時の演出ノートがついているのだ。しかし500円は安い。それから三島由紀夫「盗賊」の一部である「自殺企図者」掲載の雑誌『文学会議』3号1000円。既に昔500円で拾って持っているが、安いので。普通5000円くらいはするだろう。そして次に三島研究書、佐々木孝次『三熊野幻想』(せりか書房)初カバ帯800円、西本匡克『三島由紀夫ダンディズムの文芸世界』(双文社出版)初カバ帯毛筆署名箋貼付1000円。それでもって論文用にドイツ表現主義3『表現主義の演劇・映画』(河出書房新社)凾付1000円。それにちょっと読んでみようかと思って豊島与志雄『反抗』(新潮社)重版凾付500円。その他に、谷崎潤一郎『AとBの話』重版凾欠600円とかとかあったが、やめ。映画のチラシ・パンフを見ていると、ATGものチラシが結構ある。やっぱりあった三島由紀夫原作映画「音楽」のプレスシート1000円。でもこれじゃ高いともっと捜したら、同じ状態のが500円で出てきた、それとこの「音楽」のチラシ500円というのも購入。
8/10  学校の帰り、神保町へ。本日は我楽多市初日である、が、何も注文品もなく、会場でも拾いものはなし。書肆Hは休み、T書店を覗くと、三島由紀夫『魔群の通過』(河出書房)初版背激痛表紙染12000円というのがあったが、確かにこれだけ痛んでいればこの値段であろう。ふと見ると三島由紀夫が演出した「サロメ」の文学座パンフが2000円であったので、購入。中をパラパラ捲ると、サロメ役岸田今日子、ヨカナーン役仲谷昇ほか、ヘロデ王役と王妃役俳優のペン署名がそれぞれ入っていた。これは嬉しい。これで三島のも入っていれば・・・。
8/14  どうしても朝眠れないのでそのまま起きており、暑いので喫茶店へ行くために柏に出る。T書林を覗く。特になし、外の均一棚で三島由紀夫『午後の曳航』(新潮文庫)重版映画化時帯付と『日本現代戯曲集V』(新潮文庫)初帯2冊で100円を拾う。後者には三島の「邯鄲」が収められている。
8/15  昨日の朝眠らなかったからか昨晩はふと寝込んでしまい朝五時に目覚めたので昼まで論文書き、昼過ぎ、神保町の某店にここ数日来個人的な預け物をしており取りに行かなければならないというのを理由に、息抜きに神保町へ。T書店へ、やっぱりあの痛んだ『魔群の通過』売れていた、あったら買おうかな・・・とも思ったのだが、甘すぎたな。隣のK書店をちらと覗き、それから書肆Hへ。某ルートで割引価格で買っている『決定版三島由紀夫全集』の5・6巻を預けていたので受け取る。で、序でに、三島掲載『批評』(66・冬)200円、佐藤春夫『美しき町・西班牙犬の家』(岩波文庫)200円と三島由紀夫『美徳のよろめき』(新潮文庫)重版旧版帯付100円、それと高橋徹『古本屋月の輪書林』(晶文社)2刷カバ帯400円を購入。その後、S書房を覗いて、帰ろうとしたがふと思い立ち近くの新刊S堂へ。何でも今月号の『彷書月刊』に古書サイトが紹介されている記事があるらしいと小耳に挟んだのだが、もしや・・・と思い見に行ったのだ・・・やっぱりウチのサイトが紹介されていた! ということで『彷書月刊』8月号を定価で購入。
8/17  本日は紙魚会初日。夕方会場へ。注文品は無し。一回りして拾ったものは、永栄啓伸『谷崎潤一郎〜資料と動向』(教育出版センター)初凾1000円、お勉強用にマレー『ギリシア宗教発展の五段階』(岩波文庫)200円、以上。で、T書店を覗いてみると、三島由紀夫『鍵のかかる部屋』(プレスビブリオマーヌ)B版完本美7000円というのを見つけ、購入。これはA版と違って署名もなく、革装ではなくてフランス装であるが、それだからといって7000円は安いのではあるまいか。
8/21  一日中蟄居。そういえば当たったかどうかの確認すら忘れていたが、横浜そごう古書籍大即売会で注文した尾崎翠『アップルパイの午後』(薔薇十字社)初凾帯2500円、塔晶夫『虚無への供物』(講談社)初版カバ付4000円、三島由紀夫『林房雄論』(新潮社)初凾帯付3500円、未だに届かないところを見ると、外れたのだろう。そういえば、前にどこかの目録で注文した『三島由紀夫展』図録(東武百貨店版)2000円というののハズレの旨の葉書が来た。
8/23  いつだかネットで注文した『西脇順三郎対談集 詩・言葉・人間』(薔薇十字社)初版凾帯1500円が届いた。
8/24  本日は城南展初日、注文品は無し。会場をまわるも、拾うものもなし。しかしここまで来て手ぶらなのも悲しいので、河野多恵子『幼児狩り』(新潮社)重版カバ帯300円と手塚治虫『人間昆虫記』300円を拾ってみる。それからT書店、書肆H見るも何も無し。
8/25  午前中神保町へ行ってみる。T書店を覗いてみると、永井荷風『歓楽』(易風社)初版発禁本大佛次郎旧蔵本32000円というのがあったが勿論買わず。外台で、必要に迫られていた『クラウン独話辞書』500円と、勉強用に茅野蕭々『改訂独逸浪漫派』(三省堂)400円を拾う。折角来たので、久しぶりに古書センターにあるAスタンプに行ってみる。ここで三島原作映画『金閣寺』・百恵版『潮騒』チラシ各300円と、『永すぎた春』スチール写真1枚300円、それと小野里みどり版『潮騒』スピードポスター800円というのを購入してしまう。しかし暑い。
8/28  学校の返り、池袋K書店に寄る。田之倉稔『イタリアのアヴァン・ギャルド』(白水社)カバ1000円を購入。
8/29  用事で柏に出たのでT書林に寄る。ここで平岡梓『倅・三島由紀夫』(文春文庫)初カバ帯200円、ディ・クインシー『阿片のみの告白』(新潮文庫)初帯100円、ピエール・ルイス『ビリチスの歌』(角川文庫)初帯300円、殿山泰司『日本女地図』(光文社)重カバ200円、矢野目源一『パパ・ラブス・コント』(西沢弘文堂)初版カバ200円、を購入。それから帰宅してみると、いつだか目録注文した『三島由紀夫アルバム』(角川書店)1000円が届いていた。
8/30  今日は高円寺で待ち合わせ、M氏と共に古書店をまわる。高円寺T書店で、天井桟敷公演台本『百年の孤独』半券付2900円を購入。それから阿佐ヶ谷へ行き、その後荻窪へ。久しぶりにS書店を覗いて、勉強用に中森義宗編『絵画と文学』(中央大学出版部)カバ800円、生田耕作編著『鴨川風雅集』(京都書院)初カバ2000円、『ドリー・モートンの想い出』(富士見ロマン文庫)初カバ500円を購入。それから古書Gにいってみると、探究書であるグラック『陰欝な美青年』(筑摩書房)を見つけたが、7500円とは。それから西荻窪に行き、I堂にて勉強用にカント『純粋理性批判』(岩波文庫)帯美3冊揃750円を購入。綺麗なのを安く捜していたのだ。
8/31  本日はぐろりや会初日。まず会場をぐるりとまわる。何も無し。拾ったのは、論文用に川村邦光『セクシュアリティの近代』(講談社選書メチエ)500円、田部重治『ペイター』(研究社英米文学評伝叢書)カバ付300円、読み物に団鬼六『伊藤晴雨物語』(河出文庫)200円。で、注文した、佐藤春夫『病める薔薇』(天佑社)再版凾欠2000円、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』(桃源社)初版凾帯1500円、『二十世紀鉄仮面』(桃源社)初版凾1000円、宮内淳子『谷崎潤一郎〜異郷往還』(国書刊行会)1000円は当たり、小栗『紅殻駱駝の秘密』初版凾帯1500円、『成吉思汗の後宮』初版凾1000円はハズレたが、今回は桃源社の「大ロマンの復活」が安かったから注文してみた。それからT書店をまわり、書肆Hへ。ここで『彷書月刊』の9月号と、論文で使えるかも知れない鎌倉文庫特集の86年8月号、浅草ロック特集の90年1月号各100円を購入。
9/5  先日ネットで注文したジュリアン・グラック『陰欝な美青年』(筑摩書房)初4000円というのが届いた。ちょっと高いが、この本は三島由紀夫の「小説とは何か」で取り扱われているのを読んで以来、もう数年捜していたもので、全然見かけない本であったし、しょうがあるまい。勿論全くではなく、今まで数度見かけていたが、どれも7千円前後もしていたのだ。
9/7  本日は書窓会初日。注文品は無し。会場を一回りして拾ったのは、『えろちか』梅原北明の仕事特集300円、レニエ『ある青年の休暇』(講談社ミリオンブックス)500円。論文用に、秦恒平『神と玩具の間』(六興出版)初カバ帯200円、前田愛・加藤秀俊『明治メディア考』(エッソエナジー対談)200円。今日はなんだか黒っぽい本がかなり並んでおり、花袋の『くれなゐ』とか花袋ものが何故か多かった。吉田百助『大地は微笑む』(大阪朝日新聞社)下巻初版300円なんてもんがあったが、下巻だけじゃしょうがないし買わず。それからT書店を覗き、外台で金丸重嶺『写真芸術』(朝日選書)初カバ帯200円を拾う。次に書肆Uにいってみる。ここで、上製本の方の『新選谷崎潤一郎集』(改造社)重版500円、谷崎潤一郎『神と人との間』(新潮社)初版凾付3600円を購入。
9/14  本日は愛書会初日。注文品は無し。一回りして拾ったのは、村上一郎『北一輝論』(角川文庫)100円と、勉強用にカント『判断力批判』(岩波文庫)上下500円のみ。水上瀧太郎『貝殻追放』の第一、第二、第三があったが、第一の初版凾付5000円はもう少し安かったら欲しいところである。それからT書店を覗き、書肆Hへ。ここで山本六三画集『エロス・タナトス』(奢霸都館)初版カバ2500円と別冊太陽『現代演劇60〜90』1000円を購入。
9/19  久々に学校の図書館へ。帰りにO舎に寄り、稲垣足穂『がんじす河でまさごよりあまたおはする仏たち』(第三文明社)初凾1500円を購入。
9/20  学校の帰りに池袋で下車、1年ぶりくらいに西口の古本Dを覗いてみる。ここで、三島由紀夫『愛の渇き』(新潮文庫)初版帯400円と『盗賊』(新潮文庫)2刷帯100円、それから論文用に探していたベルグソン『夢について』(河出文庫)初帯500円と松山厳『乱歩と東京』(パルコ出版)カバ1200円を購入。
9/22  今書いている論文が進まない、頭が煮詰まってしょうがないので気分転換と云うことで、ちらっと五反田へ。今日は五反田遊古会展最終日。注文品は無し。で、まず1階の外で拾ったものは、ちょっとどんなもんか読んでみるために、大江健三郎が著作目録から削除したという『夜よゆるやかに歩め』(講談社ロマンブックス)初カバ500円。それから吉行淳之介『浮気のすすめ』(新潮社初刊本)初カバ200円というのと、谷崎潤一郎『陰影礼賛』(創元社)重版カバ付300円を拾う。ほかに勉強用に『ミリンダ王の問い1』(平凡社東洋文庫)凾美200円、宮川淳『鏡・空間・イマージュ』(白馬書房)初凾帯200円、武智鉄二『伝統演劇の発想』(芳賀書店)初版カバ付300円、しかし安い。それから探していた「サド侯爵夫人をめぐる三島由紀夫とピエール・ド・マンディアルグの演劇的親近性」特集の『新劇』(79.12)100円、これには澁澤や生田が執筆しマンディアルグの日本講演が収録されている。で、映画「金閣寺」シナリオ掲載『シナリオ』(57.8)300円と「家畜人ヤプー」映画シナリオ掲載の『シナリオ』(74.2)100円。他にアポリネール『一万一千本の鞭』(二見書房)初カバ帯200円とかマンディアルグ『オートバイ』(白水社)帯付100円とかあったが持っているしやめた。それから2階へ。ここで拾ったのは、稲垣足穂『少年読本』(潮出版社多留保集)初凾付500円、雑誌『SALE2』苦痛と快楽特集300円、それから香山滋『裸婦の足跡』(講談社)初版凾欠200円というのを拾う。そして、どれだけ安い値段で買えるかずっとケチっていたストークス『三島由紀夫死と真実』(清流出版)初カバ500円。これは増補版の新訳。で、ついでに一応福島次郎『蝶のかたみ』(文芸春秋)初カバ帯500円。その他、知人から探索依頼を受けてた森卓也『アニメーション入門』(美術出版社)初カバ1000円。ほかにこないだ新刊で訳書が出たルーモン・レーセルの戯曲『額の星』(人文書院)が1200円であったが、やめた。次にそのまま高円寺へ。中央線古書展初日。ここも注文品は無し。寝ずに来ていたので疲れてしまいあまりよく見なかったが、ここで拾ったのは近松秋江『黒髪』(創元社)初版500円、谷崎が戦後新たに序文を書いたやつの創元選書版。それから水上瀧太郎の第一『貝殻追放』初版凾欠800円というのがあったが、中の頁はとれちゃってるし痛みが酷いので買わず。それからちょっといい挿絵が入ったド・クインシー『阿片吸引者の告白』(COLLINS CLEAR TYPE PRESS)300円というのと福田定良『民衆と演芸』(岩波新書)100円を購入。
9/25  学校の帰り、正門前にあるK書房に寄ってみる。コムデギャルソンの『six』3号が2000円であったのでつい買ってしまう。
9/26  学校の帰り、池袋で下車、K書店にて論文用に多木浩二『欲望の修辞学』(青土社)初カバ1700円を購入、そのまま近くの新刊書店で論文用にマリオ・プラーツ『ムネモシュネ』(ありな書房)初カバ帯を定価5250円で購入、それから柏T書林を覗き、ここでこれまた論文資料用に阿久根厳『サーカスの歴史』(西田書店)カバ1200円と山本笑月『明治世相百話』(中公文庫)200円を購入。
9/28  本日は昨晩から寝ずに午前中学校に行き、昼過ぎに神保町へ寄る、趣味展。注文品は無し。拾ったのは、三島「秘楽」と「作家訪問三島由紀夫」掲載『文学界』(52.9)100円、三島参加座談会収録『批評』(66・冬)200円、それと勉強用にカント『判断力批判』(岩波文庫)上下カバ500円、クラフト=エビング『変態性欲心理学』(大日本文明協会)初版500円。カントのはこないだ買って持っているのを忘れていた、それで『変態性欲心理学』は、いつだか必要になって4500円だかで売っていたのを泣く泣く買ったのに、500円という値段は何なのだろう、しかも同じ初版なのに装幀、判型がまるきり違うので買ってみた。泉鏡花『国貞ゑがく』初版五葉木版装凾欠7000円というのがあったが、迷った末やめる。それからT書店、書肆Hなどまわり、帰りがけ、S書房の外台でカント『実践理性批判』(岩波文庫)帯改訳初500円を拾う。
10/1  以前目録で注文した長岡沙里『狂美の園〜三島由紀夫の世界』(名著出版)初カバ帯1500円が届いた。
10/2  ちょっと柏に出たので、T書林による。外の均一棚で三島由紀夫『真夏の死』(新潮文庫)初版カバ50円を拾い、中では宇能鴻一郎『密戯・不倫』(新潮社)初カバ帯600円と、既に持ってはいるが三島由紀夫原作映画『午後の曳航』パンフ100円をというのを購入。
10/5  午前中学校に行き、それから神保町へ。和洋会初日。そして、新しい会場、日本教育会館での初めての古書展の日でもある。行く途中、T書店を覗く。外台で、塚本邦雄が安く出ていたので買ってみる、塚本邦雄『幻想紀行』(毎日新聞社)初凾600円、『玉虫遁走曲』(白水社)初凾500円、『国語精粋記』(創拓社)初凾400円、『うつつゆめもどき』(創元社)初凾帯900円なんてものを拾い、他に吉行淳之介『砂の上の植物群』(文芸春秋新社)初版凾帯付900円、それとこないだ3500円出してこの店で買った越次倶子『三島由紀夫〜文学の軌跡』(広論社)初カバ美200円、しかも以前買った奴よりも綺麗ときたものだから、一体何だか・・・・・。それから一路会場へ。いや、遠い。なんか会場も、ちょっとせまい感じがしたのは気のせいだろうか。それはともかく、注文した長田幹彦『旅役者』(濱口書店)初版凾付7000円、同『埋木』後版重版凾欠夢二装4500円はハズレ、谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』(新潮社)重版2800円は当たり。で、会場で拾ったのは、斎藤昌三『三十六人の好色家』(創芸社)初カバ500円、森鴎外『水沫集』(春陽堂)縮刷改訂凾欠300円、それから彰考書院版「マルキ・ド・サド選集」澁澤龍彦訳全三冊初版2冊帯欠揃1000円。三島の序文が入っているので、まあ1000円ならいいかと。澁澤龍彦『黒魔術の手帖』(桃源社)重版凾帯元パラ付2000円というのがあったが、帯がちょっと欠けて凾の背の部分が少し擦れていたのでパス。水上瀧太郎『親馬鹿の記』初版凾付2000円というのがあったが、本体が少し水ムレだったのでこれもパス。ほかに、雑誌『芸術倶楽部』9号200円を購入。書肆Hを覗き、帰途へ付く。
10/9  柏に出たのでT書林に寄り、『マン・レイ展図録』(セゾン美術館)2冊凾900円というのを買う。
10/10  ネット注文した、田中美代子『さみしい霊魂』(エポナ出版)初カバ2000円が届いた。この本はずっと探していたもので、田中美代子の本の中では一番レアだろう。三島論が目的である。それと、中野サンプラザの古本まつり目録で、稲垣足穂『鼻眼鏡』(新潮社)初版3000円というのを注文したので確認電話をしたのだが、やっぱりハズレ。まあ状態にもよるがこれはかなり安いと思う。普通これの十倍以上するだろう。
10/11  以前目録注文した中井英夫『定本黒衣の短歌史』(ワイズ出版)初カバ帯2000円が届く。佐伯俊男『痴虫』(リブロポート)カバ帯1・2揃署名入8000円というのは外れた。中井英夫のは、写真なども多く、三島との関係などについても当時の状況が出てくるので、写真も入った今回の定本版を買おうと思っていたが、定価が高いので安く出ないかと探していたもの。
10/12  本日は城南展初日。御茶ノ水駅から遠い会場に向かう途中にT書店を覗いてみる。特にないと思ったが、三島由紀夫『美徳のよろめき』限定版が安く出ている。よく見えないがあの値段では凾欠だろう。取り敢えず何も買わずに、そのまま会場へ。注文品である澁澤龍彦『ホモ・エロティクス』(現代思潮社)新装版カバ付署名入3000円、中上健次『紀州』(朝日新聞社)初カバ帯署名落款1500円はハズレ。会場で拾ったものは、唐十郎編『ドラキュラ』創刊号500円、それと論文用に森銃三『明治東京逸聞史1』(平凡社東洋文庫)初凾500円。それと、既に持っているけど三島関連で雑誌『宝島30』(96.4)200円、中村哲郎『歌舞伎の幻』(前衛社)初カバ200円。前者は三島の切腹趣味の告白記事、後者は三島序文。次に拾ったのは、「からっ風野郎」グラビアと永田雅一と三島の対談収録の『週刊コウロン』(60.2.23)300円、三島「僕はオブジェになりたい」収録『週刊コウロン』(59.12.1)300円。この雑誌が一番嬉しいかも。それから、書肆Hに寄り、取り置きしていた山口基編『増訂版三島由紀夫作品総覧』(私家版)1500円を購入後、やっぱりT書店が気になり、結局三島由紀夫『美徳のよろめき』(講談社)限定500部署名入凾欠26000円というのを買ってしまう。まあ完本はちょっと手が出ないし。しかし、これでしばらくきついことになる・・・・。
10/19  五反田散歩展初日。この時間のない時に古書展にいって大丈夫なのか、しかし注文品もあり、学校の帰りに五反田へ向かう。外は既に閑散としていた。古い『週刊新潮』がどっさりあったので調べてみるが、三島関連は全然なし。唯一、グラビア「パリの三島由紀夫氏」掲載『週刊新潮』(65.10.30)200円のみ。それから、持ってるけど、旧『三島由紀夫全集』内容見本200円。それと、山田一夫『耽美抄』(奢霸都館)帯欠2000円。これ、定価も高いし何時でも買えるやと思っていたら品切れになってどうしようと思っていたが、2000円ならめっけものだ。それから2階へ。一回りするもなにもなし、宇能鴻一郎『痺楽』(講談社)初カバ帯500円というのを拾ってみる。で、注文した板東玉三郎版『黒蜥蜴』パンフ1500円はハズレ、ほか、三島由紀夫作『熱帯樹』文学座パンフ2000円と、榊山保(三島由紀夫)「愛の処刑」掲載『月刊フリーライター』(80.7)1000円はあたり。
10/23  いつだかネット注文した、倉橋由美子『パルタイ』(文芸春秋)初版カバ600円が届く。
10/26  本日は青空古書市初日。今ちょっとどうしようもない状況だけれど、これはいかないわけにはいかない。朝、徹夜したままで会場に向かう。今回は、注文品無し。いや、それにしても遠く感じる。本当は9時半に到着するつもりであったが、結局遅れ、15分前に。結構並んでいる。会場と共に、お目当ての書店の棚へ向かって一目散に突進、漁ってみるも、ウ〜ム、大したものがない。ハッキリ言って、一昨年や去年のような掘り出し的なめっけものがないのである。青柳有美『女大学』なんてのがあったが、4500円では、もちっと安ければ。それとか、露伴の木版口絵ものとか幾つか有ったけれど。で、取り敢えず帳場で取り置きして貰って、外の会場へ。向かう途中で、三島由紀夫の文庫本、『暁の寺』初版、『天人五衰』初版、それから『潮騒』映画化帯付各200円を拾う。それから岩波会場で、何気なく見ていたら、大泉黒石『大宇宙の黙示』(新光社)初版凾付2000円というのをみつけ、購入。それから三省堂会場へ。向かう途中、T書店の外台で、『ベルギー象徴派展』図録300円、『ゾンネンシュターン展』図録400円というのを見つけ買った。で、三省堂会場では、特になかったが、吉行淳之介『星の降る夜の物語』(作品社)再版カバ500円と、どこだかで沼正三がマゾ小説として紹介していた遠藤周作『月光のドミナ』(創元社)初版カバ300円を購入。谷崎の『鍵』の初版凾付が700円であったが、ダブっているし拾わず。で、それから昼食をとり、再び古書展会場へ。ここで拾ったのは、まずジョン・クレランド『ファンニー・ヒル』(文芸資料研究会)初少痛900円。いわずと知れた、梅原北明関連のやつ。それからちょっと読んでみようかと尾崎士郎『ホーデン侍従』(暁書房)初版凾付美300円、それに和田克徳『切腹』(青葉書房)初版カバ付500円。これは三島の蔵書リストにもあり、ここに出てくる青島中尉というのが、あの「憂国」のモデルなのである。といっても、この本既に持っているのだが、安かったので。で、最後に一緒にいたO氏より棚に戻すというのを貰い受けた森鴎外の胡蝶本『我一幕物』(籾山書店)初版凾欠背直3500円を購入。結局、この会場では、某書店の商品しか買わなかったことになる。ぐったりと疲れた。
10/28  土曜日、いきなり新宿古書展から電話がかかり、注文品の一つがあたっているけど、来会するんですよねえ、という。確かに来会としたのだが、何故わざわざ初日に確認の電話がかかってくるのか。疑われているわけだ。常習犯? まあ他に注文者がいなければ仕方ないさね。仕方ないので出力・コピー屋に行く前に高円寺へ寄る。注文したネイスン『三島由紀夫ある評伝』(新潮社)旧版初版カバ帯2000円、平岡梓『倅・三島由紀夫(没後)』(文芸春秋)初版凾帯2000円、劇壇浪曼劇場パンフ『朱雀家の滅亡』2000円のうち、パンフのみ。ちらりと一回りしてみたが、ここで三島由紀夫『午後の曳航』(講談社現代文学秀作シリーズ)初完350円、『新選豊島与志夫集』300円、幸田露伴『小品十種』(成功雑誌社)初500円なんていうものを拾ってみる。
10/30  学校の帰り、久々に江古田北口のK書房に寄ってみる。ここで、舩坂弘『関ノ孫六』(光文社カッパブックス)重版カバ献呈署名500円、「アイボリーバックス日本の文学」『三島由紀夫』(中央公論社)初版帯ビニカバ200円を購入。
10/31  ぐろりや会の目録に三島由紀夫『サド侯爵夫人』(中央公論社)限定380部背革署名入65000円というのが出ており、段ボールの外凾にタイトルが書き込みしてあるとはいえ、この値段は格安、電話で注文してみようと問い合わせてみると、何と表示価格は誤植で、95000円だという。諦めた。
11/1  柏に出たので、T書林に寄り、ジョイス『ダブリンの市民』(福武文庫)初カバ100円、雑誌『えろちか』龍膽寺雄特集250円を購入。それから新刊書店に行き、加藤郁乎『後方見聞録』(学研M文庫)定価680円を購入。
11/5  学校の帰り、B・O江古田店を覗き、末永昭二『貸本小説』(アスペクト)カバ帯900円を購入。前から読みたかったが、安く買えた。次に池袋に出、K書店を覗き、ここで永井龍男『石版東京図絵』(中公文庫)200円を購入。
11/11  用事で柏に出たのでT書林を覗き、『ノディエ幻想短篇集』(岩波文庫)230円を購入。それから新刊書店に立ち寄り、山田風太郎『男性周期律』(光文社文庫)899円を購入。
11/12  学校の帰り池袋K書店に寄り、ちょっと用あって捜していた原田康子『挽歌』(新潮文庫)120円と、谷川渥『鏡の皮膚』(ポーラ文化研究所)カバ帯1500円を購入。
11/17  五反田展と愛書会と中央線展と、行きたい古書展が三つもあるのに、17時半まで他の用事で動けず無念、結局東京まで出ていたのに帰り際に柏のT書林に寄っただけ。ここで高山宏『目の中の劇場』(青土社)初カバ帯2000円を購入。
11/21  柏に出たのでT書林に寄る。ここで槌田満文『明治大正風俗語典』(角川選書)初カバ600円、戸板康二『歌舞伎十八番』(中央公論社)初カバ250円を購入。それから新刊書店で筑波昭『津山三十人殺し』(新潮Oh文庫)733円と『国枝史郎ベスト・セレクション』(学研M文庫)1300円を購入。
11/22  学校の文芸資料室で、「廃棄処分にするから欲しければあげるわよ」と司書の方にいわれ、三島「サーカス」と「孔雀」の英訳が掲載されている雑誌『The East』34、35号を貰ってくる。で、帰り際に池袋で下車し、K書店を覗き、ここでラファイエット夫人『クレーヴの奥方』190円、ブレヒト『三文オペラ』100円、萩原朔太郎『猫町』190円、イプセン新訳『幽霊』(岩波文庫)180円、を購入。
11/23  本日は趣味展初日。いやしかし、今日は何だかいいものがすごくいろいろと出ていたようである、といってもそう聞いただけで、いつもながらの寝坊、会場に着いたのは閉場1時間前。注文した近松秋江『黒髪』(新潮社)初版凾付少痛15000円はあたり。うーむ、どんなもんだろう、凾の背が結構痛んでいるが・・・。会場を回って拾ったのは、秦豊吉『文芸趣味』(聚英閣)初版凾付印800円。これ、確かに凾に巻いてある値段の帯には「再印」とあるのだが、中を見てみると初版であった。で、それから三島初出雑誌、『人間』(48.11)200円、『群像』(56.5)300円。
11/26  前に某オークションで落札した寺山修司『棺桶島を記述する試み』(サンリオ)初カバ帯1500円が届いた。学校の帰り、B・O江古田店を覗き、ずっと前からどうしようかと思っていた安藤武編著『三島由紀夫全文献目録』(夏目書房)初カバ帯2350円を購入。
11/27  柏に出たので、最近出来たらしいチェーン店の古本屋を覗き、100円コーナーから、田中純一郎『活動写真がやってきた』(中公文庫)、スウェーデンボルグ『霊界日記』(角川文庫)、前田愛『近代文学の女たち』(岩波同時代ライブラリー)を購入、それからT書林に行き、『えろちか』(70.10)300円を購入。
11/29  金沢の古書店にネット注文した縣威生樹『三島由紀夫論〜天皇の仮面とニヒリズム』(三一書房)初カバ1000円が届いた。
11/30  学校の帰り、神保町へ。本日は和洋会初日。注文品である田辺貞之助訳『テオフィル・ゴーチエ小説選集』(森開社)限定番外本3冊揃10000円は当たり、そのほかに会場では特にひろうものなしだったが、ついゲテモノ趣味で二階堂招久『初夜権』(無名出版社)初凾1000円というのを購入。帰宅してみると、先日ネット注文した、『三島由紀夫展』(毎日新聞社主催)美2000円と、安芸遼介『改訂版菊は咲くか〜三島由紀夫とそして自衛隊の若き獅子たち』(ロータリー印刷)帯付2800円が届いていた。後者は自費出版本、ちょっとレアだろう。
12/7  本日は城南展初日。会場に向かう前に書肆Hに寄る。永井荷風『江戸芸術論』(岩波文庫)初カバ200円を購入。それから会場へ。注文した十一谷義三郎『あの道この道』(創元社)凾付3000円はハズレ。会場では、三島由紀夫『永すぎた春』(講談社)初版帯元パラ1000円、次いで三島関連で、山田宗睦『危険な思想家』(光文社カッパブックス)重カバ300円を拾う。それから、瀧口修造『近代芸術』(美術出版社)凾欠500円と、ゲテモノ本として田中角栄『日本列島改造計画』(日刊工業新聞社)重カバ帯200円を購入。それからN書店、T書店を覗く。
12/9 いつだか目録注文した寺山修司『現代の青春論』(三一新書)初版カバ痛500円、中村哲郎『西洋人の歌舞伎発見』(劇書房)初カバ500円が届いた。
12/10  以前ネットで注文した、カール・R・ロージャズ『精神療法』(岩崎書店)重凾1800円、カール・A・メニンジャー『おのれに背くもの』(日本教文社)上下揃重版カバ1500円が届いた。精神分析に殊更に興味があるというのではないが、論文用。三島が小説「音楽」で参照した書物である。
12/13  出版社勤務の友人から新本、ヤン・コット『カディッシュ』(未知谷)を貰う。
12/14  まど展に学校の後向かう。注文品である、森鴎外の胡蝶本『みれん』(籾山書店)初版凾欠少痛3500円、泉鏡花『粧蝶集』(春陽堂)初版凾欠かなり痛3000円、三島由紀夫『黒蜥蜴』(牧羊社)初版凾付2000円は当たり、水上瀧太郎『処女作』(籾山書店)初版凾付3500円はハズレ。一番欲しかったのが外れた。会場では、十一谷義三郎編『世界短篇傑作全集 英米短篇集』(河出書房)初版500円と、そしてこれまたここ数年ずっと捜していた山崎晃嗣『私は偽悪者』(青年書房)少ムレ2000円を発見、購入。この2、3年で5回くらい目録で見て注文したがいつもハズレ、専門店では6千円くらいの値を付けて売っていたが、それは幾ら何でも高すぎに思われた。
12/19  以前ネット注文した、アポカリプス21研究会『三島由紀夫の死と謎』(廣済堂文庫)初カバ帯300円、福島次郎『三島由紀夫〜剣と寒紅』(文芸春秋)カバ帯1000円が届く。ゲテモノ本と、後者は知人にあげるために購入。
12/20  学校の帰り、池袋K書店に寄り、ハリソン『ギリシャの神々』(ちくま学芸文庫)カバ390円と岸田秀『続ものぐさ精神分析』(中公文庫)カバ250円と海野弘『世紀末パノラマ館』(丸善ライブラリー)カバ250円を購入。帰宅してみると、知人から『鴎外歴史小説全集11』(岩波書店)が献本されていた。
12/22  ネットオークションで落札した三島由紀夫複製色紙と「新潮」三島読本と『癩王のテラス』全部で5000円、それと三島由紀夫朗読LP『天と海』(タクト)8500円が届く。「天と海」はコロムビア版のものは2種類既に持っているが、やっと欲しかったタクト版の帯付を入手できた。しかしそれにしても、三島の複製色紙はどのくらいの種類が出ているのだろう?
12/23  本日は新興展と五反田展の最終日。急いで向かうも、かなりギリギリで五反田展だけでいいやと思っていたのだが、新興展では注文した谷崎潤一郎『小さな王国』(新栄閣)復興初版凾付3500円があたったので、それを受け取ってから五反田に向かおうとしたのだが、時間的に無理と判断、問い合わせてみると、注文したワイルド『サロメ』(奢霸都館)凾付7000円、三島由紀夫『近代能楽集』(新潮社)初版凾付2000円、はハズレ、澁澤龍彦『悪魔の中世』(桃源社)初版凾付5000円のみあたっていたので、仕方なく郵送にしてもらう。新興展会場ではなにもなし。帰りにT書店により、外台で、西脇順三郎『詩論・文学論・芸術論』(大門出版)初版凾・西脇自声ソノシート付1200円を購入。それから書肆Hにより、取り置きして置いた三島由紀夫『愛の疾走』(講談社)初版凾帯付美5000円を引き取る。これもっているけど、こちらの方が綺麗なので。
12/26  本日は新宿伊勢丹古書市の初日、とはいえ、例の如く夕方目覚めたので、会場に着いたのは17時。注文品である、マコーヴァー/辻潤訳『響影』(三陽堂出版部)初版9800円、辻潤『ですぺら』(新作社)初版カバ欠背痛3800円、三谷信『級友三島由紀夫』(笠間書院)初版カバ帯美5500円、ワイルド『サロメ』(奢霸都館)凾付10000円、雑誌『地下演劇』7号2000円、のうち、前者三つのみ当たり。『響影』は他では読めないし、レアでちょっと高いが読みたかった。それと、『級友三島由紀夫』はもう文庫化されたのに、回収本である元本の単行本の方は、何故かあんまり古書価が下がらず、未だにどこでも1万円以上しており、文庫化で安くなったら買おうと前から思っていたが、どうもそれほどでもないのでこれを注文したというわけ。しかしこれだけで2万近くいってしまったので、あと会場では予算的にあまり拾えず、買ったのは、斉藤順二『三島由紀夫とその周辺』(教育出版センター)カバ500円、吉岡実『増補「死児」という絵』(筑摩書房)初版カバ帯500円、それから、一応買っておくかと思っていたらいつの間にか書店から消えていた森山大道・寺山修司『にっぽん劇場写真帖』(新潮社フォトミュッゼ)初版カバ帯2000円。で、雑誌『SALE2』の36号と38号が1冊300円で束になって並んでいたのでそこから1冊ずつ拾う。
12/27  柏にちょっと出たのでT書林を覗く。山本舜勝『自衛隊「影の部隊」三島由紀夫を殺した真実の告白』(講談社)初カバ帯850円を購入。
12/30  こないだとりにいけなかった、澁澤龍彦『悪魔の中世』(桃源社)初版凾5000円が届いた。